「策」の検索結果
全体で2,798件見つかりました。
お民は江戸は町外れ徳平店(とくべいだな)に夫源治と二人暮らし。
源治はお民より年下で、お民は再婚である。前の亭主との間には一人息子がいたが、川に落ちて夭折してしまった。その後、どれだけ望んでも、子どもは授からなかった。
長屋暮らしは慎ましいものだが、お民は夫に愛されて、女としても満ち足りた日々を過ごしている。
そんなある日、徳平店が近々、取り壊されるという話が持ちあがる。徳平店の土地をもっているのは大身旗本の石澤嘉門(いしざわかもん)だ。その嘉門、実はお民をふとしたことから見初め、お民を期間限定の側室として差し出すなら、長屋取り壊しの話も考え直しても良いという。
明らかにお民を手に入れんがための策略、しかし、お民は長屋に住む皆のことを考えて、殿様の取引に応じるのだった。
〝行くな!〟と懸命に止める夫に哀しく微笑み、〝約束の1年が過ぎたから、きっとお前さんの元に帰ってくるよ〟と残して―。
文字数 171,843
最終更新日 2022.07.17
登録日 2021.10.05
【あらすじ】
フランス王フィリップ二世は、イングランドとフランスの西半分を支配するプランタジネット朝から、フランスの西半分を獲得しようと画策していた。プランタジネット朝の王妃であるアリエノール・ダキテーヌは、かつて、フィリップの父のルイ七世の王妃だった。アリエノールの生んだリチャード獅子心王を、そしてジョン欠地王相手に謀略をめぐらし、ついにブーヴィーヌの地で決戦を挑み、フィリップは勝利と共に「尊厳王」と称せられるようになる。
【表紙画像および挿絵画像】
オラース・ヴェルネ, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 10,286
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.05.31
室町幕府三代将軍足利義満は観阿弥の勧進猿楽で鬼夜叉と出会う。美貌と天賦の才に惹かれた義満は、観阿弥の思惑通り鬼夜叉に新しい芸能を大成させることを約束する代わりに、観阿弥にある条件をのませた。
義満は南北朝合一、守護大名の衰退を画策し、花の御所に幕府を構え、朝廷にまでその権勢を伸ばす。
一方、鬼夜叉は二条良基の薫陶を受けて教養知識を身に付け、ライバルとなる増阿弥と競い、観阿弥の友犬王の導きを得て、能楽の大成に向け邁進する。
義満の策謀によって衰退した南朝再興を目指す葉室次郎は、有力守護大名大内義弘と手を組み鎌倉公方を巻き込んで、義満に敵対し命を狙う。
守護大名の力を削ぎ、金閣を造成し、朝廷にまで権勢を伸ばし日本の頂点に立とうとする義満。その義満の野望を阻もうとする葉室次郎の願いは届くのか。鬼夜叉は果たして能楽を大成出来るのか。
世阿弥の前半生を描く。
文字数 86,205
最終更新日 2024.05.27
登録日 2024.05.01
【あらすじ】
今川義元の大軍が尾張に迫る中、織田信長の家臣、簗田政綱は、輿(こし)が来るのを待ち構えていた。幕府により、尾張において輿に乗れるは斯波家の斯波義銀。かつて、信長が傀儡の国主として推戴していた男である。義元は、義銀を御輿にして、尾張の支配を目論んでいた。義銀を討ち、義元を止めるよう策す信長。が、義元が落馬し、義銀の輿に乗って進軍。それを知った信長は、義銀ではなく、輿上の敵・義元を討つべく出陣する。
【表紙画像】
English: Kano Soshu (1551-1601)日本語: 狩野元秀(1551〜1601年), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 10,718
最終更新日 2023.06.09
登録日 2023.05.31
歴史小説『払暁の風』は、室町時代初期、足利幕府の権力基盤が固まりつつある激動の時代を舞台に、一人の若き武士の成長と、過酷な運命に翻弄される愛を描いた壮大な物語です。
物語の主人公は、美濃の守護・土岐氏に仕える沼田又太郎。弱冠二十歳の彼は、瑞々しい感性と正義感を持ち合わせ、兵法の修行に励む志高い青年です。冒頭、京の鴨川のほとりで、恋仲である早希と過ごす穏やかな時間は、中世の静謐な美しさを象徴しています。しかし、その静寂は、幕府内部の権力闘争と土岐一族の内紛「康行の乱」によって無残にも破られます。
時の将軍・足利義満は、強大な勢力を誇る守護大名の弱体化を画策していました。その標的となった土岐氏では、義満の意を受けた土岐満貞が、宗家の康行を追い落とそうと策動します。又太郎はこの政争の渦中に否応なく巻き込まれ、初陣として「黒田の合戦」へ向かうことになります。
本作の最大の魅力は、凄惨な戦場のリアリズムと、そこに生きる人々の心の機微が見事に融合している点です。初めて人を斬る恐怖、信頼していた仲間との決別、そして戦乱の中で引き裂かれる早希との約束。作者は、華やかな室町文化の裏側にある、武士としての忠義と個人の幸福の狭間で揺れ動く若者の葛藤を、緻密な時代考証に基づいた格調高い筆致で描き出します。
特に印象的なのは、又太郎のライバルとなる長井掃部介との関係です。同じ女性を愛し、敵味方に分かれて刃を交えることになる二人の運命は、武家社会の非情さを象徴しています。最終盤、戦いの果てに又太郎が下す「ある決断」は、読者の胸を強く打ちます。それは単なる敗北や逃避ではなく、動乱の時代を生き抜いた一人の男が辿り着いた、深い祈りと悟りの境地でもあります。
タイトルの『払暁の風』が示す通り、暗い夜が明けようとする瞬間の冷徹さと、わずかな希望の光を感じさせる結末は、歴史小説としての風格に満ちています。室町という、一見捉えどころのない時代に鮮やかな命を吹き込み、現代を生きる私たちの心にも通じる「誠実に生きることの難しさと尊さ」を問いかける傑作です。歴史ファンはもちろん、一人の青年の魂の遍歴を追いたいすべての読者に贈る、珠玉の文芸作品といえるでしょう。
登録日 2026.04.28
長岡“大蔵卿法印”幽斎。嘗て“細川”姓で足利・織田・羽柴家に仕え、現在は家督を譲った隠居人である。茶道・蹴鞠のみならず囲碁・猿楽・料理など幅広い分野に精通し、中でも和歌に関しては当代随一の人物として知られていた。
慶長四年〈一五九九年〉一月、公儀に無断で家康が諸大名との間で婚姻を結んだ事に端を発し大坂・伏見で武力衝突の可能性が高まる中、前田家の縁戚と徳川家への忠誠で板挟みになる忠興へ、自らは伏見へ参ると宣言する。
翌年に勃発した天下を揺るがす家康と反家康の戦いで、幽斎は家康に従軍する忠興に代わり領国を守るべく丹後へ入る。文化人で知られる隠居人風情に何が出来る。敵味方が疑問視する中、幽斎はある秘策があった――!!
◇第104回オール讀物歴史時代小説新人賞応募作品(一次落選)◇ 『只の歌詠みと侮る勿れ』より改題
〇『小説家になろう公式企画・秋の歴史2024』参加作品〇
◆第12回歴史・時代小説大賞エントリー作品◆
※この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n2228jn/)』でも同時掲載中です。
文字数 39,973
最終更新日 2025.11.30
登録日 2025.11.21
格之進と八兵衛は水戸への帰り道。ある日中国・明からやって来た少女・玲華と出会う。
麺料理の材料を託された玲華の目的地は、格之進の恩師・朱舜水が在する水戸だった。
旅する三人を清国の四人の刺客「四鬼」が追う。故郷の村を四鬼に滅ぼされた玲華にとって、四人は仇だ。
しかも四鬼の本当の標的は明国の思想的支柱・朱舜水その人だ。
敵を水戸へは入れられない。しかし戦力は圧倒的に不利。
策を巡らす格之進、刺客の影に怯える玲華となんだかわからない八兵衛の珍道中。
迫りくる敵を迎撃できるか。
果たして麺料理は無事に作れるのか。
三人の捨て身の反撃がいま始まる!
寒山時代劇アワー・水戸黄門外伝・第二弾。全9話の中編です。
※表紙絵はファル様に頂きました! 多謝!
※他サイトにも掲載中
文字数 36,965
最終更新日 2022.06.01
登録日 2022.05.25
時は後漢末期。 西暦218年 (建安23年)
漢王朝最後の皇帝・献帝の時代。
様々な英雄が消えていく中…。
乱世・群雄割拠の時代にて、献帝を操り、漢の丞相・魏王の地位にまでなった魏・曹操。
乱世・群雄割拠の時代にて、江東で勢力を伸ばし、赤壁の戦いで曹操を破った呉・孫権。
乱世・群雄割拠の時代にて、各地を転戦し、力を蓄え続けた仁徳と義の人…蜀・劉備。
この三人だけが残る。
ここに魏・呉・蜀による三国鼎立が始まる。
そんな劉備がある秘策を思いつく。
それは荊州南部を呉にあげることである。
果たして彼が提唱する "唯一無二の計" とは、一体何なのか?
登録日 2024.05.02