「残響」の検索結果

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ライト文芸 連載中 長編
 アルベリクは、幼い日に聴いた天使の歌声に心を奪われた。声の主は、青年声楽家ヴィルジール・リュカ。 「僕も、リュカみたいになりたい!」  その一心で、アルベリクは名門の国立声楽院の門を叩く。ひたむきな努力の末、彼は着実に才能を開花させていくが、周囲の大人たちは彼の憧れにどこか不穏な影を落とす。  やがて彼は知ってしまう。リュカがその奇跡の歌声と引き換えに払った、あまりにも大きな代償を。彼は『去勢声楽家《カストラ》』――国で禁忌とされる、最後の存在だったのだ。  衝撃の事実に打ちのめされ、一度は声さえ失ったアルベリク。それでも再び彼を立ち上がらせたのもまた、リュカの歌声だった。  憧れは呪いか、希望か。神に愛された声の残響に導かれ、少年が自らの運命を歌い上げる物語。                                                                 ※完結済み(全18話) ※1880年代以降の架空のフランスを舞台にしています。 ※架空のためあり得ない設定が存在します。怒らないでください。 ※そもそもフランスはカストラート絶許の国です。 ※タイトルにフランス語がついているのは、その方がかっこいいからです。 ※おおらかな気持ちで読んでください。 毎日7:00に1話投稿
大賞ポイント 2,723pt
文字数 48,407 最終更新日 2026.07.07 登録日 2026.06.25
ファンタジー 完結 長編
世界が終わってからも、朝は来る。崩壊した街を一人で旅する少女・ユイは、旧研究都市の温室で、不思議な少女ノアと出会った。ノアは死者の記憶が残した「残響」の声を聞き、失われた時代の朝ごはんを作ることができる。そばには、光る尻尾を持つおしゃべりな小動物ルクもいた。変異植物に温室を追われたノアは、ユイとともに世界の北にある「夜明けの塔」を目指すことになる。水に沈んだ学校、誰も来ない駅、止まった遊園地。旅の先々で、三人は滅びた世界に残された記憶と、生き延びた人々に出会っていく。失うことを恐れ、誰とも深く関わろうとしないユイ。それでも誰かと食卓を囲みたいと願うノア。世界の終わりを旅する少女たちが、毎朝の小さな食事を重ねながら「一緒に生きたい」と思える相手を見つけていく物語。
大賞ポイント 37pt
文字数 93,565 最終更新日 2026.06.29 登録日 2026.06.22
歴史・時代 連載中 長編
​怪物は死んだ。しかし、その絶命の残響は新たな怪物を産む。 大久保長安、駿府にて病死。実子は全員切腹。 遺体は掘り起こされ、安倍川の河原で首を晒された。 ​慶長末期。公儀の総目付・柳生但馬守宗矩は、大大名をも凌ぐ権勢を誇った怪物の足跡を、天下の台帳から完璧に「漂白」したはずだった。 ​だが、主を失ったはずの職能たちは、むしろ主が死んだからこそ、なりふり構わずその仕組みを私物化し、勝手に動き始める。 ​神の声を騙り、闇の連絡網をその足で繋ぐ歩き巫女。 梁の軋みを聞く算術家と、泥の深さを読む山師。 荷重の均衡を脳裏に叩き込み、闇の流通を担う荷役屋。 故郷の嘘の文字に縋る異邦人と、人間の人格すら偽造する書類屋。 ​公儀の目の届かない地下の配管で、歪みは滑らかに繋がり始めていた。 ​「……まだ、閉じておらぬか」 ​網の目を追う宗矩が、柳生の最深部に眠る「もう一人の怪物」の気配に気づいたとき、世界の骨組みが微かに軋む音を立てた。 ​これは、本尊なき世界で蠢く、職能の怪物たちの自律分散型ノワール。 ​──世界のあちこちに、あの怪物の『残響』だけが、まだ響いている。
大賞ポイント 4pt
文字数 20,441 最終更新日 2026.07.07 登録日 2026.06.28
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