ファンタジー バイオレンス小説一覧

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これは、〈神の奇跡〉が伝承と化し、騎士が銃火に消えつつある戦場の物語。 二百年前に起こった、〈東からの災厄〉と呼ばれる壊滅的な戦災を経てなお、滅びゆく大陸を二分する〈教会〉と〈帝国〉は、その覇権を巡り争っていた。 雪荒ぶ北の〈帝国〉の地で、男たちはそれぞれの意志を胸に、戦場に臨む。 闘争に理由などない。しかし人は闘争に意味を求める。国家の大義、神への信仰、騎士の誇り……。憎悪、快楽、渇望……。他がため、そして己のため……。 それらは渦巻く意志となり、戦場に際限なき血を求める。 そして、〈教会〉の若き月盾の長と、〈帝国〉の騎士殺しの黒騎士の邂逅は、一つの時代の終わりを告げようとしていた。 ーーーーー *6人の視点人物による群像劇です。前線での戦闘を軸に話が展開するため、暴力描写が非常に多くなります *架空の世界を舞台としているため異世界ファンタジーに分類していますが、基本的に近世ヨーロッパの史観に基づいた世界です。魔法は過去の伝承程度に留まり、人間以外の異種族やモンスターは登場しません。 *後日譚『愚か者たちの戦場 ~狂悪なる黒竜の女王と、皆殺しの聖女~』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/61509528/493718647
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文字数 289,360 最終更新日 2021.05.02 登録日 2019.12.27
※この作品に登場する『幻術師の蜃』は、連載中の『華夏帝王奇譚』に登場する『蜃』と同一人物です。  本土への返還を一年後に控えた一九九六年六月三〇日の香港で、三年前に取り壊されたはずの魔窟、中英間の紛争の種であった無法地帯、九龍城砦が甦った。  売春、麻薬、賭博、武器、殺人、不法入国者……あらゆる悪の温床である、東洋最大で最後のカスバが、雨と共に現れたのだ。  北京、英国、香港当局が戸惑う中、退去させられた住人たちが、続々とその魔窟に戻り始め、再び以前以上の魔窟を形成する。  九龍城砦で生まれた美貌の少年、真性のサディストと謳われる輪(ルン)も、その一人であった。  そして、もう一人、魔窟の主と呼ばれる無免許の鍼灸医の老婆。  彼ら二人の元に、伝説の幻術師、蜃(シェン)という玲瓏な青年が現れる。  九龍城砦を破壊する、という蜃の言葉に、輪と婆婆は、自分たちの住処を守るために戦うことを決めるが、そこへまた三人、異国の旅人が訪れる。  一人は賢者カフヴァと呼ばれる魔法使い(ドルイド)、もう一人は、グローヌと呼ばれる女魔法使い(ドルイダス)、そして、吟遊詩人(バード)のトルウ――いずれも、遠きエリンより伝えられた知恵を操る、ケルトの末であった。  彼らの目的は、《再生の車輪》が起動したことによって甦った九龍城砦を消滅させ、元の建造物を取り戻し、在るべきものを在るべき場所へ存在させる、ということであり、そのために、九龍城砦で廻り始めた《再生の車輪》を見つけ、それを起動させた者を見つける、ということ。  それを知った輪と婆婆も、彼らの目的を阻止するため、《再生の車輪》を捜し始める。  輪はネイルと呼ばれるナイフと邪眼を武器に、婆婆は針と気功を武器に、カフヴァとグローヌは魔法を武器に、トルウは呪歌と竪琴を武器に、戦いを繰り広げながら、同じものを求めて行く。 ※一部、性描写(必要描写です)があります。苦手な方はお気を付けください。 ※表紙画:フリーイラストの加工です。
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文字数 106,582 最終更新日 2017.09.07 登録日 2017.08.29
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