ソード ― 元おっさんのダジャレ冒険記 ―
鏡の中の自分と入れ替わり、異世界の少年になってしまった元おっさんの僕。
そんな僕が手に入れたのは、スキル【なづけん】。
剣に名前を付けることで、剣の性能――そして、なぜか魔王までアップさせる能力らしい。
うまい名前を付けるほど、効果も高くなるという。
これで世界を救えるらしい。
ほんとかよ!
というか、魔王もアップするんかい!
いや、魔王の何がアップするんだよ!
この世界には、僕が暮らしていた世界と違うところがたくさんある。
その中でも、大きな違いは二つ。
一つ目。
この世界の人間は、みんな頭に犬を被っている。
比喩ではない。
少なくとも僕には、本当に犬を被っているように見えるのだ。
しかし、犬に触れることはできず、ほかの人には見えていないらしい。
これも何らかの能力なのだろうか……。
そして、二つ目。
この世界には『ツッコミ』という概念が存在しない。
もうツッコんじゃったよ!
こうして僕は、犬とボケばかりの異世界で、王女救出と魔王退治へ向かうことになった。
孤独なツッコミ役を続けながら……。
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