お子さ魔王は引き籠れない!
とても小さな山の頂上に、其の者は住まうという。|彼《か》の者の下へ行けばどんな夢や願いも叶うという。|彼《か》の者の名はザンクエニア。自称「魔王」である。
仮に|彼《か》の者が本当に魔王であったとして、人畜無害であるのは長い時の中で証明されている。けして権力に靡くことはなく、けして誰かに心奪われることなく、それでいて自発的に争うこともなかった。
……そもそも|彼《か》の者は酷く人間嫌いであった。滅多な事では誰かに会おうとさえしない偏屈者であった。
幸運にも|彼《か》の者の下に辿り着けたものは口を揃えてこういう。
「苦虫を口一杯に頬張った挙げ句に咀嚼しているかのような顔で出迎えられた」
これは人間が嫌いで嫌いで嫌いで嫌いな自称・魔王のお話である。
仮に|彼《か》の者が本当に魔王であったとして、人畜無害であるのは長い時の中で証明されている。けして権力に靡くことはなく、けして誰かに心奪われることなく、それでいて自発的に争うこともなかった。
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幸運にも|彼《か》の者の下に辿り着けたものは口を揃えてこういう。
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