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1
『皇后を殺したのは寵妃様です。下級宮女の私は犯人を知っていますが、姉を殺され、母に売られたので後宮ごと地獄に落とします』
後宮最下層の下級宮女・鈴花は、ある夜、見てはいけないものを見てしまう。
皇后の薬湯に毒を入れたのは、皇帝最愛の寵妃・玉蘭妃だった。
だが、鈴花は何も言えない。
玉蘭妃は皇帝の寵愛を一身に集め、女官長も医官も宦官も、すでに彼女の手の内にある。
翌朝、皇后は死に、罪を着せられたのは鈴花を妹のように守ってくれた上級女官・明霞だった。
「私はやっていない……鈴花、お願い、忘れないで」
明霞は拷問の末に自白させられ、処刑される。
しかも死の間際、彼女は鈴花に謝った。
「ごめんね。私も最初は、あなたを利用するつもりだった」
信じていた姉代わりの女官も、自分を道具として見ていた。
さらに鈴花を後宮に売った実母は、玉蘭妃の手先として現れる。
「余計なことを言うんじゃないよ。お前ひとりが死ぬだけじゃ済まないんだ」
母に売られ、姉に利用され、犯人には脅される。
味方など、どこにもいない。
そんな鈴花の前に現れたのは、後宮監察を担う若き宦官・黎星。
彼は鈴花を救う代わりに、冷たく告げる。
「お前の目が必要だ。皇后毒殺の証人として、俺に使われろ」
助けてくれた男でさえ、鈴花を人ではなく証拠として見ていた。
けれど鈴花は、もう泣かない。
下級宮女は、誰にも見られていない。
だからこそ、すべてを見ている。
妃の衣に残った香。
薬湯の器に沈む銀の曇り。
夜半に門を通った宦官の足音。
女官たちの嘘。
皇帝の見て見ぬふり。
そして、寵妃の美しい微笑みの裏に隠された偽りの懐妊。
皇后を殺したのは玉蘭妃。
だが、皇后を殺せる後宮を作ったのは、そこにいる全員だった。
鈴花は決める。
叫ばない。
許しを乞わない。
正義を語らない。
ただ、後宮の奥に腐り落ちた罪を、一つずつ暴いていく。
「私は下級宮女です。妃様方の嘘を聞く耳も、床に落ちた証拠を拾う手もございます」
犯人は分かっている。
でも証拠はない。
そして犯人も、鈴花が見ていたことに気づいている。
毒と密告、裏切りと偽りの寵愛が渦巻く後宮で、名前もなき宮女の復讐が始まる。
文字数 96,727
最終更新日 2026.06.17
登録日 2026.06.15
2
残虐王は 死神さえも 凌辱す
==愛と恋と復讐と! 若い王と彼を支える魔術師が、苦悩の中に見つけたものは?==
飛ぶ鳥を落とす勢いのグランデジア王国は斬新かつ残忍な戦略で周辺諸国を併合し、領土拡大を押し進める。その統治者、獅子王の異名を持つリオネンデは父王と兄王太子を暗殺し王座を手に入れたうえ、母親さえもその手に掛けたと悪名高い。臣下の諫言も聞き入れず、虐殺を繰り返す獅子王を止められる者はもはやいない。
そんな獅子王に愛する人を殺された地方豪族の娘スイテアは復讐に燃え、宮廷に潜り込むが……
感想数 0
文字数 1,681,296
最終更新日 2025.06.29
登録日 2025.06.02
3
輪舞曲-黒と白のcaprice-
閉ざされた国 和泉
全ては夜に始まったー………。
暗夜に紛れ暗躍し復讐に生きる 暗殺者
国の為に総てを捨て闇に生きる 元騎士団長
似つかない交わる筈のない二人が邂逅、何時しかそれは憎しみ嫌悪から変化する。
******
「この二つ名のせいで君が傷付き迷い手を汚した。君がそれを自身の罪だというのならば…、君の罪は俺の罪だ。」
感想数 0
文字数 6,623
最終更新日 2019.05.07
登録日 2019.05.07
4
私は聖女らしいので初恋のヒロインを奪ってもいいですよね?
【最終話まで毎日21時更新】
主人公・愛別璃玖(あいべつ りく)は漫画の登場人物であるイケメン女子、ベルガモール・エヴァンに初恋をこじらせている。
しかしベルガモールは漫画の中で男と結ばれてしまう。
以来、璃玖はベルガモールとの破れた初恋を引きずり、恋愛ができなくなってしまう。
そんなある日、璃玖はひょんなことから漫画の世界に聖女として召喚されてしまう。
その世界線では、ベルガモールはまだ男と結ばれる前だった――。
これは同担拒否の女主人公が初恋を奪い返すため、推しと仲良くしながら相手役の男を妨害するこじらせた恋のおはなし。
感想数 0
文字数 14,125
最終更新日 2021.10.13
登録日 2021.10.05
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