ライト文芸 裁判 小説一覧

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彼の「妻と娘」が玄関に来た夜、寝込みを襲った彼を110番した私は、「嫁なんだから示談にしろ」と迫る彼の母の前で実刑判決を聞かせてあげた

婚約指輪を受け取りに行く前の晩。二人で帰ったマンションの玄関前に、知らない母娘が座っていた。 「男児さん」 女の人は、交際4年の彼・侑征を、聞いたこともない名前で呼ぶ。5歳くらいの女の子が「パパ」と言い、その頬を彼の手が打った。 「私、この人の妻です。あなたとも、一緒に暮らして構いません」 女の子に腕を噛まれ、救急外来で包帯を巻かれた夜。駆けつけた190センチの兄と家に戻り、私は三人を追い出した。 ところが日付が変わったあと、合鍵で戻ってきた彼が、書斎で眠る私の肩に手をかける。 噛みついて、兄を呼んで、110番は自分で押した。あとは、法律に裁いてもらう。 なのに公判の前日、山の町から出てきた彼の母は、日に焼けた腕を組んで言い放つ。 「嫁なんだから、あの子を家に帰すのが先でしょう」 籍を入れた覚えも、嫁になった覚えもない。 判決を聞く法廷には、あの母親も来る。 全八話。
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助けてって言ったら、負けなんです

篠原美月、二十二歳。毎朝七時に「おはよう」を送る相手が三人いる。全員、五十を過ぎた独り身の男だ。 マニュアルどおりに信頼を作り、マニュアルどおりに「どうしよう」と送ると、お金が振り込まれる。頂いたお金は、歌舞伎町の担当ホストの売掛に消える。 助けて、とは言わない。言ったら負けだと、マニュアルをくれた先輩に教わった。 三人目の田淵は、少し変だった。返信が三秒で来る。心配はするのに「何かできることない?」とは言ってこない。お金の話をしても「そうか」しか返ってこない。それでも振込は続いた。三百万の線を越えても。 八か月後、美月は逮捕される。被害者は三人のはずだった。 田淵だけが、被害届を出さなかった。
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近未来判事「タクヤ」

裁判も法制度も変化した10数年後の日本だが、裁くのは人間。 それは300年前から続いている・・・。 落語の登場人物もまた、人間くさい人間たち。
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