ファンタジー ボーイッシュ小説一覧
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【メカ好きボーイッシュ少女の渡し船。あなたの心へ向けて出航します!】
17歳の少女・シルフィは魔術整備師および操舵手として、渡し船を運航するソレイユ水運に勤務している。
船の動力は魔鉱石から抽出した魔法力をエネルギー源とする魔導エンジン。その力でスクリューを動かし、推進力へと変換しているのだ。
だが、それは魔法力がない者でも容易に扱える反面、『とある欠点』も抱えている。魔術整備師は整備魔法を使用した『魔術整備』を駆使し、そうした機械を整備する役割を担っている。
ただし、シルフィに関しては魔術整備だけに留まらない。物理的にパーツを分解して整備する前時代的な『工学整備』の重要性も認識しており、それゆえに個人の趣味として機械と戯れる日々を送っている。
なお、彼女が暮らしているのはレイナ川の中流域にあるリバーポリス市。隣国との国境が近い防衛の要衝であり、それゆえに川への架橋は認められていない。右岸と左岸を結ぶのは渡し船だけとなっている。
ある日、その町に貴族の血筋だという12歳の少年・ディックが引っ越してくる。シルフィはソレイユ水運のイケメン若社長・フォレスとともに彼の昼食に同席することになり、それをきっかけに交流が始まる。
そして彼女は満月の夜、大きな事件の渦中に巻き込まれていくこととなる――
※タイトルの『わたしの船』は『渡しの船』と『私の船』のダブル・ミーニングです。
【第1航路(全19話)/完結】
【第2航路(全39話)/完結】
第3航路以降は未制作のため、一旦はここで『完結』の扱いとさせていただきます。投稿再開の際に執筆状態を『連載中』へ戻しますので、ご承知おきください。
――なお、皆様からの応援や反応が多ければ投稿時期が早まるかも!?
文字数 123,045
最終更新日 2023.10.23
登録日 2023.08.29
元は一般家庭で暮らしていたけれども、とある貴族の令嬢に嵌められて学園を追いやられ、スラム街では余所者を受け入れられないために、私は近くの公園で過ごすことになった。
盗みや残飯漁りだけで、明日も見えない、来年には死んでいるかもしれない日常で、私は自分の人生を呪った。
だけど、今日でそれも終わりだ。
私は路地裏から、これから行くべき場所を見た。
スラム街の出口にある門を潜ると、その先には広い石畳の道があり、道の先には、この国唯一の教育機関である学園が聳え立っていた。
その学園の名は、王立クレム学園。
貴族から平民まで、様々な身分の人間が通う王立の学校である。
その学園を入学するには、高い教養と才能、そして入学試験を突破する学力が必要とされる。
その中に、私をこんな生活においやった伯爵令嬢が居る。
もう私は死んでも構わない、私は伯爵令嬢に復讐するために、王立クレム学園へと潜入した。
文字数 20,547
最終更新日 2023.07.10
登録日 2023.07.02
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