『灰冠のエルディア ― 星を喰らう王国 ―』
かつて世界には「星」が存在した。
空に浮かぶ普通の星ではない。
遥か昔、人々は夜空から降り注ぐ光を「星素(せいそ)」と呼び、それを利用して魔法を使っていた。
しかし約800年前、突然すべての星が夜空から消えた。
それ以来、世界では魔法が衰退し始めた。
現在では魔法を使える者はごく僅か。
そして星が消えた夜に生まれた巨大な災害――**「星喰い」**によって、世界の北半分は現在も人の住めない荒野となっている。
人々は800年前の出来事を、
「神々が人間から星を取り上げた」
と教えられている。
だが、その歴史には大きな嘘が含まれている。
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