ライト文芸 家族の記憶 小説一覧
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1
色を分けあう葉(誕生花が紡ぐ、366日の物語 ~9月3日~)
父が遺した古い温室で、色鮮やかなカラジウムを守り続ける澄乃。
けれど温室は老朽化し、ついに手放す決意を固めようとしていた。
そんな彼女の前に現れたのは、旅をしながら絵を描く青年・真紘。
彼は、父が語っていた「喜びは分けても減らない」というカラジウムの言い伝えに心を動かされる。
やがて嵐で傷ついた温室をきっかけに、一株の植物とひとつの物語が町の人々へ広がっていく。
「喜び」「歓喜」「爽やかさ」「分かち合い」。
色とりどりの葉が教えてくれるのは、幸せも悲しみも、誰かと分けることで新しい色に変わるということ。
カラジウムが紡ぐ、優しく心に残る再生の物語。
2
雨漏りと猫(恋人) | 三題噺Vol.2
古びた家に暮らす私と、一匹の猫。
雨の日に届いた手紙は、思いがけない秘密への扉を開く――。
日常にひそむ不思議と、ささやかな温もりを描いた短編。
3
蚊帳 | 三題噺Vol.11
久しぶりに訪れた祖母の家。
畳に敷いた布団、蚊帳の中で思い出す子供の頃の夜。
懐かしいはずの時間の中で、ふとした拍子に出会ったのは、知らなかった家族の横顔だった。
眠れぬ夜に漂う線香の匂いが、過ぎ去った時を呼び覚ます。
静かな情景に、世代を超えて受け継がれる「記憶」と「秘密」がにじむ短編。
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