天の川 小説一覧
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東西に分断されて長年争ってきた天界は、双方の帝王の身内を結婚させることで、関係の修好が図られることになった。しかし、西を統べる女帝は、東の圧に負けて受け入れざるを得なかった政略結婚が面白くない。愛娘を敵地に一人送り込むことに強い拒否感も覚え、『三年以内に子ができなければ、離縁も可』という条件をつけて受け入れた。
そうして女帝の末娘フィオナは東帝の弟ルティアスに嫁いだが、結婚式から既に彼の素っ気なさを感じ、日々の暮らしの中で、夫婦関係は悪化の一途をたどってしまう。嫁ぐ前から彼へ密かに恋心を抱いていたフィオナは、心身ともに限界を迎えた。子ができぬまま三年目を迎えた日に夫へ離縁を申し出たが、なぜか拒絶され、一向に話が進まないまま半年が過ぎた。話が違う。追いこまれたフィオナが家族のいる天西界に帰るため強硬手段を使って去ったら、夫の様子がおかしくなった。周りは顔面蒼白になった。
とある理由で離縁を願う妻と、とある過去のために愛情の伝え方が究極にドヘタクソな夫が、初恋のやり直しをするお話。
※直接的な性描写はありませんが、R18的な言動もあるので、R指定しております。
※不定期更新です。
文字数 15,338
最終更新日 2025.10.02
登録日 2025.09.27
2
ひすいこたろうさんの動画を見て、凄く助けられているのですが、その一動画からインスピレーションを得て書いてみたくなりました。雰囲気短編児童書。
文字数 3,055
最終更新日 2024.10.01
登録日 2024.10.01
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ーこの見えない空は果てしない銀河に繋がっている。
僕は目が見えない。だから不完全な月を愛でる十三夜の会の出席は免除されていた。けれども女中の久子は僕の手を引っ張るのだ。月を見に行きましょうと。
全1話。『恒久の月』書籍化記念、発売日まで1日1作短編公開キャンペーン中。5/21の更新。
文字数 4,909
最終更新日 2024.05.21
登録日 2024.05.21
6
これは、もうひとつの宇宙の可能性の物語。云うなれば、全く別の宇宙で起きた現象。
大惑星ジュピターの姫君ラオンは、ある日誰にも内緒で城を抜け出す。貨物シャトルの荷台にこっそり忍び込み、宇宙へと飛び出した。
目的は、幻の遊星ミシャ。それは、神出鬼没と云われる伝説の星。
アンドロメダの辺りで輝いていたと思えば、大マゼラン銀河で発見される事もある始末。宇宙の方式を完全に無視した、不規則な運行の星。それが、伝説と云われる所以。
そのミシャにあると云うのが、クピトと名付けられた愛の宝石。クピトを手にした恋人同士は、永遠に尽きる事のない愛が約束されるという。このクピトを手に入れ、両親の結婚記念日にプレゼントするのが、ラオンの目的だった。
そしてラオンを乗せた貨物シャトルは、マーズへと到着する。
マーズ。そこは、太陽系の物資の流通地点となる、砂漠の多い惑星だった。流れ者も多いマーズの小さな酒場で、ラオンは荷物運びのやんちゃな少年ソモルに声をかけられる。そしてあるきっかけから、二人は一緒にミシャ探しの旅をする事になるのだが……。
文字数 67,908
最終更新日 2020.09.13
登録日 2020.08.17
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