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3件
1
死者の名前を貸す図書館 〜生きている君の名前が、死者の書架にあった〜
死者の名前を借りると、その人の才能が使える。代償は、自分の記憶を一つ失うこと。
17歳の高校生・雨宮透は、亡き父の遺品から奇妙な貸出券を見つける。
そこに記されていたのは、父の名前ではなく、見知らぬ少女の名前だった。
手掛かりを追ってたどり着いたのは、町の地下にひっそりと存在する図書館《終名館》。
そこでは、亡くなった人間の名前を一日だけ借りることができるという。
名前を借りれば、死者が持っていた知識や才能、記憶の断片を使える。
ただし、返却するときには、自分の大切な記憶を一つ差し出さなければならない。
父の秘密を知るため、透は一冊の本を手に取る。
『白瀬栞――死亡確認済』
ところが翌日。
その名前の持ち主である少女が、透の前に現れた。
「お願い。その名前、返さないで」
少女は生きていた。
では、なぜ彼女の名前が死者の書架にあるのか。
十七年前の死亡記録。
閉鎖された病院。
記憶を失った主人公。
そして、真実を隠し続ける図書館長。
調べるほどに、透は気づき始める。
この図書館が保存しているのは、本当に死者の記憶なのだろうか。
忘れることでしか知ることのできない真実がある。
大切な記憶を失いながら、少年と少女が名前に隠された秘密を追う、長編ダークファンタジー・ミステリー。
2
静寂の町に潜む影
霧深い小さな町――赤い橋、霧見橋の下で、町の名士・佐伯庄三が冷たい川の中で発見されたことをきっかけに、不可解な事件が動き出す。図書館勤務の山岸遥は、偶然にもその現場に足を運び、事故には見えない痕跡に気づく。町の静寂の裏に隠された秘密と陰謀――遥は知らず知らずその渦に巻き込まれていく。
3
ある街のある図書館で
特別な予定のない休日、久しぶりに街の図書館を訪れる。
受付には人の姿がなく、代わりに静かに稼働するAI端末が並んでいた。
館内で出会った、職員とも利用者ともつかない女性。
彼女の案内で本を探すうち、郷土史の一冊に残された、過去の「事件」を知る。
記録に残された事実と、語られなかった感情。
街の噂、沈黙する人々、そして静かに残る違和感。
真相を暴くことも、誰かを裁くこともないまま、
この街と図書館の「今」を受け止める。
静かな休日に描かれる、
語られなかった理由を巡る日常ミステリー。
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