「グリーン車」の検索結果
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山陰の雪の季節が終わりを告げようとしていた頃、交通事故から幼子を助けようとした父が亡くなり、数年後、同じ様に淡雪が舞う頃、母が亡くなった。
京都の大学に通っていた椎谷遼一が、恋人の中林秋乃が職場の同僚男性と結婚すると云う、背信の報せを聞かされたのは、母の葬儀の暫く後のことだった。
椎谷遼一と中林秋乃は高校生の頃に将来を誓い合っていた。両家の家族も、周りの誰もが認める似合いのふたりだった。
職場の男性と結婚した秋乃も、社会人になってから結婚した遼一も、共に離婚を経験する。
秋乃は離婚後、直ぐに故郷を離れた。東京に出て専門学校を卒業すると、ビジネス支援会社に就職した。転勤で大阪に勤務していた時、会社が他企業に吸収され退社を余儀なくされる。
大阪の伯母の処に身を寄せていた秋乃は、故郷に帰るか再就職するか迷っていたが、帰郷を決めて京都と故郷を直結するローカル特急に乗った。
プロジェクトチームのチーフとして故郷の県内にある製紙会社に出張を命ぜられた遼一は、特急のグリーン車内で高校時代と変わらない笑顔の秋乃と遭遇する。
ふとした事から一緒になる機会を逸し、離婚を経験したふたりが過ごした十数年の歳月は、嘗ては愛し合い、結婚を誓いながらも破綻した辛く寂しい歳月でもあった。
歳月を経たふたりの恋する想いの移ろいは~。
春先に舞う雪は、儚く消える淡雪なのか、それとも春の到来を告げる淡雪なのだろうか~。(固有名詞など、全てフィクションです。)
文字数 57,363
最終更新日 2024.02.16
登録日 2024.02.11
エリート商社マン一ノ瀬は、常務の親友(故人)の娘と嫌々見合いをした。
……ないなぁ。
見合いの後、彼は友人の結婚披露宴に出席するため、新幹線に飛び乗った。
そして、ボロボロなセーターを着たお爺さんと出会うのだが……。
時代は昭和後期。
作者の趣味に走ったちょっとほろっとする話(を目指しました)
文字数 10,906
最終更新日 2017.05.05
登録日 2017.04.26
永遠列車って知ってる?
僕らを夢の国へと連れて行ってくれるんだ。
そこでは友達をたくさん作る事ができて全員が思いやりを持っていて差別も無くあなたを捨てるような裏切りは無い世界なんだよ?
そんな夢のような列車が存在するの?
目には見えないかも知れない。でもその列車は確かに存在するんだ。
そのグリーン車には僅かな人しか乗車できないけれど後ろの車両には色んな人が乗ってるよ。
君を真似したいと思っている人やファンが乗っているんだ。
その列車は未来や過去に行く事ができて宇宙を永遠に旅する事ができるんだよ。
タイムマシンのような役割を持っているんだ。自分の過去の嫌な事を修正したり未来で君がやってみたい夢を叶える事もできる。
永遠を生きる事ができる国に一千年かかって連れて行ってくれる。
毎日、仲間たちと一緒に遊べて面白い事がたくさんあるんだ。
そこは君を一人ぼっちには決してさせない世界。
その列車へ乗れるように僕が導いてあげる。
はい。私をその列車に乗せてください。
君はもう一人ぼっちでは無いから。
また会おうね。
文字数 5,733
最終更新日 2023.11.01
登録日 2023.10.07
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