聖女さまの遺体は、全員を呪っていた~屍洗いの俺だけが、“汚い本音”で最強魔法を撃てる~
灰都ロムナの最下層で屍洗いをしているヴィム。死体を洗い、そこに溜まった「澱(おり)」を抜くのが仕事だ。
ある晩、運ばれてきたのは、国じゅうが喪に服している「微笑みの聖女」イーダの遺体だった。
洗い台の縁に腰かけた彼女の霊は、生前の微笑みを捨ててこう言った。
「香水くさい伯爵夫人。プリン泥棒の助祭。ぜんぶ呪う」
この世界の魔法は、死者の澱で撃つ。そして澱は、感情が汚いほど強く燃える。
愛や正義はほとんど燃えない。燃えるのは妬み、恥、見栄、食い意地、そして怨み。
国でいちばん清らかだったはずの聖女の澱は、国でいちばん真っ黒だった。
「くだらない怨みだな」と笑ったヴィムは、すぐに知ることになる。
香水の下に隠されていたのは、施療院から盗まれた薬の腐ったにおいだった。
金が欲しい屍洗いと、怨みを晴らしたい聖女。
汚い者どうしの契約が、灰色の都の「綺麗な嘘」を一枚ずつ剥がしていく。
ある晩、運ばれてきたのは、国じゅうが喪に服している「微笑みの聖女」イーダの遺体だった。
洗い台の縁に腰かけた彼女の霊は、生前の微笑みを捨ててこう言った。
「香水くさい伯爵夫人。プリン泥棒の助祭。ぜんぶ呪う」
この世界の魔法は、死者の澱で撃つ。そして澱は、感情が汚いほど強く燃える。
愛や正義はほとんど燃えない。燃えるのは妬み、恥、見栄、食い意地、そして怨み。
国でいちばん清らかだったはずの聖女の澱は、国でいちばん真っ黒だった。
「くだらない怨みだな」と笑ったヴィムは、すぐに知ることになる。
香水の下に隠されていたのは、施療院から盗まれた薬の腐ったにおいだった。
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