今日もひとりぼっちの能力者は憧れだった空奏の魔術師を殺す

 人が誰もが持つ才能。その才能を超能力として具現化出来るようになった世界。


 物語は一人の女性が『過去の自分に記憶を送ることが出来る』という超能力を使い、未来に起こった全ての可能性を放棄した世界から始まる。

 彼女は願う。『彼の人生を壊す』と。

 反逆者としての彼の未来の可能性を無くす為に。


 彼は青空日影。小学校の終わりまで自分の才能は『インビジブルボディ』と思っていた。ただ影が薄くなる能力だ。

 本当の才能は『共感覚』。このスキルもレアスキルとかじゃなく、ただのノーマルスキルだ。

 ただのノーマルスキルでも青空日影が使うと能力の次元を超えた。テストのカンニングから、人の才能を奪ったりとやりたい放題。

 ノーマルスキルの域を超えていることに、自分では気付いていない。

 彼女は知っている。彼女は覚えている。彼女は愛している。

 そこに青空日影がいた事を。


 支えを無くした青年の末路と、支えられて得られる青年の可能性が交錯する、異能系バトルファンタジー。

 どうぞ可能性の裏側へ。


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