ステータス最弱かつ瀕死状態で転生したわたしは、異世界最強で最恐で最凶の森に捨てられました。

 とある廃墟のビルで青年が死んだ。

 バイト帰りに人違いで攫われた。

 拷問をされた挙句に放置された。

 そして、人知れずひっそりと………死んだ。



 そして、気付くと異世界の森に捨てられた瀕死の子供に転生していた。

 青年は理解した。

     救いなど、この世界にはないのだと。

 苦悩に満ちた人生を終え、苦痛に満ちるであろう人生に再び放り込まれたことを理解して、青年はただただ絶望した。

 そして、切に願った。

          死にたいと。

 しかし、恩人に救われた事で青年はこの世界で正しく生きようとした。

 前世にはなかった救いが、この世界にはあると信じていたからだ。

 恩人がそうだったように。

 そして、恩返しのために今世でも正しく生きる事を、行方知れずの恩人に誓った。

 

 しかし、少年はまだ知らない。

 前世同様、この世界にも救いなど存在しないという事を。

 そして、少年に再び悲劇が襲いかかる。

 これは、不遇な少年が闇堕ちするまでを綴った物語。

 ありきたりな闇堕ち系ダークファンタジーである。
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