キャラ文芸 沖田総司 小説一覧
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幕末――
幕府と攘夷がぶつかる混沌の京で、なおも人知れず暗躍する“影”の者たちがいた。
その名は、鳳城流(ほうじょうりゅう)。
かつて織田信長に仕えた伝説の忍びは、時代の流れに取り残されることなく、いまも独立した諜報組織として静かに存在していた。
鳳城の里に生まれた少女・鳳城 楓は、武器を持たず血を流さぬことを父から命じられ、「変装」「記憶」「暗号解析」を武器に情報戦の最前線に立つ。
冷静で寡黙、仲間にも感情を見せない少女。だがその心には、“ただ命令を果たすだけ”ではない、ある小さな願いが芽生え始めていた。
出会いは突然だった。
任務の中で交錯した新選組。表の正義と裏の正義が重なり合ったとき、楓の心は静かに、しかし確実に揺れてゆく。
仲間の死、感情の衝突、そして影と光の恋。
「影に生きる者」が「光に焦がれる」そのとき、少女は自らの信念とどう向き合うのか。
これは、決して語られることのない幕末の“裏側”に生きた者たちの、命と想いの記録。
『月影録(げつえいろく)』――すべてを背負い、ただ静かに進む忍びたちの、光なき時代の物語。
文字数 248,365
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.06.28
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【完結済】
沖田総司を拾ってしまった。
それもこれも、わたしが引き寄せ体質なせいだ。
百数十年の時の彼方からこの現代へ、沖田総司を呼び付けてしまった――。
京都は学生街の一角にある「御蔭寮《みかげりょう》」で、わたしと彼らの奇妙な日常生活が始まった。
***
わたし、こと浜北さな。
休学中の大学院生、将来は未定。
沖田総司。
新撰組一番隊組長、病で休職中?
切石灯太郎。
古い石灯籠の付喪神。
巡野学志。
大学に居着いていた幽霊。
***
風も冷たくなってきた十一月の京都で、わたしと沖田は言葉を交わした。
これは、途方に暮れた迷子が再び道を探し始めるまでの物語。
文字数 80,721
最終更新日 2025.07.27
登録日 2025.06.06
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