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毎晩十時。受け取るたびに強くなる、七日間のログインボーナス。
ただし、タダではない。
一日目、疲労感が消えた。二日目、記憶が欠けた。三日目、母の声を忘れた。四日目、人を信じる心が抜け落ちた。強くなるほど、俺は人間を一つずつ失っていく。
全財産二百三十円。母を喪い、職も失い、明日の家賃も払えない。そんな二十六歳の神代ルカのもとに、その報酬は届いた。
強くなる。誰よりも。その代償に、母の顔すら思い出せなくなっても。
これは成り上がりの物語だ。そして同時に、成り下がりの物語でもある。
頂点には序列がある。二一四位から始まり、上を喰らうたびに番号が上がっていく。だが登りきった先で、神代は世界の本当の姿を知る。進化者とは、システムに育てられ、いずれ喰われる餌にすぎないと。
そして、廃棄の肉まんを握らせてくれた、あの後輩の正体を。
「これ、廃棄なんで」
まだ温かい。嘘だ。
すべてを失った男の、奪い返す戦いが始まる。
文字数 6,264
最終更新日 2026.08.02
登録日 2026.08.01
監視都市カトラル・スパイア。
この街では、すべてが見られている。
国家に逆らう者は、
存在ごと消される。
その処理を行う組織がある。
暗殺ギルド《NULL》。
ティア・レインは、
エースパイロットとして戦場に出る。
搭乗機は
NULL Type-R《RAIN》
高速近接戦闘型の機体と
サポートAI《LYNX》。
任務は単純。
国家にとって
「邪魔な人間」を消すこと。
だがある夜、
記録に存在しない機体が現れる。
白い装甲。
嵐のような機動。
識別コード――
TYPE-S
噂される、もう一つのNULL。
その機体を操る者の正体を知ったとき、
ティアの戦場は
根底から変わる。
監視国家。
暗殺ギルド。
正体不明の白い機体。
正義はどこにもない。
あるのはただ、
戦場だけだ。
甘い正義は置いてこい。
このロボット戦争に、ついてこれるか。
※本作は完結済みです。書籍化・出版のご検討をいただけますと幸いです。
毎日0時更新予定です。
文字数 108,986
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.04.01
平安の末、源平合戦において数々の戦功を挙げながら、兄・頼朝に疎まれ、追われ、ついには奥州衣川で自刃したとされる悲劇の武将がいる。
その剣は、数千を相手に怯まず、戦の流れを一瞬で変えた。その名は、勝利の象徴でありながら、同時に敗北の運命を背負っていた。
ひとりの女の心を救い、ひとりの女の誇りを守り、最後の最後まで、宿星に勝利を誓い続けた男の生涯。
本書は、史実と軍記、そして霊性が交錯する源義経の生涯を描いた物語である。その剣が振るわれたとき、何が斬られ、何が残されたのか。その恋が実ったとき、何が救われ、何が失われたのか。
これは、宿命と戦った一人の剣士の記録である。名を、源義経という。
※本作は完結済みです。書籍化・出版のご検討をいただけますと幸いです。
毎日0時更新予定です。
文字数 142,024
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.05.15
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