聖女召喚に巻き込まれたパン職人の紬。魔力ゼロの「おまけ」と判定され、その日のうちに城を追い出されてしまった。
護送役の無口な騎士エーリクに連れられて着いたのは、北の辺境ノルデン。
空き家のパン屋で、魔法を使わずに薪窯でパンを焼き始めると、硬い黒パンしか知らなかった町の人々に大評判に。
そして毎朝、開店前に必ず扉を叩き、丸パンを三つ買っていく常連の騎士様は、だんだん紬を離してくれなくなって……?
けれど紬は知らなかった。あの日、自分を乗せた馬車が、本当はどこへ向かうはずだったのかを――。
「おまけ」のパン職人と、命令に背いてまで彼女を守った不器用な騎士の、辺境スローライフ溺愛物語。
(全17話完結)
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文字数 35,765
最終更新日 2026.10.14
登録日 2026.10.14
第六条 夫婦は、夕食を共にとること。
第七条 夫は討伐に出る前夜、必ず妻の顔を見てから出ること。
第八条 祭りの間、妻は夫の隣を離れないこと。
真実の愛を理由に婚約破棄された子爵令嬢オリヴィアは、「氷壁の辺境伯」ジークハルトと一年限りの白い結婚を結んだ。
形だけの夫婦のはずが、無口な夫は契約書の条文を増やし続ける。
一方、彼女を失った元婚約者の侯爵家は、浮気相手の浪費と嘘にまみれて破滅への道を転がり落ちていく。
そして迎えた契約満了の日、夫が差し出したのは二通の書類だった――。
(全18話完結)
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文字数 35,843
最終更新日 2026.10.13
登録日 2026.10.13
赤子のころ川辺に捨てられ、孤児院で育ったアンナ。
孤児院育ちというだけで冷遇され、洗濯場で酷使されても、ほかに雇ってくれる場所はない。誰かが迎えに来るなんて夢は、とうに捨てていた。
十八歳の誕生日、手首に謎の痣が浮かんだ翌日――雨の洗濯場に、黒虎の獣人が現れる。
ぬかるみに膝をついた彼は、震える声で告げた。
「十八年、遅くなった。……迎えに来た、エリシア」
彼は獣人国の王イグナーツ。十八年前に攫われ、死んだとされた番を、ただひとり諦めずに探し続けていたという。
人違いだと首を振るアンナ。けれど、二つの銀の鈴が鳴った瞬間、すべてが動き出して――。
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文字数 13,032
最終更新日 2026.10.13
登録日 2026.10.13
「今日から、私の食事は私が作る。私が作れば、毒見は要らない」
皇太子付きの毒見役になった子爵令嬢ニーナの前で、氷の皇太子ヴィクトールはなぜか厨房に立ち始めた。
しょっぱすぎるスープから始まった殿下の料理は、日に日に上達していき――気づけば食卓は、ニーナの好物ばかり。
「君が、おいしいと思ったときの顔を、ずっと探していた」
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文字数 8,802
最終更新日 2026.10.13
登録日 2026.10.13
「ノーラ殿。私は、惚れ薬を盛られた」
ある朝、宮廷薬師ノーラの薬師室に飛び込んできたのは、王太子フェリクス殿下だった。
「君のことが頭から離れない。これは間違いなく薬のせいだ」
大真面目に問診をして、解毒薬を処方するノーラ。けれど殿下は毎日やって来ては「効かなかった」と報告し、症状を申告していく。
「君が他の男と話すと胸が痛む」「君が笑うところを見てみたい」
胸部圧迫感、独占欲の亢進……と診療録に書きつけながら、ノーラは処方を改良し続けるが、四十七号まで作っても一向に効かない。
それもそのはず。殿下は、最初から何も盛られていなかったのだから。
真面目すぎる薬師と、薬を言い訳に口説き続ける王太子のすれ違いラブコメ。
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文字数 6,632
最終更新日 2026.10.12
登録日 2026.10.12
「雨は、僕の国では神様の贈り物なんだ」
七歳の誕生日、雨の中で笑ってくれた名前も知らない男の子。その言葉だけを支えに、「陰気令嬢」と疎まれる日々を耐えてきたエステル。
ある日、砂漠の国の王に「あなたは、この国の宝です」と迎えられる。
国益のための婚姻だと思っていたのに、王様はなぜか、雨より私のことばかり気にしていて……?
十年越しの一途な初恋が実る、雨と砂漠の溺愛短編です。
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文字数 7,596
最終更新日 2026.10.12
登録日 2026.10.12
王立魔導院で六年間、首席の座を争ってきたルチアとテオドール。顔を合わせれば言い合いばかりの二人だが、卒業後は北と南に分かれて赴任することが決まりかけていた。
ところが最近、ルチアの使い魔の白い梟ペルラと、テオドールの黒猫カシスの様子がおかしい。消えた研究ノート、閉じ込められた資料室、隠された傘——。
どうやら二匹は恋仲で、主人から五十歩しか離れられない契約のせいで、会いたいがために主人同士をくっつけようとしているらしい。
素直になれない魔導師二人と、とっくに両想いの使い魔たちの、じれったくて甘い恋の物語。
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文字数 11,355
最終更新日 2026.10.12
登録日 2026.10.12
前世の記憶を取り戻した公爵令嬢エステルは、自分が乙女ゲームの悪役令嬢だと気づいた。
卒業夜会での断罪まで、あと一年。
破滅を避けるため、前世の文字で「破滅回避計画書」を書き上げ、円満な婚約破棄を目指して動き出す。
ところがある日、その計画書を落としてしまう。
拾ったのは、婚約者の王太子セドリック殿下。
翌朝返ってきた計画書には、赤字でこう書かれていた。
「第一項、却下。理由:私が同意しない」
なぜか一晩で解読した殿下は、破滅回避に全面協力すると言い出す。
ただし、計画書は二人で書くことが条件で――。
逃亡資金は結婚資金に、移住先候補は新婚旅行先候補に。
添削が止まらない腹黒王子と、几帳面な悪役令嬢の、計画書から始まる溺愛ラブコメディ。
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文字数 41,947
最終更新日 2026.10.11
登録日 2026.10.11
「君を愛することはない」
政略結婚の初夜にそう告げられたクラリスは、内心で大喜びした。愛さなくていいなら、三食昼寝つきの自由な暮らしでは?
ところが、気ままに温室をいじり、お菓子を焼き、使用人と笑い合う妻を前に、宣言した旦那様のほうがおかしくなっていく。
露店の手袋を全部買い占め、一晩で植物図鑑を二十冊読破し、毎晩妻の部屋の前でノックできずに立ち尽くす。
本当はあの言葉には続きがあった――けれど、言いそびれたまま撤回の仕方がわからない。
不器用すぎる氷の侯爵様と、愛されないことを楽しんでいた妻の、じれじれ執着ラブコメディ。
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文字数 39,325
最終更新日 2026.10.11
登録日 2026.10.11
伯爵家の長女フィリアは、八歳の冬から十年間、誰にも知られず聖印へ祈りを捧げてきた。けれどその手柄は愛らしい妹に奪われ、婚約者だった王太子までもが妹を選ぶ。さらに聖女認定の儀で罪を着せられたフィリアは、家族にも見捨てられ、呪われた塔へ幽閉されてしまう。
塔の最上階にいたのは、十年前に災厄の呪いを引き受け、黒い茨に封じられた王弟アシェル。フィリアが触れるたびに呪いはほどけていくが、離れればまた茨が彼を縛ってしまう。
離れられない日々の中で二人の距離が近づく一方、本物の聖女を失った王都では泉が濁り、結界が綻び始める。力の尽きていく偽聖女の嘘は、やがて暴かれて……?
(全24話完結)
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文字数 55,796
最終更新日 2026.10.11
登録日 2026.10.11
継母と異母妹に疎まれ、屋根裏で使用人同然に暮らしてきた伯爵令嬢ミレッタ。ある日、妹宛ての縁談を押しつけられ、「顔に醜いあざがある」と噂される仮面の公爵ディートハルトのもとへ嫁ぐことになる。
「夜は、私の部屋に近づくな」
冷たく告げられた初夜。廊下で泣いていたのは、旦那様と同じ夜色の瞳をした小さな男の子だった。
呪いで、夜だけ子どもの姿になる公爵様。秘密を知っても変わらず寄り添うミレッタに、旦那様は昼も夜も執着を隠さなくなっていく。
「もう、お前を離してやれない」
二人の距離が縮まる中、呪いをかけた黒幕が動き出す。
(全20話完結)
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文字数 45,382
最終更新日 2026.10.11
登録日 2026.10.11
継母と異母妹に疎まれ、売られるように縁談を押し付けられた伯爵令嬢リゼット。嫁ぎ先は、両親を亡くしたばかりの十歳の公爵ユリアンだった。
課された役目は「公爵が成人するまでの仮の妻」。後見人である叔父に冷遇され、心を閉ざした小さな旦那様を、リゼットは姉のように慈しみ、八年後に笑って出ていくと決める。
そして迎えた成人の日。立派に成長した旦那様に離縁状を差し出すと、ユリアンはそれを目の前で破り捨てて微笑んだ。
「その契約、僕が十二のときに書き換えておきましたよ」
期限付きの白い結婚のはずが、年下公爵様は最初から手放すつもりなどなかったようです。
(全24話完結)
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文字数 63,387
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10
『第一項 「あなたが書いてくださるなら、今日私が言ったことも、消えずに済むのですね」』
卒業夜会で冤罪の婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢コーデリア。誰も彼女の言葉を聞こうとしない中、地味な王宮書記官イザークだけが、記録を手に前へ出た。
王子の嘘を記録で崩した彼の懐には、公務とは別の小さな帳面。そこには六年分、二百十四項にわたって、彼女の言葉だけが並んでいた。
「一言も、聞き逃したくなかったのです」
少し重くて、とても一途な記録係の溺愛短編。
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文字数 9,214
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10
「別に好きではない」
冷徹な宮廷魔術師シリウスがそう言うたび、彼の体から花が咲く。
嘘をつくと花が咲く呪いのせいだ。
雑用係のリーゼルは毎朝その花を片付けているが、温室育ちの彼女は知っている。
赤いチューリップは「愛の告白」、ワスレナグサは「私を忘れないで」。
――魔術師様、花言葉で全部バレています。
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文字数 9,474
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10
「僕だけは、絶対にあなたを裏切りません」
味方が一人ずつ去っていく中、そう言って最後まで傍に残ったのは、幼い日に雪の中から拾った護衛騎士アルヴィンだけだった。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した公爵令嬢セレスティアは、卒業パーティーでの断罪を避けようと、日本語で書いた「破滅回避ノート」を頼りに奔走する。
けれど優しくするほど悪評は広がり、婚約解消の書類は消え、亡命先にも断られてしまう。
誰にも読めないはずのノートを、彼はずっと読んでいた。
逃げ道を塞いだのも、断罪の舞台を整えたのも、すべては彼女を自分の隣に置くため。
王太子と偽りの聖女には容赦ないざまぁを。重すぎる溺愛には、彼女なりの答えを。
(全20話完結)
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文字数 40,927
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10
一年前、幼なじみの湊が光に包まれて消えた。
誰にも信じてもらえず探し続けていた柚葉は、ある日突然、異世界へ聖女として召喚される。
そこで出会った筆頭魔導師ミナトは、湊と同じ瞳をした三十五歳の男性だった。
「人違いでしょう。私はあなたを知りません」
この世界の十五年は、あちらの一年。
湊はたった一人で大人になり、帰る方法を探し続けていたのだ。
他人のふりをして突き放すくせに、熱を出せば一晩中そばにいて、柚葉を傷つける者には容赦しない湊。
やがて柚葉は、自分の力が「時間を巻き戻す」ものだと知る。
湊を二十歳に戻せば、一緒に帰れる。でもそれは、彼の十五年を消すことだった――。
年の差・幼なじみ再会の異世界恋愛。(全18話完結)
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文字数 33,060
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10
「魔力なしの役立たず」と婚約破棄され、国境の森へ追いやられた伯爵令嬢アイリス。
そこで拾った銀色の子狼「ルゥ」は甘えん坊で、毎晩アイリスの寝台にもぐりこんでくる。
けれど満月の夜、呪いが解けて現れたのは、銀髪金眼の美しい青年だった。
「俺はガルディア帝国の皇帝だ。そして、お前は俺の番だ」
子狼だった日々を全部覚えている皇帝陛下は、嬉しくても嫉妬しても子狼に戻ってしまうほどアイリスを溺愛してきて……!?
一方、彼女を捨てた祖国には異変が起き始め――。
もふもふ皇帝陛下に溺愛される、癒やしとざまぁの物語。(全17話完結)
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文字数 41,149
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10
「セシリア・ローレンツ! お前との婚約を破棄する!」
三年間、王太子の代わりに国の実務を支えてきた侯爵令嬢セシリア。夜会で「可愛げがない」と婚約を破棄された彼女は、泣きも縋りもせずに微笑んだ。
「では、お言葉に甘えて」
その夜のうちに国を出たセシリアが、国境で出会ったのは隣国ガルディアの宰相ヴォルフラム。冷酷な「氷の宰相」と恐れられる狼獣人の彼は、彼女を見るなり膝をついて告げる。
「やっと見つけた。あなたは、私の番だ」
宰相府で才能を認められ、番として甘やかされる新しい日々。一方、彼女を失った祖国では政務が滞り、元婚約者が彼女を連れ戻しに現れて――。
(全13話完結)
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文字数 29,434
最終更新日 2026.10.10
登録日 2026.10.10