落ちぶれ小説一覧

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ファンタジー 連載中 長編 R18
 王族、貴族、互いに地位を盤石にするために奔走している国家ユガル王国に、人類の敵と呼ばれている魔王出現の一報が届く。  魔王とは資源の宝庫でもあるダンジョンと呼ばれる空間を治める者から現れると言われており、一方その魔王に対抗できるように人類側にも勇者と言う存在、そしてその勇者をサポートすべき存在が現れる。  残念な事に勇者他一行は王侯貴族の欲が渦巻くユガル王国で発現し、貴族、王族として互いの地位を脅かす非協力的な存在と言う中で魔王を始末しにダンジョンに侵入するのだが、勇者をサポートすべき存在のうちの一人である聖女は王女と言う立場から同行を拒み、そもそも自らが聖女である事を父である国王の了解の元秘匿していた。  本来の聖女がいないまま聖女見習いと言う体の良い小間使いを強制的に同行させるのだが、その聖女見習いのイリヤと言う女性、規格外の力を持っているが故にその実力を勇者一行が理解できるわけも無いままに魔王一行と対峙する。  魔王は勇者とは異なりイリヤの力は認めており最大の脅威となり得ると理解していたのだが、とある勇者達の卑劣な手段で不覚を取り、命の源とも言える魔核を修復不可能になる程完全に破壊される。  勇者一行は目的を達成して意気揚々とダンジョンを後にしようとするのだが、その時点でイリヤは勇者たちの蛮行によって完全にダンジョン深くに放置されて脱出する事もままならない状況に陥っている。  イリヤの目の前には間もなく命が散る事が確定している魔王一行が倒れており、その魔王達を見たイリヤは、勇者達から受けた蛮行の事もあって何とか魔王を助けようと行動に移す。  あり得ない力を持つイリヤの行動も有って一命をとりとめる事が出来た魔王一行だが、その対価はイリヤの能力そのものであり、イリヤの献身的な姿勢を目の当たりにした魔王一行はイリヤを助けるべく行動する。  一方、本当の要であるイリヤを失った勇者一行はダンジョンから脱出する事もままならない状況に陥っていた。
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文字数 140,633 最終更新日 2023.04.09 登録日 2023.03.05
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キャラ文芸 連載中 長編 R15
 26歳男、羽柴 浩輔(はしば こうすけ)は現在、崖っぷちに立たされていた。  3流大学を卒業後、なんとか入った職場は超絶ブラック。  実家から追い出され、安いボロアパートに住んでいる。  毎日毎日仕事し、たまの休みは安酒をかっくらってごろ寝する。  結婚もしておらず、まず恋人すらいない。  友人とも遊べず、ただただクソみたいな人生を消費するだけだった。  そんなある日、いつものように会社へ向かった彼は愕然する。  会社には、 「倒産しました」  という張り紙のみ。  計画倒産だった。  失業した彼を待ち受けていたのは、住んでいたボロアパートの火事。  1日にして、彼は職も家も、何もかも失ってしまう。  路頭に迷った彼は、 「もうどうでも良くなった」  と居酒屋で泥酔し、道端で嘔吐する。  滲む視界。  回らない頭。  その中で甦ったのは、小学校・中学校時代のかつての栄光。  当時、彼は「神童」だと周囲からもてはやされていたのだ。  ライバルとともに、勉強も運動も頑張っていたあのころ。  それに比べて、今は――。  ゴミだ。  もう、死んでしまおうか。  ゴミ処理場で、燃やしてもらおう。  異臭の放つゴミ捨て場に蹲った彼に近づく者が1人。 「……もしかして」  顔を上げる羽柴。 「お、お前……。竹中か?」  目の前に立っていたのは、かつてのライバル、竹中 美月(たけなか みつき)だった。 「羽柴君、家は? 仕事は?」 「……ない。全部なくなっちまったよ」  乾いた笑いを漏らす羽柴に、美月は言った。 「それなら、私の家に住まない?」
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文字数 12,131 最終更新日 2023.03.30 登録日 2021.12.09
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