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学生時代からずっと、お互いにとっての「一番特別」な存在だった、葵(あおい)と栞(しおり)。
ふたりの間には名前のつかない確かな絆があり、葵は「このままで、一生隣にいられる」とどこかで信じ込んでいた。
しかし、社会という現実や「普通の幸せ」の壁の前に、栞は別の道を選ぶ。
栞が結婚を決めた相手は、よりによって主人公の葵と全く同じ名前を持つ男――「蒼(あおい)」だった。
迎えた結婚式の日。
葵は完璧な「親友」の仮面を被り、新婦のドレスの裾を直し、祝福の言葉を紡ぎ続ける。
周囲が「アオイくん」「アオイちゃん」と呼び交わす祝祭のなか、葵の心は静かにすり減っていく。
式が終わり、一人になった部屋に残されたのは、新郎新婦の名前が連なった引き出物のバームクーヘン。
綺麗に重なり合う年輪の層をフォークで崩しながら、葵は「家族」になったふたりの残りカスを一人、喉の奥へと飲み込んでいく――。
名前の呪縛と、決して交わらなかった関係の終わりを描く、ビターなGLストーリー。
文字数 7,903
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.08.16
華やかな都の裏側で、夜な夜な人々を脅かす怪異の影。それを払うべき天才陰陽師の琥珀は、極度のめんどくさがり屋で、今日も縁側で寝転んでいた。そんな彼を冷ややかな目で見下ろすのは、黒髪・赤目の最凶の妖であり、彼の式神でもある紅蓮。「お前の大好きな、銭と銘酒が報酬だそうだ」その一言で現金に飛び起きた主とともに、紅蓮は袴の裾を翻し、刀を手に夜の都へ繰り出す。しかし、ただの「都の怪異事件」だと思われた影食い退治の裏には、都を揺るがす巨大な呪詛の陰謀が隠されていた――。やる気ゼロの天才と、最強のひねくれ妖コンビが織りなす、爽快和風ファンタジー活劇!
文字数 9,388
最終更新日 2026.08.07
登録日 2026.08.05
クラスで凄惨ないじめを受けている主人公・碧(あお)。彼を底辺へと突き落とした主犯は、かつて「ずっと一緒だよ」と約束を交わした元幼馴染の怜亜(れいあ)だった。心も体も限界を迎えた碧は、旧校舎の理科室で、誰も知らない美しく静かな「水槽の世界」を見つけ、そこに逃げ込むことで正気を保っていた。冷たい冬の雨が降る夜。最後の約束を果たすため、碧は怜亜の手を握り、光り輝く水槽の底へと沈んでいく――。客観的な現実(悲劇)と、壊れた碧の主観(幸福)が交錯する、美しくも残酷なメリーバッドエンド。
文字数 2,767
最終更新日 2026.08.05
登録日 2026.08.03
【あらすじ・結末のイメージ】
真琴は、葵の重すぎる依存から逃げ出そうとします。しかし、葵は「真琴に捨てられるくらいなら、いっそ二人で消えてしまいたい」という狂気的な愛情から、ある行動に出ます。
それは命を奪い合うようなものではなく、「社会から完全に隔絶された場所で、永遠にふたりだけで生きる」という選択でした。
誤字脱字がございましたらコメントのほうで報告してくださると助かります。
文字数 4,591
最終更新日 2026.08.04
登録日 2026.08.04
贅沢と暴虐の限りを尽くし、民から「悪逆皇帝」と恐れられる若き君主・劉黎明(リュウ レイメイ)。
彼は自身の破滅へと向かう退廃的な日々のなかで、唯一傍らに仕える従者・趙秀英(チョウ シュウエイ)に狂おしいほどの執着を抱き、毎夜のように甘い言葉で口説き続けていた。
しかし、秀英は鉄の忠誠心と冷徹な意志をもってその誘いをすべて跳ね返し、主の暴政の後始末に奔走する。二人の関係は、主従でありながら歪んだ共依存の均衡の上に成り立っていた。
やがて、積もり積もった民の怨嗟と貴族たちの裏切りにより、反乱の炎が皇宮を包み込む。
逃げ場を失い、炎に焼かれていく崩壊の城の中――裏切り者たちが次々と逃げ去るなか、最後まで黎明の盾となったのは、彼を拒絶し続けたはずの秀英だった。
死の淵に立ったとき、二人は初めて偽りのない互いへの想いを知る。
言葉では決して結ばれなかった主従が、すべてを燃え尽くす破滅の果てで永遠に一つになる、美しくも切ないメリーバットエンド。
文字数 4,242
最終更新日 2026.08.03
登録日 2026.07.29
暴虐の限りを尽くし「悪逆皇帝」と恐れられた若き君主・劉黎明(リュウ レイメイ)と、彼に狂おしいほど執着されながらも鉄の忠誠心で跳ね返し続けた従者・趙秀英(チョウ シュウエイ)。
反乱軍の蜂起により皇宮が炎に包まれた夜、二人は死の淵へと追い詰められる。
しかし、燃え盛る玉座の間で黎明が選んだのは、心中ではなく「生き延びて、私の傍に縛り付けること」だった。
すべてを失いながらも、身分も悪名も脱ぎ捨てた二人が辿り着く、甘く穏やかな新しい世界の物語。
終焉の御子と、鉄の影のハッピーエンド版です。
終焉の御子と、鉄の影を読んでからこちらを読むことを推奨いたします。
文字数 1,768
最終更新日 2026.07.28
登録日 2026.07.28
病気のために部屋から出られず、ベッドの上で毎日を過ごす少女・彩夢(あゆむ)。ある嵐の夜、彼女の前に現れたのは、立ち入り禁止の森に住む、鬼の姿をした不思議なオバケでした。
窓越しに言葉を交わし、少しずつ心を通わせていく二人。しかし、彩夢の病気は日に日に悪化していってしまいます。熱にうなされる彩夢を救うため、鬼は彼女を「痛みのない不思議な世界」へと連れ出す決意をします。
大人たちにとっては悲しい別れでしたが、苦しみから解放された彩夢は、大好きな友達と一緒に霧の向こうで永遠の幸せを手に入れるのでした。
文字数 1,965
最終更新日 2026.07.18
登録日 2026.07.17
連は、同じ一日を何度も繰り返しているような奇妙なデジャブに襲われていた。朝の挨拶、降ってくる雨、そして放課後に幼なじみの朔から告白されること。すべてが昨日と同じだった。このループの原因が朔の持つ特殊能力だと知ったとき、連はある行動に出る。
文字数 3,893
最終更新日 2026.07.17
登録日 2026.07.17
百年以上の果てしない戦乱が続く世界。人々は飢えと死の恐怖から、怒りや憎悪という「激しい感情」を剥き出しにして戦っていた。その地獄絵図の真ん中を、感情を持たない中性的な少女・暦(こよみ)は淡々と歩く。彼女が持つのは、見た者すべてを強制的に狂信させる、呪いのような特殊能力――『絶対零度の寵愛(アブソリュート・チャーム)』。どれほど巨大な愛憎を向けられても、暦の心が動くことはない。人間の感情など、彼女にとってはただの「不快なノイズ」でしかなかった。ある日、戦火で滅びた教会の跡地で、暦はもう一人の少女・ルリと出会う。息絶えた死体の真ん中で、怯えもせず泣きもしないルリ。彼女は、世界で唯一、暦の『魅力』が一切効かない――暦と同じ『空白』を持つ少女だった。「世界が、静かになったらいいのに」初めて見つけた理解者の手を握り、暦の心に(感情ではなく)明確な目的が生まれる。ルリの持つ、二人の『空白』を掛け合わせて戦闘力へと変える異能『虚無の共振』を武器に、二人は戦乱の世界へと突き進む。目指すのは、全人類の感情と欲望を凍結させた、絶対に争いの起きない「静寂の楽園」。感情のない二人の少女が、世界から『心』を奪い去る、美しくも残酷なダークファンタジー、開幕。
作者より
この作品はメリーバッドエンドとなっております。
地雷のかたはお気をつけください。
文字数 10,910
最終更新日 2026.07.11
登録日 2026.07.11
「離れてしまったあの日から、私たちの時計はもう一度動く——」
小学1年生のときに子役として出会い、6人で活動していた少女たち。しかし、小5での紫の脱退、そして小6での寧々の家庭の都合による引退によって、グループの絆は途切れてしまった。
時が流れて中学2年生の春。紬たちが寧々の通う学校へ転校してきたことで、運命の歯車が再び動き出す。
「もう一度、みんなで笑い合いたい」——仲間たちの後押しと、かつてのディレクター、そして社長のサポートを受け、寧々は芸能界復帰をかけたオーディションへと挑む。見事合格を果たした彼女を待っていたのは、社長が新新設した子会社「1期生アイドル」としての新たなスタートだった。
声優、VTuber、小説家、漫画家、イラストレーター、デザイナー……。それぞれが表現者としての才能を開花させながら、特別なパートナーとともに夢へと駆け抜けていく青春ガールズストーリー!
文字数 33,440
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.07.09
絶対的な身分制度が支配する帝国。人々は、冷酷な女帝エルザと、その足元で鎖に繋がれた専属奴隷シキの姿に畏怖を抱いていた。しかし、仮面の裏に隠された真実は真逆である。奴隷シキの正体は、かつて王位継承戦の裏で死を偽装した帝国の第一皇女シルヴィア。そして女帝エルザは、シルヴィアの幼馴染であり、彼女からの絶対的な支配(お仕置き)なしでは生きられない秘密の「婚約者」だった。女性同士でありながら魔導の血統によって新しい命を授かった二人は、偽りの主従劇を演じながら帝国を統治している。なぜ二人は世界を欺く「女帝」と「奴隷」になったのか。その歪んで、しかし誰よりも深い愛の始まりを描く
文字数 14,239
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.29
深夜二時、主人公は部屋の明かりを消し、スマートフォンの中で眩しく輝く「君」の日常を見つめていた。遠く離れた街で生きる君は、主人公にとって夜空の一等星「スピカ」のように手が届かない憧れの存在だった。君への募る想いから、メッセージ画面に「会いたい」と打ち込む主人公。しかし、二人の間にある圧倒的な距離を前に、送信ボタンを押す勇気は出ない。ただ「改行」ボタンを何度もタップし、画面の下へと消えていく文字を見つめることしかできなかった。君のそばに「居たい」と願うほど、届かない現実が心を「痛い」と締め付ける。そんな苦しいループの中で、主人公は諦めるのではなく、ある一つの強い決意を固める。たとえこの恋が一生報われなくても、君に出会えたその瞬間を「愛」と呼び、自分のこれからの生涯(永遠)をかけて君を想い続けようという、切なくも美しい究極の献身の物語。
文字数 1,017
最終更新日 2026.06.27
登録日 2026.06.27
ガス灯がきらめく平和な王都。そこでは最近、人々を恐怖に陥れる「連続怪奇事件」が多発していた。王宮の治安を預かる「白銀騎士団」は捜査に乗り出し、誰もが信頼を寄せる若き天才魔術師ルシアンに協力を要請する。誰もが見惚れる美貌と、深い慈愛の心を持つルシアン。しかし、それは完璧に作り込まれた「仮面」だった。彼の正体は、他人の痛みや悲しみを一切共感できない生粋のサイコパスであり、この怪奇事件を裏で操る真の首謀者だったのだ。ルシアンは「精神の糸」で人を操り、偽の犯人を仕立て上げて騎士団の目を欺いていく。彼にとって、国が滅びゆく混沌と、無能な人間たちが絶望に歪む顔は、極上のエンターテインメントに過ぎなかった。完璧な犯罪計画を進めるルシアン。しかし、仕掛けた偽の事件をきっかけに、物語は大きく動き出す。彼の嘘を見破ろうとする「鋭い追跡者」の出現、そして王都の裏に潜む「本物の闇の組織」との遭遇。美しきサイコパス・ルシアンは、追う者と追われる者の心理戦をあざ笑いながら、王都全体を巻き込んだ破滅のチェスゲームを加速させていく――。
文字数 9,070
最終更新日 2026.06.22
登録日 2026.06.22
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