「虚」の検索結果
全体で1,518件見つかりました。
幼い頃に両親を亡くし、さらには叔母をも病で失った美由紀は、
唯一の家族だった姉・紗季と必死に生きてきた。
流浪、ホームレス生活、孤独――
それでも二人だけの絆だけは途切れなかった。
しかし、大人になってようやく掴んだ「普通の生活」は、
姉の突然の病で再び崩れ落ちる。
抗がん剤で髪が抜け落ちていく姉を見て、
美由紀は人生で初めて“誰かのために坊主になる”決意をする。
バリカンの音、ケープに落ちる髪、
丸く露わになっていく頭皮。
その瞬間から、坊主頭は「姉とつながる形見」になった。
やがて姉は亡くなり、
美由紀は深い喪失と虚無に沈む。
食事も取れず、世界は音を失った。
そんなある日――
姉が生前に残した“未来郵便”が届く。
「いい人、案外いるかもよ?」
その言葉をきっかけに出会ったのが、
ITエンジニアの響だった。
響は、美由紀の坊主頭を
「綺麗だ」とまっすぐ言い、
触れることも、撫でることも、
決して遠慮しなかった。
ジョリ……ジョリ……
その指先の音は、
失われた日々を満たし直し、
心の奥底の傷を静かに癒していく。
過去も痛みも、坊主頭も、全部含めて
「美由紀がほしい」と言ってくれた男と、
姉の願いに背中を押された女。
孤独を越えて、
愛が撫でていく音を聞きながら、
ふたりは未来へ歩き出す。
これは――
喪失と再生、愛と触覚、そして坊主頭がつないだ“第二の人生”の物語。
文字数 58,816
最終更新日 2026.01.16
登録日 2025.12.21
あっぱっぱ、この物語はフィクションです。実在の人物や、団体などとは一切 肉体関係も愛情関係もありませんので悪しからず。作品を鑑賞するときは、精神状態を可能な限り明るくして、作者の意図からは出来る限り遠く離れ、既成概念からはなるべく逸脱して御覧下さい。また、いにしえーション作品のため、本篇の一部にノイズが発生しておりますが、作品自体の品質に於いては何ら問題は御座いませんので、ご了承下さい。そして、この作品の内容には不適切な比喩や、配慮すべき表現事故、千年の誤読、虚実の誤謬、趣味嗜好の濫用、不純形而上交遊、言語感覚の老成麻痺、ことばの解体業者による不法投棄、支離滅裂な思考占拠、思念舞踏会、被害妄想パラノイア、世にも奇妙な諧謔図鑑、反社会的マインドマップ、有害ルネッサンス、ネオシュールレアリスモ、大規模なソサイエティに挑む闇の俳諧師 ... 等々、多数のぶざまな生きざまが収録されておりますが、執筆当時の作者の精神的状況を鑑みて、作品は風吹鴉;オリジネイター、一部無修正にて「永遠」と云う字を切り盛りしながら(世の中を何にたとへむ)秋の田をほのかに照らす宵の稲妻のように描いておりますので、ご了承ください。それではァあああああ!!!!!
文字数 1,039
最終更新日 2024.03.24
登録日 2024.03.24
主人公.…佐藤龍 〈さとう りゅう〉8月4日17歳
普段は男子の友達〈サッカー部〉と騒がしくしてる、付き合ったことがある2
今回好きになった人はタイプが逆すぎる、意外とピュア
ヒロイン….松本なご〈まつもと なご〉7月21日17歳
普段は学級委員長としてるがそこまで厳しくクールというわけではない
秀才、運動神経抜群、可愛く、スタイルが良い、おとなしい、生きる大和撫子ライバル多い
矢野あや.…〈やのあや〉11月6日17歳
おちゃらけキャラ、ヒロインとは小中から同じ
今回主人公に自分の好きな人教えるから教えてと言って聞き出した
二人の恋を応援する一方自分の恋は苦手好きな人が目の前にいると喋れない
山田琴音.…〈やまだ ことね〉12月3日17歳
なご、あやととはよくつるむ
琴音も龍の好きな人知っているがなごとあやの好きな人も知っている
自分の好きな人を最悪のパターンで取られたが今もチャンスを狙ってる
上村悠斗〈うえむら ゆうと〉7月22日17歳
なごが好きテニス部行っていないが
あやの好きな人を聞き出そうとする
吉田賢人〈よしだけんと〉3月6日17歳
テニス部あやの好きな人おとなしいが目立つ方
頭が良く、運動も出来るが謙虚なとこがある
平口楓斗〈ひらぐちふうと〉9月28日17歳
野球部琴音の好きな人でも付き合ってる人がいる
目立つ方で龍を含んだサッカー部とよくつるむ
賢人とも仲が良く一年の時から同じクラス〈龍も〉
満川桃〈みつかわもも〉4月11日16歳
楓斗の彼女
実は琴音が楓斗のこと好きなのを知っていたが楓斗と付き合った
その他
加藤公誠〈かとうこうせい〉カトちゃん
三木翔〈みきかける〉みっきー
黒川務〈くろかわつとむ〉黒
元末先生〈もとすえ〉ロバに似てるからあだ名ロバ
文字数 2,758
最終更新日 2018.01.28
登録日 2018.01.28
吸血鬼をはじめとする亜人と人間が共存し、休戦協定を結んではいるが、水面下で魔族と戦いを繰り広げている現代。この俺、光沢鉄郎は、ある日、自分が人間ではなく、記憶を改竄された吸血鬼で、六大鬼族のひとつ、風間家の跡取りだったことを思いだす。
俺の記憶を改竄したのは何者なのか? 俺の婚約者を名乗る、六大鬼族の娘、桜塚沙織とともに、俺は夜の行動を開始した。
ほかにも、ストーカーまがいの同級生をあしらったり、外国からきた能力者のダイアナと一悶着あったりと、いろいろ騒動もあったが、俺の記憶を奪った奴がなんとか特定できた。同じく六大鬼族、海石榴家の跡取り、精一郎である。俺の家である風間家と沙織の家である桜塚家が結託するのを恐れ、俺の記憶を改竄して人間界に放りだしたのである。
俺たちは海石榴家と会い、精一郎を捕まえたが、実はそれにすらも裏があった。精一郎に手を貸し、俺の記憶を奪ったのは吸血鬼ではなく、魔族だったのである。
その魔族――ゾムドという名前だった――が俺に言う。人間と吸血鬼がどういうものかわかったでしょう。戻ってきてくださいと。
俺は魔族と人間の混血だったのだ。俺が、風間家の跡取りである吸血鬼だということ自体が虚構だったのである。いや、それこそが、吸血鬼の原点だったのかもしれない。だが、俺は魔族ではなく、吸血鬼として生きることを選んだ。ゾムドが悲しげな顔をする。
「魔竜王ドラクール様がお待ちなのに。なぜです?」
「俺がドラ息子だからだろう」
俺はゾムドに背をむけた。翌日、沙織とともに俺は学校へ行く。人間を装った吸血鬼としての生活のはじまりだった。
登録日 2021.06.12
大学に入学した「私」は友人「沙穂」と共に旅行同好会に入る。そこで出会った「村上」に恋をするが、同姓であるが故に悩み――陰鬱な物語です。
文字数 25,032
最終更新日 2019.11.19
登録日 2019.11.19
『ここは地球と鏡合わせの世界。地球の世界からみたら虚数と呼ばれる世界。ここにも人間社会の営みがあった。しかし一つ違うのは「完全女性社会」と呼ばれ、性犯罪率ほぼゼロパーセントを誇る。男は精液が溜まる時間(男周期)に強制的に射精されられ、第二次性徴から死ぬまで性欲を数値化、管理され、女どもの生殖活動に利用されている。まさに、“蜂”のような世界。女性はあくせく働き、社会と文明を築く。男どもは働かなくても性欲が満たされる。性餌と呼ばれるオカズがあるのだ。その代わり男どもに人権はない。子供を作ること以外、奴隷のような扱いで最期を遂げる。そんな社会を我々、地球人が覗き見るお話である』
【◎目次】 #1男児出産, #2裸女による精通の授業, #3女性の選んだ道, #4都市部の女性, #5検体X, #6性の叡智, #7心理ストレスの有効性, #8畑由実, #9ハーレムな研究実験, #10彼女たちの性教育, #11リカバリーオブメモリー, #12夢精の誘発実験とその観察, #13(外伝1)穴があったら入ってみたい, #14射精の不可逆的学習論, #15現実と決意, #16(外伝2)初めての精通は女の子の膣のなか, #17(外伝3)「1億2000万の精子」
登録日 2020.03.21
敏江の指先は、いつも不吉な湿り気を帯びていた。
文恵の邸宅の重厚なドアを開けるや否や、彼女の視線は挨拶を飛び越え、空間を「値踏み」し始める。
玄関に鎮座するラリックの花瓶、その冷徹なクリスタルの肌を、敏江は脂ぎった指で愛撫するように這わせるのだ。それは慈しみなどではない。獲物の死後硬直を確かめる、貪欲な爬虫類の舌の動きそのものであった。指先が過ぎ去ったあとに残る曇りこそが、敏江という女が他人の人生に刻みつける最初の傷跡だった。
朝食のテーブルで、敏江のフォークは文恵の皿へと当然の権利のように侵入する。
「文恵、あなた最近胃が弱っているのでしょう? この重厚な脂身、私があなたの『毒』を肩代わりして処分してあげるわ」
制止の暇もなく、まだ血の滴るようなローストビーフを強奪し、口腔へと放り込む。クチャクチャと粘り気のある卑しい咀嚼音が響くたび、敏江の喉仏は満足げに上下し、その毛穴からは奪った肉の脂が、安物のファンデーションを突き破って染み出していた。彼女にとって、他人の幸福は、自分が消化し排泄すべき「余剰」に過ぎなかった。
五億円という莫大な「血肉」を文恵から引き剥がした日、敏江は文恵をきつく抱きしめた。その抱擁は、蜘蛛が糸で獲物をくるむ作業に似ていた。
「解放してあげたのよ、あなたのその、無垢すぎて罪深い両手から。これでもう、悪い狐に騙される心配もないわ」
耳元で囁く敏江の吐息は、陽光に晒された腐肉のように甘ったるく、文恵の意識を混濁させた。
数ヶ月後、敏江は奪った金で買い叩いた「本物」を全身に纏っていた。だが、最高級の真珠も、敏江の肌に触れた瞬間にどこか「盗品」の煤けた匂いを放ち始める。彼女の欲望が噴き出す汗となって、高貴なシルクを内側から腐らせていくのだ。
敏江は、床に傅く文恵の額を、絹の靴下を履いた足先で軽く突いた。
「見て、文恵。持たざる者となったあなたは、まるで磨き抜かれた骸骨のように清らかだわ。貧乏というドレスが、これほど似合う女もいないわね」
文恵は顔を上げず、ただ敏江の足元に転がった一粒のブドウを恭しく拾い上げた。その瞳には、逆巻く憎悪ではなく、深淵のような「憐憫」が湛えられていた。
「敏江さん、その首飾り。あまりに多くを吸い込みすぎて……少し、重すぎはしませんか?」
翌朝、敏江を待っていたのは、虚無という名の報酬だった。
クローゼットの毛皮も、宝石箱の輝きも、一夜にしてこの世から蒸発していた。狂ったように金庫をこじ開けた敏江が目にしたのは、かつて彼女が文恵から「処分」したはずの、カビの生えたパンの耳や、悪臭を放つ古雑巾の山だった。
文字数 2,557
最終更新日 2026.04.15
登録日 2026.04.15
生物は死を目前にすると、生きることに執着するものです。アリも踏みつければ酷く暴れ回るし、牛は死期を悟れば涙を流します。下界に対し為す術のない昆虫のサナギも、身の危険を感じれば上半身と下半身をバネのようにクネらせ、生きたい生きたい....と必死に暴れ回ります。
命絶たれたとき、それらの願望は、果たして皆等しく消えてしまうのか。生きることへの執着とは、身体機能の仕組みが生み出した現象のひとつに過ぎないのだろうか。理不尽に踏み殺されたアリの憎しみも、最愛の主人に殺害を前提に育てられた牛の悲しみも、抵抗虚しく外的に貪られてゆくサナギの悔しさも。
文字数 1,800
最終更新日 2023.11.05
登録日 2023.11.05
ナナは名前を捨て、誰にも選ばれない自由に酔い、
やがて“命じられなくても晒してしまう身体”になった。
だが、その自由の先には、思いがけない虚しさと飢えがあった。
そんなとき、かつての主に似た男が現れる──。
命令も、罰も、晒される羞恥も、「自ら求めてしまう」身体になったナナが、
ふたたび“見せさせられる女”として、想像を超えた倒錯に堕ちていく。
文字数 7,559
最終更新日 2026.03.23
登録日 2026.03.14
現実世界では古武術を極め、お気に入りのゲームでも最大レベルまでキャラクターを高めてしまった主人公の櫻井春澄。ある日風呂に入っている途中、突如現れた魔法陣に抵抗虚しく吸い込まれてしまう。異世界への召喚か?と思ったが、召喚側へ行く途中、神に引き止められ依頼を受けてくれないかと頼まれる。魂を管理している神達にとって違う世界に勝手に魂を移動されるのは困るのだそうだ。『召喚陣を壊して召喚を行えなくする事・莫大な魔力が必要なはずの召喚を何度も行えるようになった謎を追う事』を頼まれた春澄は、勝手に召喚されるのは気に入らないが、依頼と言う形でなら異世界に行くのは構わないと了承する。すると、もともと強さを持っている春澄に、彼が使っていたゲームの最大レベルのキャラクターのスペックをそのまま追加してくれるという。身体能力に加えスキルや便利なアイテム、貯めた金も換金してくれるようだ。そうして春澄は異世界へと旅立つ事となった。
うさぎがヒロインポジション兼娘です。仲間を増やしながら依頼をこなして行きます。テンプレご都合主義満載の主人公最強物です。
登録日 2015.06.05