恋愛 家族との決別 小説一覧
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伯爵令嬢シルヴィエッタ・レナクールは、家族のために尽くしてきた長女だった。
けれど、妹ファリネアは彼女の婚約者を奪い、両親は言った。
「最後くらい、姉として祝ってやれ」
妹の結婚式の準備を押しつけられたシルヴィエッタは、泣きもせず、怒りもせず、すべてを完璧に整える。
招待状、席次表、料理、花飾り、楽団、贈答品、支払い記録。
誰もが見惚れるほど美しい式。
そして式当日、彼女は姿を消した。
ただし、それは逃亡ではない。
シルヴィエッタは式場に関わるすべての支払い記録と、妹と元婚約者による不正贈与の証拠を、王都の公証人へ提出していた。
祝福の鐘が鳴るはずだった日。
扉の向こうから入ってきたのは、拍手ではなく、監査官だった。
その一部始終を見ていた公爵オズヴァルト・グランヴェルは、彼女の能力と胆力を高く評価する。
「君は逃げたのではない。席を移しただけだ」
シルヴィエッタは公爵家の式典管理官として働き始める。
かつて誰かのために奪われた席次表を、今度は自分の手で整えるために。
文字数 84,077
最終更新日 2026.05.17
登録日 2026.05.16
第19回恋愛小説大賞にて、大賞を受賞しました。ありがとうございます!
侯爵夫人であるフレデリカは、たった今死んだ。それなのに宙に浮かんでいて、迎えに来てくれる筈の死神も天使も来ない。この状態は何?と困惑していると、騎士である夫エズラが帰って来る。なのに死んでいる妻にも気付かずにいて、おまけに文句を言われる始末。自分は夫にとってどこまでも興味がない存在なんだと絶望するが、これはきっと神様がこの世に未練を無くす為に現実を見せてくれているのだと思い始める。それから試しに念じてみると、次の瞬間実家の家族達の元に飛ばされる。そこでは父と兄、そして二人に愛される義理の妹シンシアが楽しそうに話しているのを見ることに。これまでずっと実の伯爵家の娘であるフレデリカよりも、男爵家出身の養女シンシアを可愛がってきた二人。自分は一人寂しく死んだのに、そんなことは思いもせずに楽しげな三人に胸が痛む。更に孤独に打ちひしがれて、これで今世に何の未練もなくあの世に旅立てるわね…そう思っていると、有り得ないことが起こって…
全てを諦めた死に戻り令嬢の、人生やり直しの物語。自分を愛してくれない夫も家族も捨てて、自分の人生を取り戻そうと奮闘するフレデリカ。その先に待っているものとは?
※基本皆様の感想は、公開させていただいております。ネタバレ指定はしていませんので、感想を読む時はお気を付け下さいませ。
文字数 128,796
最終更新日 2026.03.05
登録日 2026.01.31
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