第9回ライト文芸大賞

第9回ライト文芸大賞

選考概要

全1,682作品が集まった第9回ライト文芸大賞。日常のさりげない出来事を切り取った物語や、涙を誘う切ない別れを描いたストーリー、瑞々しく爽やかな10代の恋愛小説など、様々なテーマの作品が集まった。その中から一次選考を通過したのは34作品。

その後、最終選考において大賞候補としたのは、「流行りの婚活したら、旦那の料理が美味しすぎた〜時短レシピに胃袋掴まれた同人作家嫁の日々〜」「余命三カ月なので、猫の里親探します」「古民家宿の恵みごはん ~二本の尻尾の猫と共に~」「僕らの恋は青くない」「半額になる前に」の5作品。

これらの候補作の中で、余命宣告された主人公が愛猫の飼い主探しに奔走する様子を描いた「余命三カ月なので、猫の里親探します」を「大賞」に選出した。
次いでテーマ別賞として、スーパーを舞台にチェーン本部と現場の間で葛藤する主人公を描いた「半額になる前に」に「何気ない暮らしの景色賞」、料理上手な夫と同人作家の主人公の結婚生活を描いた「流行りの婚活したら、旦那の料理が美味しすぎた〜時短レシピに胃袋掴まれた同人作家嫁の日々〜」に「料理・グルメ賞」を授与した。
なお、最終選考に残ったものの、惜しくも受賞に至らなかった作品を奨励賞とした。

「余命三カ月なので、猫の里親探します」は、若くして余命宣告を受けた主人公が、愛猫の新たな飼い主を探す中で出会った人々との交流を通して、自分の人生を見つめ直すストーリー。将来を悲観した主人公が自暴自棄になったり、前向きに生きようとしたりと、移り変わる心情をリアルに描きだした表現力が高く評価された。

「半額になる前に」は、小さなスーパーの惣菜売り場を舞台にしたお仕事小説。かつて本部で働いていた主人公が、現場で個々のお客さんと向き合う中で「数字」以外の大切なものを見つけていく過程が丁寧かつ巧みに描かれていた。

「流行りの婚活したら、旦那の料理が美味しすぎた〜時短レシピに胃袋掴まれた同人作家嫁の日々〜」は、同人作家の主人公と、兼業作家の夫の日常を描いたグルメ小説。美味しそうな時短レシピの数々や、少しずつ縮まっていく二人の関係性があたたかな筆致で描かれ、ほっこりとした気持ちになれる作品だった。

開催概要はこちら
応募総数 1,682作品 開催期間 2026年05月01日〜末日

編集部より

余命宣告を受けた主人公の若葉が、愛猫の引き取り先を探す過程で自分の生や死を見つめ直していく展開が非常に上手く練られていました。蒼慈をはじめ、彼女が出会う人々それぞれの生き方や想いが深く描写されているからこそ、若葉が出した答えに強い説得力を感じます。悲しくとも、どこか爽やかな読後感に包まれる素敵な作品でした。


編集部より

ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。離婚した主人公が中山道を旅しながら異世界の危機を解決していくという設定が魅力的でした。旅の中で過去の結婚生活や人生を振り返る構成に味わいがあり、多くの読者が引き込まれたのだと思います。


編集部より

不器用ながらもひたむきに働く京子の姿がありありと描かれていて、心打たれました。試行錯誤を続ける中で彼女自身も成長し、数字の先にいる同僚やお客さんと心を通わせていく様子にほっこりさせられる、あたたかな作品でした。


編集部より

ヒーローに押されて結婚した主人公が、手料理や日頃のサポートを通じてだんだんと彼に惹かれていく展開が可愛らしく、心が温まりました。美味しそうな料理と二人のほのぼのした日常が魅力的な、読み心地のよい作品でした。

※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。

奨励賞

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投票総数 1,960票 当選 10名