穀潰しの無能は家から出ていけ?いや、この家の収入は全て私が稼いでいるんですけど?


私の名前はサラ・ウィルキンソン。伯爵令嬢だ。
私には両親と二人の兄がいる。

家族四人の仲はとても良かった。
しかし四人とも、私のことを嫌っていた。

ある日のこと。

私はいつも通り部屋で用事をこなしていた。

すると突然、部屋の扉が開かれた。

そして家族四人がゾロゾロと部屋へ入ってくる。

「サラ、無能なお前を家から追放する」

「……は?」

私は何を言われたのか分からなかった。
何故私が追放されなければならないのだろう。

「お前のような穀潰しは家に置くだけでも気分が悪くなるからな。害虫駆除だ、さっさと出ていけ」

「……本当にいいんですね?」

 私はため息を吐きながら確認した。

「もちろん。お前なんかいても邪魔なだけだからな」

 ジェームズがその太った腹をさすりながら答える。

私はそこで、完全にこの家族を見捨てることにした。

「そうですか。それでは私は失礼します」

私は椅子から立ち上がり、颯爽と部屋から出ていった。
四人はあっさりとしたその様子に唖然としていた。

もしかして私が醜く「追い出さないで!」と懇願すると思ったのだろうか。

まさか。
そんなことをする訳がない。

なぜなら。

私はこの家の財産。
当主の座。
土地。
商会。

その全てを所有しているからだ。

「私を追い出すなら、覚悟しておいてくださいね?」
24h.ポイント 21pt
763
小説 25,755 位 / 220,359件 恋愛 11,045 位 / 64,288件

あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。

「つまらない女」を捨ててやったつもりの王子様

七辻ゆゆ
恋愛
「父上! 俺は、あんなつまらない女とは結婚できません!」 婚約は解消になった。相手側からも、王子との相性を不安視して、解消の打診が行われていたのである。 王子はまだ「選ばれなかった」ことに気づいていない。

『スキルなし』だからと婚約を破棄されましたので、あなたに差し上げたスキルは返してもらいます

七辻ゆゆ
恋愛
「アナエル! 君との婚約を破棄する。もともと我々の婚約には疑問があった。王太子でありスキル『完全結界』を持つこの私が、スキルを持たない君を妻にするなどあり得ないことだ」 「では、そのスキルはお返し頂きます」  殿下の持つスキル『完全結界』は、もともとわたくしが差し上げたものです。いつも、信じてくださいませんでしたね。 (※別の場所で公開していた話を手直ししています)

【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!

山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」 夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。

妹に魅了された婚約者の王太子に顔を斬られ追放された公爵令嬢は辺境でスローライフを楽しむ。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。  マクリントック公爵家の長女カチュアは、婚約者だった王太子に斬られ、顔に醜い傷を受けてしまった。王妃の座を狙う妹が王太子を魅了して操っていたのだ。カチュアは顔の傷を治してももらえず、身一つで辺境に追放されてしまった。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

占い好きな令嬢は、占いのせいで無気力王子と婚約する羽目になりました。

香木陽灯
恋愛
「今、なんて仰ったの?お父様……」 「お前は第一王子と婚約することになった。先程、使者が来て手紙を置いていったのだ」 伯爵令嬢のセリーヌには、誰にも言えない秘密があった。それは、素性を隠して占い師をしていること。 ある日、黒マントの怪しい人物から依頼された相性占いをすることに。とある男性と一番相性が良い女性を四人の中から選んでほしいとのことだった。 男性と相性の良い相手がおらず、一番マシな女性を教えると、黒マントの人物は納得して帰っていった。 その数日後、セリーヌは王子との婚約を言い渡されてしまう。 セリーヌは、自分自身のことを王子ロベルトとの相性が一番マシだと占っていたのだった。 「では改めて……ロベルト様、これからよろしくお願いいたしますね」 「あぁ。ところで令嬢、君の名前は何だったかな?」 ロベルトは何に対しても無気力で、セリーヌとは全く相性が合わなかったが、二人で国王から課せられた任務をこなすことになり……。 ※他サイトにも掲載中です。