ファンタジー 爽快に「ざまぁ」小説一覧
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「お姉様、お姉様の婚約者のルゴフレッド様を頂戴」
はぁ?とも思わない。妹が私の物を欲しがるのはいつもの事だし、
婚約者のルゴフレッドを欲しがる事も予想できていた。
「ルゴフレッド様、私の方が妻に相応しいと思わない」
頭お花畑で学もない妹を伯爵が欲しがるわけがない。
「ルゴフレッド君、モニカの方が君の妻に相応しいぞ。こっちにしておきなさい」
はぁ?これが私のお父様だとは情けなくて殺してあげたくなる。
「強い方が俺の妻に相応しい」
は?はぁ?伯爵夫人とは強ければいいというものではないのだけれど、
婚約者も馬鹿だったようね。
頭お花畑の妹と馬鹿伯爵令息がまともに領地の管理なんてできるわけないでしょう。
どうせ落ちぶれて不幸になっていくのでしょう。分かり切っています。
こんな馬鹿伯爵令息と婚約した私も少し馬鹿だったなぁ。
「お姉様、大好きー」
私は大嫌いよ。いつか殺してあげるから精々今だけでも蜜月の時を過ごしていなさい。
「婚約者までくれるなんて、お姉様って優しいのね」
あげたのではない。奪われたのよ。
まぁあんな馬鹿な元婚約者はむしろ引き取ってくれてありがとうございます。
"奪われた?差し出したの間違いじゃやないの"
黙れ。私の中から声が聴こえる。
「はぁ、お前のような臆病者はブルクハルト家に必要ない。
どこでも好きな所で生きていけばいい。
お前は向いてなかったのだ。男爵令嬢に」
勘当追放ですか、ありがとうございます。
今まで私に面倒な仕事を押し付けてきた馬鹿どもが私がいなくなって成り立つわけがない。
まぁ、クソ家族がどうなろうと今更どうでもいいけれど。むしろざまぁwww
精々不幸な道を歩んで下さいね。
「俺はお前に正当な評価をしてやれる」
敵国の王太子に認められた私は正統な評価をされ溺愛され幸せな日々を過ごします。
今までの不幸な人生が嘘のよう。
なんでもっと早くクソ家族クソ婚約者と縁を切らなかったのかしら。
「俺の愛する妻モニカは馬鹿だからお前の能力が必要だ。戻ってきてくれ」
え?何を言ってるの。戻るわけないじゃない」
「お姉様、飴を頂戴。もう一週間何も食べてないの」
私はもう飴一つでも妹に奪われたりしない。
「もう貴方にあげる物はなんでもないわ」
「私このままじゃ餓死しちゃうよぉ、お願いお姉様」
「餓死すればいいじゃないの。自業自得よ。
自分の力で生きて行けない者は野垂れ時ぬのが当然よ」
頭お花畑の妹とクソ婚約者が野垂れ時ぬ所を見て笑ってあげます。
ははは、ざっまぁぁぁぁwwwww
文字数 1,230
最終更新日 2020.11.21
登録日 2020.11.21
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