現代文学 やり直し 小説一覧

3件
1

妊婦を助けて足を折られた俺。やり直した人生では、もう助けない

前の人生で、俺は男たちに襲われていた妊婦を助けようとして、片脚を折られた。  ところが翌朝、病院で目を覚ますと、SNSは俺への非難であふれていた。助けたはずの妊婦が、俺に抱えられて救急車を待つ写真を投稿し、介抱されている最中に体を触られたと訴えたのだ。  会社を解雇され、自宅の住所までネットにさらされた。両親は執拗な嫌がらせを受け、身に覚えのない賠償金まで支払わされた。  父は自ら命を絶ち、母は心を病んだ。  俺も最後には、あの女が雇った男たちに殺された。  殴られて意識が薄れていくなか、男たちが朔原市の南にある廃れたレンガ工場について話していたことを覚えている。その場所に何があるのか、確かめることはできなかった。  次に目を開けたとき、俺はあの日の路地の前に立っていた。  奥から、聞き覚えのある女の声がする。 「宮坂修也が来たら始めるのよ。あんたたちは私を襲うふりをすればいいんだから」  慌ててスマホを取り出し、録音を始めた。 「いい? 修也が割って入ったら、まず男のほうを殴って。あとは私が何とかする。金が入ったら、約束どおりに分けるから」  息を殺して、画面に表示された録音時間を確かめた。  話しているのは篠原美咲。俺の彼女の親友だ。  前の人生で、俺の家族を破滅させた女だった。  路地の奥では、美咲が髪を乱し、腹を抱える姿勢を取っている。男たちも、それぞれの位置についた。  あとは俺が駆けつけるのを待つだけだった。
2

死亡予定者リストに娘の名前があったので、俺は世界を書き換えることにした

給料が減った。 
家族には言えなかった。
 だから俺は、深夜のデータ入力バイトを始めた。 仕事内容は、送られてくる名前や数字を入力するだけ。 
在宅可。 未経験歓迎。 高報酬。
 怪しいとは思った。
 けれど、住宅ローンも、子供の習い事も、妻がスーパーで黙って棚に戻した牛肉も、俺には見なかったことにできなかった。 ある夜、入力画面に奇妙な項目が現れる。 【死亡予定時刻】
 【死亡原因】 
【修正可否】 悪趣味な冗談だと思った。
 だが、リストに載っていた人間が、翌朝のニュースで本当に死んだ。 そして数日後。
 俺は、死亡予定者リストの中に娘の名前を見つける。 【佐藤美月 十歳】
 【死亡予定時刻:明日十五時四十二分】
 【死亡原因:第七級異界災害による巻き込み】
 【修正可否:条件付き可】 俺は英雄じゃない。
 世界を救いたいわけでもない。 
ただ、娘の名前を死亡欄から消したかっただけだ。 これは、会社で無能扱いされていた四十二歳の社畜が、深夜バイトで手に入れた《修正入力》の力で、死亡予定者リストを書き換えていく物語。
3

運命を告げる鏡

人生、半ば過ぎ。これでいいのかと思った俺は、ある雑誌にその人の運命を告げる鏡があることを知って、実際に行ってみることにした。
3件

アルファポリスの現代文学小説のご紹介

アルファポリスの現代文学小説の一覧ページです。
ヒューマンドラマや純文学を中心とした現代文学が満載です。
人気のタグからお気に入りの小説を探すこともできます。ぜひお気に入りの小説を見つけてください。