ファンタジー 育成ファンタジー 小説一覧
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1
このアプリ、現実を侵食し始めたんだが?〜最弱の俺とSSR鯉少女の育成記〜
実家に帰省したら、母親にHPを削られた。
逃げ場を求めて立ち寄った金魚すくいで、なんか“当たり”を引いたらしい。
……いや、金魚だと思ってたそれ、なぜか錦鯉だったらしくて。
問題はそこじゃない。
スマホには知らないアプリが入ってるし、画面の中で、ミニキャラ鯉娘が手を振ってるし。
いや、待て。
水槽の中の鯉とリンクしてるって、どういう仕様だよ。
――とりあえず、名前は『さくら』にした。
【ミッション:名前をつけよう】
→達成
親密度とか、オーナー設定とか、完全に育成ゲームなんだが。
……なんだろうなこれ。
なんか普通じゃない気がする。
リアル最弱の俺と、SSR級(?)の鯉少女。
意味が分からないまま、育成生活が始まった。
――これ、ほんとにゲームか?
2
一つ目の世界では龍になったので、二つ目の世界では育成ファンタジーを楽しみます。
一つ目の世界。そこには巨大な龍族、黄金龍たちが住んでおり、彼らの考えなしの行動は、しばし多くの人間へ天災に形を変えて降りかかった。
この世界を創った神様は、黄金龍と人間の共存を望み、元々別の世界で行われた大規模転生からこぼれ落ちた僕の魂を転生させた。
僕はついに神様の願いを成し遂げた。
黄金龍の長となり龍となって過ごす千年。神様はひょんなことを思い付く。他の世界への干渉が出来ない自分の代わりに、僕に元々行く予定だった世界〝アーガルクルム〟を見て来てもらおうと……神様が新しくくれたのは『箱舟世界』という名の成長する世界と、『特別な贈り物』という仲間に力を与える能力だった。
二つ目の世界で、僕の気ままな育成ファンタジーがスタートする。
3
薬師と最後の精霊〜リリィの手帳より〜
森で薬草を採っていた薬師の少女リリィは、いつの間にか眠ってしまっていた。
夢の中で出会った、涙を流す謎の女性。
『わたくしの子供を、どうか……』
目を覚ましたリリィの手には、夢の中で渡された大きな種があった。
「どんな花が咲くんだろう?」
大きな鉢に植えて、水をあげて、日向に置いて。
毎日の成長を楽しみにしていた――その翌朝。
「えっ?! ちょっと待って?!」
鉢は割れ、土の中から出てきたのは、こぶし大の種ではなく……
きょとんとした赤ちゃんだった。
「あの女性が言ってた《子供》って、この子のこと?!」
こうして、ちょっと変わり者の薬師と、不思議な赤ちゃんの暮らしが始まった。
「今日から私がママだよ、フィル!」
すくすく育つフィル。
初めての言葉。
初めての病気。
初めての積み木。
薬師の仕事を真似する小さな弟子。
そして――
「ママのおててのほうが、まほうだよ?」
そんな言葉に、リリィは今日も胸をいっぱいにする。
けれど、フィルの成長はあまりにも早かった。
やがて彼は、自分が何者なのかを知ることになる。
森に残された、たったひとつの命。
最後の精霊。
これは、ひとりぼっちだった精霊と、彼を拾った薬師の少女が家族になっていく物語。
――リリィの手帳に綴られた、フィルの小さな成長記録。
「大丈夫。ママはそばにいるよ?」
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