金色の空は月を抱く 〜最強の魔物に溺愛されているので世界が破滅するかもしれません〜 第3章

 魔力の高さが権力の高さの国、バルカタル帝国。
 皇帝の子の中で最も高い魔力を持つ魔物と契約した者が次の皇帝となり、続いて5つの州の長が決まる。
 7人の子の中で、大蛇の魔物カオウと契約した第3皇女ツバキだけが何の役職にもつけなかった。

 ツバキは惨めな気持ちに……なることはなく、これ幸いと城を抜け出して、少年の姿に変身したカオウと一緒に平民の街や魔物の巣窟と言われる森で遊んだり楽しい日々を送っている。

 カオウも契約をなかったことにされて怒り心頭……というわけでもなく、ツバキを見守り続けている。次第に大きくなる恋心と、ある重大な秘密を隠して。

 人・魔物・精霊が共存する世界の均衡が崩れたとき、ふたりが選んだ未来とは。
 この恋は世界を救うのか、それとも────


 俺様だけどどこか子供っぽいところがある皇帝、強いけどヘタレな護衛、拷問好きな魔物と契約した怖すぎる警察署長などなど、個性豊かなキャラたちとわいわいしながら様々な事件に巻き込まれていきます。

 1章は恋愛要素ありませんが、2章で少年だったカオウが脱皮(蛇だから)してイケメン青年となって戻ってから感情爆発、しかしツバキは政略結婚の予定があるのでジレジレしつつ、5章でイチャイチャ(健全) からの色々あって世界が破滅するかもしれない流れになっております。

各章へのリンクは下部をご参照ください。
■1章のあらすじ
 16歳となったツバキは好奇心旺盛な皇女に成長。
 いつものように平民の街で遊んでいたある日、皇帝の殺害予告が城に届く。
 調査の結果犯人は帝国に恨みを持つロナロの民と判明、なんとか企みを阻止したツバキたちだったが、彼らに協力した者は見つからないままだった。
■2章のあらすじ
 契約して以来ずっと一緒にいたカオウが姿を消した。必ず戻ると伝言があったものの、直接本人から聞いていないツバキは不安な気持ちを抱えたまま公務に勤しむことに。しかし公務の中には結婚相手とのお見合いも含まれていた。(というかカオウがいないスキを狙って組まれた)
 複雑な心境の中、ようやく再会できたカオウは青年の姿に変わっており、しかも突然告白されてしまい……。
■3章のあらすじ
 青年の姿に変わってしまったカオウを戸惑いつつも受け入れたツバキは、1か月の休暇もらいウキウキしていた。しかし以前聞いた不思議な言葉の意味を調べるため訪れた先で、ロナロは何者かの襲撃にあい、リタという女性が誘拐されていたことを知る。
 リタの救出に向かうツバキ。しかし途中、カオウにとある秘密を知られてしまう。
 皇女として生きるのか、カオウと共に生きるのか。ツバキは決断を迫られる。

※小説家になろう・カクヨムにも投稿しています。
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