終末サバイバル 小説一覧

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氷河期ストレージ ~裏切られて死んだ俺は、30日前に戻り無限収納で世界を生き抜く~

氷河期ストレージ ~裏切られて死んだ俺は、30日前に戻り無限収納で世界を生き抜く~
一度目の人生で、神崎蓮は世界を襲った異常寒波の中、信じていた女に裏切られ、食料を届けた先で命を落とした。ところが次に目を覚ますと、時間は寒波が始まる一か月前まで戻っており、さらに蓮の手には、あらゆる物を保存できる巨大な収納空間能力が目覚めていた。 二度目の人生では、もう誰も信じない。蓮は食料、水、燃料、医薬品を集め、住居を要塞へと作り変えながら、やがて訪れる極寒の世界に備えていく。そして予想通り寒波が始まり、物流が止まり、インフラが壊れ、昨日まで当たり前だった日常が少しずつ失われていった。 だが、蓮が前世で本当に恐ろしいと知ったのは、寒さそのものではない。 食料が減り、助けが来なくなり、法律も警察も意味を失っていくにつれて、昨日まで普通に暮らしていた人々が変わっていく。助け合っていた隣人が互いを疑い、家族を守りたいだけだった人間が一線を越え、わずかな食料を巡って善悪の境界さえ曖昧になっていく。 暖かな要塞と膨大な物資を手に入れた蓮は、その変化を静かに見つめながら、今度こそ自分のために生きることを選ぶ。そして、かつて自分を裏切った女との関係も、二度目の世界で再び動き始める。前世とは違う道を歩み始めた蓮と彼女が、この極寒の世界でどこへ辿り着くのか――。 これは、収納スキルで物資を集めて無双するだけの物語ではない。 終わりの見えない極寒の中で、社会が、人間関係が、そして人の心がどこまで変わっていくのか。二度目の人生を手にした一人の男の視点から、その崩壊を描く終末サバイバル。
ファンタジー 連載中 長編
感想数 0 文字数 9,288 最終更新日 2026.08.25 登録日 2026.08.25
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【第1シーズン終了】「田崎家と、もどりさん」 ――熊本発・終末家族のしたたか日記

【第1シーズン終了】「田崎家と、もどりさん」 ――熊本発・終末家族のしたたか日記
 心臓が止まったはずの人が、また、歩き出す。  原因はわからない。5Gのせいだとも、隕石のせいだとも言われたが、誰も本当のところは知らない。ただ、世界中で同じことが同時に起きた。死んだ人が起き上がり、ゆっくりと、生前と同じ道を歩く。会社へ。学校へ。夕暮れには、家へ。誰かがそれを「もどり」と呼んだ。死んで、帰ってきた人たち。  人類は、十分の一になった。日本国政府はほぼ機能を止め、最後に一つだけ法律を残した――必要な物資は店から持ち出してよい。ただし、一度に一人一週間分まで。取りすぎず、奪い合わず、みんなで生き延びること。専門家は言う。あと三年、長くて五年。それまで、なんとか、各自で生き延びてほしい、と。  熊本市西区。この日から、田崎家の非日常だけど、普通の毎日が始まる。  父・康夫(五二)はスコップ片手に、酒を探しに出る。母・幸代(五〇)は猫の餌のため、フライパンを握って奮闘する。兄・大地(一六)は窓辺で「もどり」を観察し、中二病全開の研究ノートをつける。妹・花音(一四)は、漫画家になる夢を諦めない。そして四匹の猫――ちゃとらん、かぐや、マロン、おはぎ。なぜか「もどり」は、猫を襲わない。  地下水を汲み上げ、太陽光発電を活用して、お風呂も沸く。ご飯も食べられる。家族は、多数決と、二人以上での外出と、交代で書く一冊の交換日記。三つのルールだけを頼りに、終わった世界で、終わらない日常を生きていく。  運動不足を解消したい母は、ジムから器具を調達しようと言い出す。漫画の道具が欲しい妹は、画材を調達するために街に行きたがる。熊本城を拠点にしたら格好いいと、兄は無茶を言う。父は今日も、酒のために命を張る。わがままで、賑やかで、ちょっとだけ命がけ。そんな家族のドタバタが、リレー形式の日記で綴られていく。  でも――歩き続ける「もどり」たちは、ただの怪物ではない。いなくなった妻の残した大切な庭を、いつまでも守り続ける者がいる。誰かを守るように、手を引いて歩く者がいる。彼らは、何を抱えて生きて、何を残して、帰ってきたのか。襲う者と、襲わない者を分けるものは、何なのか。賑やかな笑いの底から、その謎が、静かに立ち上がってくる。  少しだけスプラッターありの、ハチャメチャな終末サバイバル。なのに、読み終えると、なぜか少しだけ、泣いている。熊本の土地と方言を錨に描く、物悲しくて、可笑しくて、温かい、家族と猫と死者の物語。  あとぜき、お忘れなく。開けたら、閉めること。閉めなければ――入ってきますけん。
ホラー 連載中 長編
感想数 0 文字数 131,354 最終更新日 2026.07.20 登録日 2026.06.30
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