地方再生 小説一覧

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総理になれなかった元大臣、農民の娘に転生して二千年王家の宰相になります

総理になれなかった元大臣、農民の娘に転生して二千年王家の宰相になります
総理になれなかった元大臣・遠野紗和子。 地方を切り捨てない国を作りたい。 その一心で政治の世界を駆け上がってきた彼女は、総裁選出馬の前夜、演説原稿の最後の一文を書けないまま倒れてしまう。 次に目覚めた時、彼女は異世界の貧しい農村で、五歳の少女ミリアに転生していた。 そこにあったのは、華やかな王宮でも、魔法で救われる世界でもない。 空腹。 読めない契約書。 奪われる種麦。 弱い者から順に削られていく、冷たい仕組み。 けれどミリアは知っていた。 飢えは、ただの不幸ではない。 必ず、そうなる理由がある。 元大臣としての知識と、農民の娘として知った痛み。 その二つを武器に、ミリアは小さな村から国を変え始める。 やがて彼女は、村を救い、領地を動かし、王都を揺らし、二千年続く王家の中枢へと上り詰めていく。 これは、総理になれなかった女が、 今度こそ「地方を一つの言葉で片づけない国」を作る物語。
ファンタジー 連載中 長編
感想数 0 文字数 144,953 最終更新日 2026.06.04 登録日 2026.05.16
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「2,400人が来た俺の葬式で、本気で泣いた人間が一人もいなかった」 〜転生した世界経済の覇者が、限界集落の印刷屋で学んだ本物の投資対効果〜

「2,400人が来た俺の葬式で、本気で泣いた人間が一人もいなかった」 〜転生した世界経済の覇者が、限界集落の印刷屋で学んだ本物の投資対効果〜
 葬儀に、2,400人が来た。  全国紙に訃報が載った。株価が7%下がった。名刺のデータベースには、1万8千件の名前が並んでいた。  しかし棺の中で俺は、確かめていた。  本気で泣いた人間が、一人もいないことを。 ---  目が覚めると、インクの匂いがした。  愛媛県日野瀬市。人口5万人。シャッター街。借金2,300万円を抱えた、潰れかけの印刷会社の二代目。32歳。  前世では年商800億円、従業員3,200名の企業グループ五代目。40歳でYEA世界会頭。47カ国を歴訪し、国家元首11人と握手した。  その俺が今、月商210万円の印刷屋で、田中さんと高橋くんの給料の心配をしている。 ---  地域の青年経済団体・YEAの日野瀬支部には、会員が10名いた。  全員が「どうせこの街は終わってる」という顔をしていた。正式な権限ゼロの62歳OBが支配し、協賛金を強要し、精神論を押しつけ、例会のたびに若い経営者たちの時間と気力を少しずつ奪っていた。  俺には、権力がない。資本もない。肩書きもない。  あるのは三十二歳の印刷屋の体と、2,300万円の借金と、56年分の記憶だけだ。 ---  だから今世は、別のやり方でやる。  怒鳴り合わない。感情論も使わない。  ただ——設計図で、全部動かす。 ---  組織で黙り続けたのは、弱さじゃない。武器を知らなかっただけだ。  その武器を、ここに置く。
経済・企業 完結 長編
感想数 0 文字数 94,114 最終更新日 2026.06.03 登録日 2026.05.03
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温泉の匂いを『卵が腐った匂い』と言う君へ――偏屈すぎる嗅覚高校生、湯けむり町の謎を嗅ぎ分ける

温泉の匂いを『卵が腐った匂い』と言う君へ――偏屈すぎる嗅覚高校生、湯けむり町の謎を嗅ぎ分ける
あらすじ 「うわ、卵が腐った匂いする」 温泉町へ転校してきた朝比奈澪がそう言った瞬間、同級生の男子・湯守透真は真顔で聞き返した。 「――君は卵を腐らせたことがあるのかい?」 茨城の山あいにある温泉町。 老舗旅館の息子である透真は、異常なほど嗅覚が鋭い高校生だった。 硫黄泉を「卵の腐った匂い」と雑に表現されれば理屈で詰め、 「懐かしい匂い」など曖昧な言葉を聞けば眉をひそめる。 偏屈。 理屈っぽい。 面倒くさい。 けれど彼は、人が隠した“本当の気持ち”の気配にだけは、誰より敏感だった。 母の療養のために温泉町へやってきた澪。 彼女が滞在する古い旅館「椿屋」では、夜になると誰もいない浴場から椿の香りが漂うという奇妙な噂があった。 幽霊か。 嫌がらせか。 それとも、誰かが残した“言えなかった想い”か。 硫黄の湯気。 雨に濡れた石畳。 古い木造旅館の湿った匂い。 そして、人の嘘。 匂いにうるさい偏屈高校生が、温泉町に隠された小さな秘密を嗅ぎ分けていく。 これは、湯けむりの奥で始まる、少し面倒くさくて、少し切ない青春温泉ミステリ。
キャラ文芸 連載中 長編
文字数 279,541 最終更新日 2026.06.01 登録日 2026.05.09
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島のパン屋と、今日のひと瓶

島のパン屋と、今日のひと瓶
【♪お読みいただきありがとうございます♪これにて完結となります♪応援、よろしくお願いします(^^)】 都会のベーカリーで働いていた常盤井澄実は、地方活性プログラムをきっかけに、島の中高一貫校の近くで十年前に閉じたパン屋を任されることになる。 本当は、ただ自分の店をやってみたかっただけ。 けれど、放課後に通ってくる女子高生の波路みちるや、店を訪れる島の人たちと出会ううちに、澄実は自分の作るジャムの味が、誰かの暮らしにそっと寄り添っていることに気づいていく。 焼きたてのトーストに手作りのジャムをのせた、小さな一枚。 それはやがて、閉じていた店に明かりを戻し、放っておかれていた果樹園の実りまでつないでいく。 海の匂いが残る島で、食べることと暮らすことを丁寧に描く、やさしくあたたかなキャラ文芸。
ライト文芸 完結 短編
感想数 1 文字数 81,033 最終更新日 2026.05.20 登録日 2026.04.09
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雪杜ナインプレイス 〜キミと雪見酒と、声にならない好き〜

 雪と海と山に囲まれた小さな町・雪杜町。かつて観光地として賑わったこの町は、今ではシャッター通りと空き家が目立つ静かな場所になっていた。東京で働いていた若手コンサル・颯馬は、故郷の観光案内所が廃止されそうだと聞き、一年だけのつもりで戻ってくる。  再会したのは、役場観光担当に転職した元同僚の瑠奈。木工房を営む寡黙な職人・琉央、「ローカル旅」配信を続けるブロガーの亜矢菜、数字に厳しい財政担当の樹佳、老舗酒蔵の若き蔵元・龍護。癖の強い面々と一緒に、颯馬は駅前広場から商店街、神社、足湯、酒蔵、りんご園、岬、旧校舎、雪灯ろうの川沿いまで、九つの場所を歩いて巡る散歩コースづくりに挑む。  高級旅館と海辺の民宿の「マダム同士の張り合い」、観光バスの突然のキャンセル、停電の夜の花火、名前だけを盗まれたチラシ騒動、吹雪でコースどおりに進めなくなった雪の夜――失敗と笑いの積み重ねの中で、彼らは「ご当地らしさ」を数字ではなく、人の表情で測るようになっていく。  やがて冬、「キミと雪見酒」という夜の催しが始まる。雪灯ろうの明かりと湯気の立つ日本酒、肩を寄せ合う観光客と地元の人々。その中で、颯馬は東京に戻る道と雪杜に残る道のあいだで揺れながら、瑠奈との間にある「声にならない好き」に気づいていく。九つの場所の先に、まだ名前のついていない好きな場所が増えていく
キャラ文芸 完結 長編
感想数 0 文字数 162,705 最終更新日 2025.12.31 登録日 2025.12.04
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