亡国色の王女は打算で敵国に嫁ぐ
亡国の末裔だった祖母ゆずりの水色の髪と瞳を持つ第二王女アリッサ。王家の色を持たない彼女は不義の子と疑われ、利用価値が低い厄介者として扱われて育つ。唯一の拠り所だった祖母亡き後は孤独な日々を送っていた。
17歳の時、敵国ファーレンとの同盟のため王女が嫁がねばならなくなる。相手は『血濡れの王太子』と恐れられる猛将で、『ヴァイラントの花姫』と讃えられる妹は泣いて拒絶する。そんな中、アリッサは自ら嫁ぐと名乗り出る。この息苦しく自身を蔑ろにする国から逃げ出したい――そんな理由からの行為は「妹のために身を捧げた心優しい姉姫」と持て囃され、周囲の掌返しにアリッサは呆れる。
18歳になった初春、アリッサはファーレンへ旅立つ。ジークベルトとの婚約に不安はあるものの、同盟のため無下にはしないだろう。そんな不安と希望を抱く彼女を待っていたのは、令嬢たちの嫌がらせと予想もしなかった陰謀だった。
それでもアリッサは前を向き、王太子との関係を模索し続けて――
打算で嫁いだ先で、アリッサの春が始まる。
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