五線譜の檻
気づいたら死んでいた。スタジオの床に倒れたまま、完成しなかった曲だけが頭の中に残って。
目覚めた先は、音楽が魔法として機能する絢爛な宮廷国家・ベルカント王国。前世の作曲家としての知識が、そのまま最強の政治的武器になると気づくのに時間はかからなかった。
王位継承争いに巻き込まれ、複数の派閥から引き合いをかけられるリーラ・ドナトゥスは、楽曲で貴族を動かし、感情を設計し、宮廷という舞台を制しはじめる。でも——人を動かすほど、本物の感情で誰かと繋がれなくなっていく。
華麗な宮廷、複数の派閥代表との政略的な感情関係、そして音が魔法として宮廷の運命を左右する世界。すべての音に毒と美しさが宿る、耽美政治劇ロマンス。
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