恋愛 武士 小説一覧

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草履とヒール

「観音菩薩……か?」 「違いますよ。死なないでください」 普通のOLだった私の部屋に現れた、泥まみれで返り血を浴びた武士。やつれているのに彼の姿は品があって美しかった。 「マゲを結っていないし、幕末ぐらいの人かなあ」 弱りきった男を放っておけず、椿(つばき)は彼の面倒を見ることになる。 上手くいかない事も多く、椿は彼に振り回される日々。 それでも少しずつ彼と心を打ち解けて来て…… 「褒美をくれないか」 「私がご褒美ですか?」 「ああ、ずっと欲しかった」 一見ぶっきらぼうでそっけないんだけど、心を許すと実は……な彼です。 ☟Twitter https://twitter.com/Kuzyoichi
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薄鈍色の空~吉原の檻の中~

その昔 吉原遊廓という今で言う風俗のようなところがありました。 ある日 萌葱(もえぎ)を指名するお客さんが入りました。 それは萌葱が5日前、店のおつかいを頼まれている最中にぶつかって喧嘩になった男でした。 表紙絵 胡麻 菌さん(@kinokotoyama) 2018/2/1 萌葱編
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嫁入り道具はこの身だけ。されど、心は渡せませぬ。

 その日、出かけなければ良かった―――  私は何度も後悔しては、嫁入りの道を歩き、唯一の付き人坂本龍之介に泣きついてしまう。  だって、龍之介は私の想い人。彼だってきっと―――  貧しいの小国の姫として生まれた主人公のやえは、町を歩いていた大名の高坂右衛門とぶつかってしまい、無礼をお詫びしたやえを好色の右衛門は許さず、やえを嫁にすると言ってきた。やえの家は、身分が上である右衛門の婚約の申し出を断ることができず、やえを差し出すことになった。本来であれば、嫁入り道具を用意して嫁ぐべきだが、武士に給料を払うためそんなお金さえ用意することもできず、嫁入り駕籠に乗って嫁入りすることもできず、やえは龍之介をお供にするようにお願いした。
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戦らん浪まんス♡

永禄2年、戦乱の世。 私は戦国大名のお姫様として産まれた。 およそ姫らしいことは苦手で、毎日のように木刀を振り回しては馬に乗って野山を駆け回っていた私は、陰では野猿姫などと呼ばれていた。 そんなある日、腰抜けな弟と無理やり入れ代わって戦場へと向かうこととなった。 誰よりも武功を上げる自信のあった私は敵の大将に飛びつき、首を掻っ切ろうとしたのだが…… そこにいたのは、息を呑むほどに美しい敵国の若君だった。
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