文学的 小説一覧
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1
Seele―目が見えるようになったのは奇跡ではなく、罰だった―
【第七楽章完結】※長そうに見えて一気に読めます。まだ追いつけます!
死んだ弟の角膜で、盲目の声楽家・光(コウ)は視力を得た。最初に見えたのは、涙をこらえる親友・達哉の顔。
「和はおまえが大嫌いだった。憎んでた。だからおまえに目をくれたんだよ」
光が歌をやめたのは、その日からだ。
達哉が泣きながら殴るたび、光は願う。
「どうか明日は、早く壊れてしまえますように」と。
光は音楽を捨て、達哉は涙を隠せないまま、二人は同じ世界に立ち続ける。
これは、赦しのない世界で、それでも生きようとする者たちの物語。
ブロマンス寄りですがBL好きな方に読んで欲しい作品です。
「ノンケを堕とすノンケ」が好物の方、ぜひどうぞ。
感想数 36
文字数 671,026
最終更新日 2026.09.28
登録日 2026.03.04
2
六月、君を待つ駅で
六月の雨が降る夜。
僕は、病室のベッドに横たわる君の手を握っていた。
灰色の管に繋がれた君は、もう長くない。
それでも君は、いつものように笑って言った。
「ねえ、最後に話をしよう」
昔、一緒に見た映画のこと。
学生時代のくだらない思い出。
君が好きだった、少し下手な歌。
そして、いつか二人で行こうと約束した場所。
最後の夜、僕たちは小さな結婚式を挙げた。
それは病院の一室で交わされた、誰にも知られない約束だった。
やがて六月が終わり、季節が巡っていく。
――それでも僕の時間だけは、あの日から止まったままだった。
これは、ひとりの少女を愛した少年が、
その死を受け入れ、もう一度歩き出すまでの五日間の物語。
感想数 0
文字数 9,249
最終更新日 2026.09.24
登録日 2026.09.24
3
青春エクスプレス
高校三年生に進級した森川浩一は、吉野友理奈
と同じクラスになる。
一学期の期末試験が終わり、夏休みを目前とするある日、友理奈に思いがけない不幸が訪れた。
終業式を迎えたが友理奈は姿を見せず、浩一は彼女のことが気にかかる。
その日、帰るときは雨が降り、公園のところにいる友理奈を見て愕然となった浩一は、彼女から話を聞く。
浩一は、不幸が起きたのは自分のせいだと己を責める友理奈に抱きつかれたとき、浩一のなかで邪悪ななにかが目覚めた。
その邪悪な存在は、浩一に「獣になれ」とたぶらかし、浩一は自分のなかに響くその声にとらわれ、いつもの日常が狂いはじめる。
その後、友理奈は立ち直ったが、逆に浩一の様子はふつうとはちがってくる。
心配した友理奈はクラスメートで頼れる同級生、外山に相談すると、外山は浩一から話を聞き出そうとする。
外山に励まされた浩一だったが、根本的な解決にはならないことを自分で悟っていた。
大学受験が迫るなか、ひたすら悩むしかできない浩一に、友理奈は行動を起こすのだった。
※簡単にいうと、大学受験をひかえた高校三年生の男女が予期せぬ事態に直面し、悲しみ、悩みぬき、友情を育むという物語。
空想的な部分はありますが、SFやファンタジーではありません。
この物語は、元号が令和に変わるまえにはすでに完結させていた作品です。現状とは合わない部分があるかもしれませんが、なにとぞご容赦を。
感想数 0
文字数 30,206
最終更新日 2020.09.24
登録日 2020.09.19
4
【短編】訂正しないグラス
「乾杯。孤独に」
37歳、独身のキャリアウーマン。クリスマスイブも一人でバーに通う私の隣に、いつも座る男性がいる。
名前も知らない。既婚かもしれない。でも、氷の音と沈黙を分け合う関係が心地いい。
バーテンダーが2つのグラスを置いても、「一人です」と訂正しない私。
大人だからこそ選べる、不完全で美しい恋の物語。文学的な筆致で描く現代女性の心境。
感想数 0
文字数 7,179
最終更新日 2025.12.22
登録日 2025.12.22
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