元気で明るいシャキシャキ系ヒロイン小説一覧
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「こっちは君を処刑したっていいんだぞ!? ありがたく思え!!」
私はボードリヤール伯爵令嬢リゼット・オヴォラ。
なぜか「浮気女」と吹聴されて、今、命からがら婚約を破棄されました。
どうも私、モロア伯爵という妖艶な貴族とデキてるそうです。
もちろん慰謝料なんてもらえませんし、なんなら娼婦呼ばわりされてます。
「このままじゃ私、一生結婚できないじゃないッ!」
潔白を証言してもらうため、私の浮気相手であるらしいモロア伯爵を訪ねた。
「やあ……。可愛らしいお客さんはいつでも大歓迎だよ……」
「……」
悪魔的に麗しく、肌艶は健康そうなのに儚げで、溜息まじりの美声。
私がすっごく嫌いなタイプの、なんか、もったいぶったいやらしい感じ。
「あぁ(溜息)、そうか(湿った吐息)、それは大変だったね(悩ましい吐息)」
「あの、いちいちンフンフ言う必要あります? 胃がもたれてるんですかね?」
「んふ(甘い吐息)。君は、面白い子だね(省略)」
美麗な変態って感じだけど、とりあえず調査してくれるとの事。
そしてあっさり、私を陥れた女が判明。
ジラール伯爵令嬢ジュスティーヌ・ドゥーセ。今、私の元婚約者の隣で笑ってる。
「やられたわ」
「ん……っ、悪い子だ(ァん)」
モロア伯爵は鼻が詰ってるの? 鼻炎???
ともあれ私たち、クズティーヌの悪事を公表する事にしました♪
あ、ジュスティーヌの。
文字数 18,691
最終更新日 2021.12.04
登録日 2021.11.27
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