現代文学 小説家・菊池昭仁小説一覧
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藤田功介32歳はふたりの女性と秘密の社内恋愛をしていた。ひとりは自由奔放でオレンジのように明るく弾けるような女の子、金沢茜25歳。茜は功介にぞっこんでグイグイくるタイプ。一方、安西晴子34歳は大人の色香漂うしっとりとしたアイリスのような女だった。若い頃の甘く切ない恋愛模様。それはゴーガンがタヒチに行く前に自分の画風に悩みながら描いていたであろう静物画、『青いアイリスとオレンジとレモン』に投影した三角関係の恋であった。より強烈な美を求めて原色の南の島、タヒチにすべてを捨てて渡るゴーガン。それぞれに異なる恋愛感を持つ三人の愛の行方を描いた小説です。
文字数 1,401
最終更新日 2025.10.12
登録日 2020.08.18
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上野小百合の恋人、藤堂義彦はハウスメーカーに勤める営業マンだった。
地味な黒縁のメガネをかけ、ダークスーツとモノトーンのネクタイを締めた中肉中背の男。
営業成績も普通で、何から何まで普通の男だった。
藤堂はそんな目立たない「地味な男」だった。
いつもニコニコしていてやさしい藤堂だったが、時々体から花火のような匂いがすることがあった。
文字数 23,413
最終更新日 2025.10.06
登録日 2021.03.21
4
土門鋭次は放浪のピアニストだった。土門はある日突然表舞台から姿を消した。
ヨーロッパで放浪の旅を続ける酒浸りの日々。
音楽を愛し、音楽を捨て切れず、音楽に愛された土門。
彼は大切な愛を失い、心に重いグランドピアノを載せたまま、ショパンを諦めていた。
文字数 27,835
最終更新日 2025.09.25
登録日 2025.08.30
5
元ヤクザだった川村忠は事業に失敗し、何もかも失った。
そして夜の歓楽街で働き始め、そこで様々な人間模様を垣間見る。
生きることの辛さ、切なさの中で生きることの意味を見つけて行く川村。
何が正しくて何が間違っているか? そんなことは人間が後から付けた言い訳に過ぎない。
川村たちは闘魚、ランブルフィッシュのように生きるために闘い続ける。
文字数 17,409
最終更新日 2025.08.31
登録日 2024.09.24
6
東堂純一は元バイオリニストの竹内紀子と旅に出ることになった。
人生に絶望した東堂と、挫折して音楽家としての夢を諦めた紀子。ふたりは絶望の旅を通して様々な気づきを得てゆく。
最後まで生きることを諦めない東堂と、また音楽の世界に戻りたいと願う紀子。
ふたりの恋は交わることなく、お互いに2本のレールの上を一緒に走り続けていた。
文字数 47,904
最終更新日 2025.08.03
登録日 2025.06.27
7
芦名玄斎は宗教団体『蓮の会』の教祖であった。宗教団体と言っても、30名ほどの信者がいるだけの小さな団体で、様々な不安や苦しみから逃れたい人々の因縁を法力により探し、それを祓う拝み屋のような存在であった。
川村静江は定年退職をした夫との結婚生活に疲れ、『蓮の会』に入信することにした。
そこで静江は信者から「先生」と呼ばれている『蓮の会』の陰陽師である飯島樹旺を慕うようになる。
精神世界と人間の強欲について考えてみました。人間の生きる本質とは?
文字数 31,483
最終更新日 2025.07.29
登録日 2025.02.20
8
死を目前とした売れない作家、彩川倫太郎はすべてを諦めようとしていた。
そんな彼の前に突然現れた女、海渡レイ。彼女は倫太郎のファンだという。
明日のない恋に翻弄される倫太郎とレイ。
ときめきの出会いと突きつけられる別れの恐怖。それでも倫太郎は書くことにこだわり、レイは愛することを辞めようとはしなかった。果たしてふたりの恋は「真実の愛」に昇華できるのだろうか?
男の夢と女の現実の狭間で揺れるふたりの想い。
文字数 37,142
最終更新日 2025.06.25
登録日 2025.05.26
9
筆者の一ヶ月に及ぶ入院生活での「妄想」物語です。
ドクターやナース、地域医療で働く様々な人たちの激務と苦悩、そして生き甲斐。
そこで療養する入院患者たちの絶望と希望。
病院という閉鎖社会で起きる医療従事者と患者との関わりをシリアスコメディにしてみました。
テレビの医療ドラマにはない、現実の緊張感と悲しみ、感動が伝われば幸いです。
拙著『聖パラダイス病院』を医療に携わるすべてのみなさんへ捧げます。入院中は大変お世話になりました。
ありがとうございました。
文字数 56,943
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.04.19
10
自由奔放な女、木ノ葉(このは)と死の淵を彷徨う絵描き、伊吹雅彦は那須の別荘で静かに暮らしていた。
死を待ちながら生きることの矛盾と苦悩。愛することの不条理。
明日が不確実な男は女を愛してもいいのだろうか? 愛と死の物語です。
文字数 17,427
最終更新日 2025.01.19
登録日 2025.01.11
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文字数 25,045
最終更新日 2024.11.18
登録日 2023.05.15
12
木村小夜子と別れた倉田陽介は、偶然立ち寄った街のカフェで働く伊東由美子と出会う。
彼女は小夜子と瓜二つの顔をしており、仕草や声、話し方までがそっくりだった。
店に通い続ける陽介。次第にふたりは打ち解けていく。
だがやがて由美子は自分が愛されているのではなく、自分は小夜子の代わりなのだと思い悩む。
愛すれど切なく、苦しむふたり。そんな愛の形を想像してみました。
文字数 10,605
最終更新日 2024.11.14
登録日 2020.08.30
13
池尻都と小説家、嵐山光三郎60才はお互いに結婚を考え始めていた。
だが、あれほどセックスに貪欲だった彼女が嵐山との性交渉に積極性がなくなり、いつの間にかふたりはセックスレスになってしまう。
嵐山にはその理由が気がかりだった。
セックスがなくても男女の恋愛は継続出来るものなのだろうか? 真実の愛とは?
文字数 9,983
最終更新日 2024.11.12
登録日 2024.10.14
14
イタリアで声楽を学んだ園部早紀は、福島市にある小さなBARでジャズを歌っていた。
「歌うことが生きること」、早紀は歌うことを決して諦めなかった。
スポットライトを浴びて歌うことが彼女の生き甲斐だった。
文字数 45,456
最終更新日 2024.10.10
登録日 2023.12.29
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タイトルを変更して内容も少し変えることにしました。
読み返してみたら、あまりに酷い作品だったので。
同じ女子大に通う三人は、出会いを求めて夏のビーチにやって来た。
そこへ現れる、三人の男子大学生たち。
友情と恋愛。お互いに傷付け、傷付けられて大人への階段を登って行く若者たち。
甘く切ないひと夏の青春ラブストーリーです。
文字数 17,003
最終更新日 2024.03.24
登録日 2024.03.17
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建築家の宮永新一は、海が見える小高い丘の上に、「小さな家」の建築を依頼される。
その依頼主の女はその家にひとりで暮らすのだという。
人間にとって「家」とは、しあわせとは何かを考える物語です。
文字数 29,426
最終更新日 2024.03.05
登録日 2024.02.20
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離婚した夫婦がお互いの人生を振り返り、様々な気付きを得る物語。
離婚が決して珍しい事ではない現代社会において、恋愛、結婚、出産、子育てと、家族との関り合いの中で知らぬ間に徐々に亀裂を深めてしまう夫婦。
結婚とは何か? 理想の結婚とは?
主人公の島津雄一郎と元妻、弥生。 子育てを終えた熟年夫婦の老後の在り方を模索する。
夫婦に戻ることは無くても、お互いを愛した時間は確かに存在した。
文字数 16,366
最終更新日 2024.02.18
登録日 2024.02.04
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親子ほど年の離れたナンバー・ワン、キャバ嬢、千秋と、小さな食堂のバツイチ主人、大湊。
ふたりは家族に憧れていた。
家族のような他人同士の共同生活が始まる。
文字数 41,151
最終更新日 2023.12.16
登録日 2023.10.24
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バツイチ独身の中年、有明省吾は渚という看護士と付き合っていた。
省吾は38、渚は29才。渚は省吾との結婚を望んでいたが、省吾はそれには消極的だった。
彼は渚をしあわせにする自信がなかった。
だが愛情がないわけではなく、むしろそれは渚のしあわせを考えてのことだった。
愛することの矛盾、理屈ではない男女の恋愛模様。愛すれど切なく、愛するがゆえに苦悩するふたり。
結婚の必然性について考えてみました。
文字数 1,988
最終更新日 2021.08.18
登録日 2021.08.18
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三上悟はロクデナシの兄。
歳の離れた妹、京香は寅さんのサクラみたいなしっかり者でやさしい兄想いの妹だった。
兄の悟はそんな妹に迷惑をかけてばかり。幼い頃は妹想いのやさしい兄であったが、今の悟は酒、女、ギャンブルに溺れる毎日であった。
悟の口癖は「兄ちゃんが必ずお前をしあわせにしてやるからな」であった。
「今日、パパを辞めます」の姉妹作品。
文字数 2,348
最終更新日 2020.08.30
登録日 2020.08.30
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