気象予報士 小説一覧

2件
1

一條さんとにじっぴ! 〜そのマスコットは気象予報士を愛しすぎている〜

夕方のローカル情報番組のスタッフ・鷲尾(わしお)は、気象予報士の一條(いちじょう)さんに片想い中。 一條さんの予報の相棒は、着ぐるみマスコットの にじっぴ! コンビでゆるく放送中…かと思いきや、真面目な一條さんはギクシャクとぎこちない様子。 ある日、鷲尾はにじっぴの新しい“中の人”に任命される。正体は絶対に秘密。 好きだけど触れられない一條さんに、にじっぴとして急接近! 生放送中なのに恋が大暴走しちゃいまして── (表紙イラスト yukiさん) (にじっぴデザイン 雨宮くもり)
2

読切短編 夫が死んだ日、桜が咲いた

二十五年間、桜前線の予測を一度も外さなかった気象予報士がいる。 夫が死んだのは去年の三月、東京の桜が満開になったその日だった。ちょうど彼女が予測した通りの開花日に。 今年も変わらずモニターに向かい、等圧線を引き、前線の北上を追う。本州の桜が散り、誰もが花見を忘れた頃も、彼女だけはまだ前線を見続けていた。 前線が北へ進むほど、あの春から遠ざかっていく。それが悲しいのか、救いなのか——答えは出ないまま、今年も前線は北の果てへ向かう。 二十五年間、唯一予測できなかったのは夫の死だけだった。そしてもうひとつ、来年の春、自分がどこに立っているかも、彼女には分からない。
2件