卒業:あと29人

卒業まで、あと29人。

ただ1人、神様のような力を持つ俺は、この学校の異常に気づき始めていた。

増え続けるゴミ、名簿から消える給食当番、出口を拒む廊下──。

誰も気に留めないそれらは、確実に“何か”を侵食している。

授業も休み時間も、すべてが決められた脚本のように進み、俺たちはその筋書きから外れることができない。

ここから脱出するのが先か、それとも「卒業」する日が先か。

どちらにしても、俺が立ち向かわなければいけないのは、正体すら分からない“何か”だ。

だが、真実に近づくたび、クラスメイトは一人、また一人と消えていく。

その理由も行方も、誰も知らない。
そして今、俺は悟る。

次は、

俺の番だ。
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