ファンタジー 真実の愛小説一覧

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SA
 エルシア・ルベラスは魔塔の孤児院出身の魔術師だ。  魔術師に不向きとされている特徴を持つため、日々、偏見にはさらされているが、気にしたところで、どうにもならない。  騎士団付きの魔術師として、黄色い旗がついた棒をピコピコ振りながら、今日も目立たないよう、案内係を担当している。  そんなエルシアには秘密があった。  実は孤児ではなく、実の父親がまだ生きていること。『運命の恋』に落ちた最強魔術師と謳われる、最凶にクズな父親が。 *誤字脱字、ご容赦ください。 *1日1回更新の予定です。 (5月の連休中のみ1日2回更新)
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文字数 39,537 最終更新日 2024.05.10 登録日 2024.05.01
その男は、ただ“ローグ”と呼ばれていた。 スラムで生まれ育ち、盗み、脅し、殺しを繰り返して恐怖と暴虐でスラムを牛耳る、恐るべき支配者だった。 ある夜男は、スラムと下町の間を流れるドブ川に沿った路上で、ひとりの美女を見つけた。誰に声をかけられる事もなく、ただそこに佇んでいた女に興味を引かれて、声をかけた。 「見ねえ顔だな」 「貴方は……私が視えるのですか?」 「そんなとこに立ってりゃァ、誰だって見えらあ」 「そうですか……。ではわたくしを、貴方様の妻にして下さいませ」 そうして女は、男に従いその妻となった。見たこともないような美女が攫うまでもなく進んで自分のものとなったことに、男は有頂天になった。 男は常に女を従えてスラムを闊歩し、女はすぐに「スラムに絶世の美女がいる」と評判になった。女は言葉巧みに男を誘導し、そのおかげで男は盗みも殺しもしなくなり、スラムの秩序は劇的に改善された。 そんな彼女の噂は、ついに領主のもとにまで届いた。そしてある日、男と女の棲家は騎士団に取り囲まれ、女は奪われ領主の元へ連れ去られた。 ◆たまにはちょっと毛色の変わった異世界ならではの恋愛を。ハッピーエンドではなく、切ないメリーバッドエンドです。全6話、約20000字程度です。 ◆暴力的シーン、人が死ぬ描写及び、匂わせ程度ですが若干の性的描写があります。R15指定です。ご注意下さい。 ◆独自の世界観と設定が多分に含まれています。可能な限り本文中にて解説を入れますが、分かりにくかったらスミマセン。 ◆この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、国家などとは無関係です。また法令違反や暴力行為を推奨するものではありません。 ◆作者の投稿作は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。故に他作品に本作の登場人物が予告なく再登場することがあります。 どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。 ◆この作品は小説家になろうでも公開します。
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文字数 18,276 最終更新日 2023.05.14 登録日 2023.05.09
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