ライト文芸 嫁姑 小説一覧

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義母の手作り餃子をゴミ箱に捨てたら、家族会議で裁かれた。だから全部茹でて、みんなに食べてもらった

毎朝これを茹でて食べなさい――義母が冷凍庫に作り置きした手作り餃子。私は三つの保存容器の中身を、ごみ箱にあけた。 財布を取りに戻ってきた義母は、それを撮影して家族のグループへ送り、それからごみ箱に手を入れた。一つずつ拾って、破れた皮を包み直す。私は、餃子の入った容器を冷凍庫に戻した。 20分後、義兄と義妹たちが押しかけてくる。朝4時から、手が冷たくなるまで包んだものを、ごみ箱に。夫は3月末から船の上で、電話もつながらない。 私が口を開くたび、誰かの声が上からかぶさる。理由を聞いてくれる人は、一人もいなかった。 12時を過ぎて、私はいちばん大きな鍋に湯を沸かし、容器を全部あけて、人数分の茶碗によそった。 「どうぞ。よく煮えてます」 褒めていた人たちは、箸を取った。作った人だけが、取らなかった。 全10話。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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夫のカバンにあったリモコンを、こっそりペアリングしてみた。翌日、義弟の結婚式で夫が悲鳴を上げた

夫のカバンの奥に、リモコンが二つ入っていた。表面に記号が三つずつ刻んである。画像検索の一行目で、それが何かは分かった。本体はどこにも入っていない。寝室を分けて半年。 取扱説明書に、共有コードを入力すれば端末を三台まで追加できると書いてあった。入力した。 午前 2 時、夫のスマホに〈料金案内センター〉から請求の案内が届く。整った数字の行の下に、書式の違う一行だけが残っていた。〈明日、本当にあそこまでやるの?〉 朝、ゲストルームは空だった。テーブルに祝儀袋が置いてある。メッセージは二件。〈式は俺が行く。家で頭を冷やせ〉 義弟の披露宴で、義母は私の祝儀袋の封を切り、札を数えて顔を上げる。「兄夫婦で 10万?」 夫の席は空いたままだ。 バッグの中で、アプリはまだ開いていない。 全7話。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
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130キロの通知を、夫には黙っていた。還暦祝いで「家を寄こせ」と言う義母を、親戚50人ごと我が家のトイレへ案内した

深夜2時、出張先のホテルに通知が届いた。 『異常荷重を検知:130kg』 商品企画の社員モニターとして、自宅の2階に付けた温水洗浄便座。座った人の体重まで記録するその機能を、夫は知らない。 私は60kg、夫は85kg。この家に、130kgの人間はいない。 設置から3か月のログには、130kg台の記録が37回。どれも、私が留守にしていた日だった。 130から85を引くと、45。 「実家にいる」と言う夫の電話の向こうで、子どもが「ママ」と呼んだ。 私は、夫を問い詰めなかった。 数日後、駅前のホテルで義母の還暦祝いが開かれる。親戚は50人。祝儀袋を「たった2万?」とテーブルに叩きつけた義母は、亡くなった父が建てた私名義の家の贈与契約書を差し出した。立会人の欄には、夫の署名。 「この家を、私の名義にしなさい。それが還暦祝い」 宴の途中、スマホにまた通知。 『異常荷重を検知:131kg(継続中)』 「判を押すなら、家で押します。皆さんにも、お義母さんが住むおつもりの家を見ていただきましょう」 還暦祝いは、親戚50人そろっての我が家の内見になる。 全六話。
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ダンナ様はエスパー?

灯里と一回り年上の久志の新婚夫婦。 憧れのマンションライフをスタートする。 自信がなく、引っ込み思案の灯里を 優しく見守るダンナ様… 彼女は常々思う。 彼はエスパーじゃないか?と… ちょっぴりホッコリとして、 優しい話にしたいと思います。 よろしければ、お付き合いくださいね!
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