『バンコク・オーバーラン~偽装のハイウェイ~」タイ・トラベルミステリー・シリーズ
熱気と香辛料の混じり合う深夜のタイ・バンコク。検問に現れた一台の漆黒のGT-R(R35)。そのフロントには、本来存在するはずのない「品川ナンバー」がエメラルドグリーンに発光していた。それは、日本の巨大資本とタイの汚職官僚が結託して作り上げた、外交特権という名の「聖域」の証だった。日本から密輸される盗難高級車。そのエンジンブロックやカーボンフレームの空洞に隠されているのは、高純度合成薬物『ブルー・シルク』。車は薬物を抽出された後、権力者への“献上品”となり、沈黙と忠誠を買う装置へ変貌する。
潜入捜査官として組織の深部へ入り込んだ坂本刑事は、己の命を「走り」に変え、銃撃下の高速旋回と検問突破で信頼を勝ち取っていく。対するは、腐敗した組織に抗うタイ警察のリサ、そして国家の汚辱を隠蔽する任務を背負った大使館員の小林武官。
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