超未来 小説一覧
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中規模渦状星雲を舞台に……8大勢力とされる、星間国家がお互いに争い合う星雲戦国時代。
1日を25時間とし、1周期を370日とした星間世界だ。
星雲戦国時代が始まったのは、今から850周期前からだが……今…ある要衝に位置していた宇宙要塞が無力化した。
陥落したと言う訳ではない……陥落したのなら占領されて、それまでとは違う勢力に運用され始めるだけなのだが、どこの誰も占領して運用しようとはしなかった……と言うよりも出来なかった。
正確に言うと、この宇宙要塞が無力化した当時……3国の勢力がこの要塞の周囲で、制宙権を賭けて争い合っていたのだが……どの勢力も占領までは押し切れなかった。
あらゆる事を中断して、直ぐに帰還しなければならない程の緊急事態が……それぞれの国許(くにもと)で勃発したのだ。
結果的には……無力化した宇宙要塞が、そこに放置される事になった。
要塞と宙域を争って戦っていたのは……ドラス帝国……ウォーレス星間同盟……アンガラーナ共和国から派遣された……それぞれ正規で…一個の宇宙艦隊。
アンガラーナ艦隊の司令官は、艦隊が本国への帰還行程に入る間際に……旗艦『グラスタン』のブリッジで勤務しているサード・オフィサー……スコット・バウアー中尉を呼び……艦隊司令官としての権限と、戦時特例登用措置法を以て……まだ宇宙艦隊戦略・戦術幹部学校の3回生でもあった彼の卒業をその場で決定し……同時に、ある特別秘密任務を彼に命じて……彼を含む数名に必要なツール…情報…権限…武器と機動力を与えて……放置されたばかりの要塞へと派遣した。
人知れず要塞に降り立った彼らの任務とは……アンガラーナの名の下に……考え得るあらゆる方策…取引…経済活動により…経済力を高め……要塞を再建……組織し…運用し……あらゆる側面の強化……影響力・支配力を向上させ……要塞を基点とした制宙域の確立…拡大…強化を図り……一大制宙・支配・影響の及ぼせるエリアを確定させて、維持すること。
言わば…彼らをトップとして、一風変わった要塞国家の建設だ。
文字数 10,780
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.11.23
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プロローグ
地球上がマグマオーシャンに被われて322年目の2月……規模や質量に於いても、火星の衛星フォボスと同程度の反物質岩塊が太陽系に侵入した
多大な人的犠牲を払ったが捕捉して68日目に、土星を周回する軌道への投入に成功する
太陽系内市民社会は、このアンティ・マター・ショック・ディストゥルバンスを暫く引き摺っていたが……エネルギーの需要に対して供給が圧倒的に不足していた、当時の太陽系内市民社会に於いて……反物質岩塊をエネルギー資源として開発する事が喫緊(きっきん)の急務である事は……誰の目にも明らかだった
太陽系連邦政府はこの反物質岩塊へのアプローチを『地球型惑星探査推進本部』と『太陽系開発機構』に、それぞれ一任した
『地球型惑星探査推進本部』は、反物質を少量ずつ使用する、マイクロ・ブラックホールの生成と量産の事業に着手すると決定・表明し、『太陽系開発機構』は内部組織…『太陽系エネルギー開発庁』を中心に、反物質岩塊をエネルギー資源として開発する方針を打ち出した
『地球型惑星探査推進本部』は、直接的な主導・指揮の下に人員・資材・機械装置装備・船舶・エネルギーを動員して事業を推進し始めたが、『太陽系エネルギー開発庁』は、民間の研究開発機関から個人の科学者・研究者・技術者に至るまで広く呼び掛けてアイデアを募集し、プレゼンを求めた
その中で注目され取り上げられたのが若い新進気鋭の技術者、アンソニー・アンダーソンとエヴァー・アンダーソンのアンダーソン夫妻……彼らが新たに提唱していた『対消滅ロケット・タービン発電』の技術理論だった
この新理論を基に『太陽系エネルギー開発庁』が示した発意を受けて、『太陽系開発機構』はアンダーソン夫妻に対し莫大な投資を行い、新民間会社を設立……反物質岩塊に於けるエネルギー開発は民間事業としてスタートした
勿論民間開発事業は順調でも平坦でもなく、幾つかのトラブルや事故もあり犠牲も払ったがやがて軌道に乗った
その後の事業は右肩上がりに推移して、会社にも夫妻にも莫大な利益がもたらされた
その後また暫くが経過して『地球型惑星探査推進本部』はアンダーソン夫妻を呼び『地球人類潘種(はんしゅ)計画』への参加・協力を求めたのだった
具体的には太陽系を通過して去る巨大な高速航宙天体に潘種(はんしゅ)輸送準備船を設置して太陽系から出発させ、太陽系から11.9光年離れたくじら座を目指す
潘種輸送準備船に収蔵するのは、アンダーソン夫妻から提供される健康な卵子と精子
そしてアンダーソン夫妻を精巧・精緻に模倣・複製して…あらゆる情報をダウンロードし、必要なプログラムを施したコピー・アンドロイドと…必要とされる機械装置・設備・装備・機器・器機の数々を積み込むと説明された
文字数 13,683
最終更新日 2025.11.14
登録日 2025.11.04
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地球がマグマ・オーシャンに満たされてから310年目に、外宇宙大型探査船『ワイズ・ディスカヴァリー』は太陽系から出発した。
同じく322年目に、大きさでも質量でも火星の衛星フォボスと同程度の反物質岩塊が、太陽系外から侵入して来た。
反物質と正物質が接触した際に発生する莫大で強力なエネルギーを利用して、マイクロ・ブラックホール【M B H】の生成に成功。
マイクロ・ブラックホール【M B H】をハイパー・マグネトロン・サーキット・コイル【H M C C】に封じ込めて、マイクロ・ブラックホール・モーター【M B H M】が完成。
338年目に、有人での高重力加速度・重力場駆動転位航法が確立されて実用化に成功。
350年目に掛けて…超空間航行探査船(ハイパー・スペース・エクスプロレイション・シップ)【H S E S】は、30隻が建造されて外宇宙探査に送り出された。
大進出時代が始まった。
文字数 6,882
最終更新日 2025.11.09
登録日 2025.10.25
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地球は、誰も知らなかったプラネット・サイクルの段階に入り…加速した循環流磁束帯磁気流(じゅんかんりゅうじそくたいじきりゅう)とマントル対流が地球そのものを加熱し始め、その後85年で赤熱マグマ・オーシャンの惑星となった。
辛くも生き延びた人類は、地球と月との引力均衡点と……太陽と地球との引力均衡点にも、スペース・コロニーを築いて…何とか落ち着いて生活が出来るようにはしていった。
だがそれからの250年で人口空間内での生活に疲れ始め…300年を過ぎる頃から再び地上での生活を夢見、望むようになっていった。
地球が焔の球となって310年目に、大型の探査機を外宇宙に送り出す事が決定された。
作者がリアリスティックに予想・構想する宇宙開発史に基付いて構築した物語のシリーズなので『真説・宇宙世紀』と名付けました。
文字数 9,694
最終更新日 2025.07.23
登録日 2025.07.12
6
『タルカス・サイレン共通重心超巨大連惑星系世界冒険記』のスピンオフ作品で超短編です。
文字数 885
最終更新日 2022.10.29
登録日 2022.10.29
7
現代科学と王道ファンタジーのハーモニー。超未来時空異世界物語。
これは、かつて【ニホン】と呼ばれた国が混在種の国となり、世界から消えた後、超未来にその【ニホン】の魂を受け継いだ剣士サラの異世界の話である。
文字数 49,468
最終更新日 2022.09.05
登録日 2019.06.20
8
地球はマントル対流が加速した事で発電ダイナモのような様相を呈し始め、循還流磁場磁束帯(地球磁場D層)が地殻付近にまで浮上し、全地球的に地殻変動が活発化し、全地球的に火山活動も活発化し、最終的に地球はマグマオーシャンに満たされ、焔の球となった。
人類はそうなる以前に太陽系内惑星領域から外惑星領域に掛けて拡散して居住していた。
宇宙での人口環境の中での生活に疲れた人類は、地球型の第二の故郷となる惑星を求め始めた。
超光速航法を開発して獲得した人類は外宇宙に進出を始める。
やがて奇妙な連星の惑星系の宙域に到達した人類は、冒険の渦中に入る。
https://x.com/b21wsxoy8cnlkzc/status/1979400178152149325?s=46&t=mQEWCEOpzVJC8Sz7NOSxZA
『真説・宇宙世紀』シリーズ全般を貫いた、テーマソングが出来ました。
私が作詞しました。
宜しければ、ご感想などお寄せ下さい。
文字数 59,482
最終更新日 2021.08.22
登録日 2021.02.20
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