侯爵家の七男です。開拓村の村長を押し付けられました。村人はいません。
「俺が、開拓村の村長ですか」
侯爵家の七男に生まれ、母は愛人、はなから期待されない生まれだった。
なにもなく生まれ、何もなく幼少期を過ごし、何もなく学院時代を過ごし、上位貴族との繋がりもなく、実家の領地で文官をして過ごした半生。
良い事もしていないが、悪い事もしていない。
なのに何故、魔物が闊歩する開拓村に追放されるんだ。
開拓団も村人も送ってくれないのに、兄達がやってきてタダ飯を食っていく。
長男、俺のヒモにならないで!
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