「江戸城」の検索結果

全体で32件見つかりました。
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 八代将軍吉宗が将軍宣下すぐに発した命は、『御鷹献上』であった。 宗次郎は吉宗が和歌山から呼び寄せた鷹匠宮井杢右衛門の養子で、優れた餌差である。 餌差とは、鷹狩の鷹のために雀など小鳥を狩る殺生人のこと。 やたらと小鳥に好かれる宗次郎にとって、小鳥を狩ることは児戯にも等しい。 一方、江戸の隅々まで牛耳ろうと考える吉宗は、江戸城内の人事に左右されない使い勝手の良い隠密を欲していた。 宗次郎を一目見て気に入った将軍吉宗は、宗次郎を自らの隠密に任命する。   宗次郎に任された仕事は、お鷹役人の殺害事件の下手人捜査。そこからさらに事件は広がりを見せ…… 鳥請負による不正取引の裏に見つかった裏切り。その裏切りは「復讐」か、あるいは「謀反」なのか。 殺陣あり、事件あり涙ありの本格時代劇小説。 ☆エブリスタで連載していた作品を推敲して掲載しています。
大賞ポイント 3,055pt
文字数 159,299 最終更新日 2024.05.26 登録日 2024.03.24
江戸初期の江戸城大奥を舞台にした物語です。「玉の輿」の元祖といわれ、後に五代将軍の母となる桂昌院ことお玉をはじめ、三代将軍家光と四人の側室の物語です。生まれながらの貴族の姫君であるお万の方以外は、いずれも出自が極めて卑しく、そしてあやしい女性ばかりですが、やがて不思議な運命により大奥入りして、ついには大奥の頂点にまで登りつめる一種のシンデレラストーリーでもあります(史実をベースにしながらもフィクションの部分や筆者の創作の部分、あれいはファンタジーぽい部分も多くありますので、その点御了承ください)
大賞ポイント 1,159pt
文字数 106,996 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.04.29
 時は四代将軍家綱の末期。  下馬将軍こと大老酒井忠清の専横は留まる事を知らず、これを苦々しく思う反酒井の幕閣は若年寄堀田正俊を中心に集まり、その暗闘は江戸城だけでなく、吉原や江戸の街を騒がさせていた。  そんな時代、一人の浪人が時代の荒波から浮かぶ。彼の名前は雑賀半兵衛。  生まれも筋も怪しく刀も下手なこの浪人、そばかす顔の昼行燈を気取っていたが、夜の顔は仕掛人。それもこの江戸でのご法度な鉄砲を用いた仕掛人である。  彼の仕事は奉行どころか幕府の耳に届き、十手持ちは血眼になって探す彼はもちろん幕閣の操り人形だった。  そんな折、酒井と堀田の対立は将軍家綱の病状悪化で決定的になる。  江戸城・大奥・江戸・吉原を舞台に伊賀忍者や甲賀忍者や柳生、さらに多くの人たちの思いをのせて今、半兵衛の火縄銃が火を噴く。
大賞ポイント 1,025pt
文字数 99,689 最終更新日 2023.06.26 登録日 2022.05.01
時は江戸時代、 五代将軍徳川綱吉の治世。 江戸城のお膝元で、 南町奉行所の下っ端同心を父に持つ、 お転婆な町娘のおはな。 ある日、いきなり怪しげな 男たちに攫われてしまい、 次に目にしたのは、絢爛豪華な 江戸城大奥で…!? なんと、将軍の愛娘…鶴姫の 身代わりをすることに…! 仰天するおはなだったが、 せっかく江戸城にいるんだし…と 城内を観察することに! 鶴姫として暮らす江戸城内で おはなの目に映ったものとは…?
大賞ポイント 26pt
文字数 5,030 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.05.30
《ようこそ、お江戸ワールドヘ!》 ここでは子供たちが元気いっぱい大活躍! 徳川家将軍の十二番目の子供として生を受けた菊姫は母親譲りの美しい容姿とは裏腹に、兄君たちのお古を好んで着る男装女子。剣術や馬術の腕前も確かな男勝りだ。 その上、好奇心旺盛で江戸城の外に出たいと望んでいた。許婚者の逝去で縁談がなくなると、今がその時と将軍に直談判する。父である将軍や老中たちの許しを得て、愛犬豆福を連れ江戸の町で暮らすことになる。 落ち着き先は南町奉行冨岡周五郎の住まい。周五郎には菊と同い年の息子、光之助と妹の佐喜がいる。持ち前の積極的な性格を発揮し、菊は光之助らを巻き込み数々の騒動に首を突っ込み解決していく…家族そろって楽しめる痛快時代小説です。 狆の豆福とお蝶も花を添えます\(^▽^)/ *砂糖について独立行政法人農畜産業振興機構(alic)様のサイトを引用させていただきました。 *表紙は素材Good様からお借りしました。
大賞ポイント 12pt
文字数 63,375 最終更新日 2023.08.14 登録日 2023.07.24
 元禄十三年秋、広島藩浅野家家臣徒目付の藤村数馬は、実父沢村次郎右衛門の死によって心ならずも公儀隠密の役目を継ぐことになる。数馬には、三歳年下の愛しい妻美寿々がいた。美寿々は現在妊娠中で、出産予定日は、来年の三月半ば過ぎだった。同年、晩秋、数馬は藩の上役で大目付の三枝から、秋山文六左衛門と云う男を上意討ちにしろと命を受ける。秋山を討ち果たした数馬は、徒目付組頭に昇進。  翌元禄十四年、美寿々が長男長太郎を出産したその日、三月十四日、江戸城松の大廊下で赤穂藩主浅野内匠頭が、高家筆頭吉良上野介に刃傷に及ぶ。事件に対処するため、数馬は三枝と他の藩士たちと赤穂へ向かう。大石内蔵助を説得するためだ。数馬の繋ぎ役月舟尼こと於倫は、大石の身を護れと命じ、三枝からは大石を斬れと云う相反する命令を受ける。無二の親友青木幹之助も数馬同様公儀隠密で二人して大石を護り、三枝たちを斬る。全ては美寿々と幼い我が子を護るための行動だった。  翌元禄十五年、数馬は幹之助とともに川崎平間村の軽部屋敷に逗留する大石の許を訪れ、そこで同朋の井本善兵衛と妻美寿々の兄宇佐美慎之介に正体がばれ、激しい戦闘の末、幹之助と義兄慎之介は死亡する。その後数馬は、三次浅野家屋敷近くの南部坂で吉良方の刺客と戦闘の末、絶命する。  二十年後の享保七年、再婚した美寿々の許へ謎の僧侶が現れ、数馬の形見の品、千手院和泉守守正の業物と梅の飾りが付いた簪を渡す。美寿々は、何も真実を知らないまま、最愛の良人数馬の形見を見て泣き崩れる。全ては数馬の思惑通り進み、家族の命は救われたのである。
大賞ポイント 12pt
文字数 82,032 最終更新日 2024.05.18 登録日 2024.05.18
時は幕末。日本を植民地にと企む欧米列強の戦艦が黒光りする大砲を陸地へ向け押し寄せていた。攘夷(異人排斥)では一致していたが、国内では体制を維持し外敵に備えるというそ佐幕派と天皇を中心とする体制を築く尊皇派が厳しい対立をしていた。 将軍家茂が上洛するためのせ先遣隊が募られ二百を超える浪士が参集したが後に新選組を結成する近藤勇や土方歳三もいた。上野国(福島)からやってきたのは中澤貞祇と男装の妹琴。史上初の女性剣士誕生である。 父の孫右衛門は法神流剣道の創始で、琴は竹刀を玩具にして育ってきた。 先遣隊は将軍の一行より一日早くし出発し、奥州街道から中山道へと移動した。道中、富士を見ながら土方は言った。 「富士は大きいが人は努力すれば富士より大きくなれる。」と。 琴はそんな土方に心を魅かれた。 京に着くと隊長の清川が皆を集めて偏列を始めいきなり切り出した。 「我々が目指すのは尊皇攘夷である。江戸に戻り徳川幕府を倒す。」 正体を表したのである。 芹沢鴨や近藤・土方などが席を蹴り退場した。 琴は土方と行動を共にしたかったが兄が動かないので自重した。入隊を誘った佐々木只三郎が言った。 「清川は江戸を火の海にするつもりだ。そうはさせん。我らが江戸を守る。京は近藤さん、土方さんに任せよう。」 夜、宿にやってきた土方が琴に言った。「必ず会える日が来る。」と。 江戸に戻った清川は資金を得るため夜中に商家に押し入り大枚をせしめたが只三郎・中澤兄妹に斬り倒され一派は壊滅した。 琴たち徳川派は江戸を守る新徴組を設立し、昼夜を問わず奮闘した。 天狗党事件など幕府から追われていた相楽総三は薩摩邸に匿われ、鹿児島から送られてくる西郷吉之助(隆盛)の指示に煽られ配下達に火付や暴行を指示していたがそれも露見し新徴組を預かる米沢藩は薩摩邸を急襲した。琴に斬られじ重傷を負った相楽は妻の命乞いで一命を取り留めた。 そうして、戊辰戦争の幕が切って落とされた。 戦いに敗れた新選組が引き上げてきて琴は土方と再開した。土方は夢を語った。 「北の大地で牛や馬を育て、琴を迎えに来る。」 江戸城は無血開城され、琴は故郷の利根村に戻ったが土方が参戦している箱館戦争は終わらない。 琴は再び旅立った。蝦夷には凶暴な獣達が牙を剥いている。
大賞ポイント 5pt
文字数 48,753 最終更新日 2024.04.04 登録日 2024.04.04
江戸。 喜介は盲目の介錯人。元々は武士として、江戸城の番方を務めていた。同時に剣術道場の師範代を務めるほどの剣の実力の持ち主だった。 ある日、賊が自宅に押し入り、妻と娘が殺害される。喜介も両目を負傷し、盲目となる。 突如妻子を失い、視力を失くした喜介は、絶望の淵に沈むが、死ぬ気力も起きない廃人のような状態に陥った。 そんな喜介に、幕府は介錯人になることを命じる。喜介は迷った末にその話を受ける。喜介には、ある思惑があったのだ。
大賞ポイント 3pt
文字数 16,296 最終更新日 2024.05.16 登録日 2024.05.16
江戸城の権力者である土井大炊頭利勝は、七人の根来忍びに命じて、宇都宮城の城主である政敵・本多正純の失脚を企んでいた。それに対して、のちに鍵屋の辻での敵討ちで名を馳せる若き剣士・荒木又右衛門は、正純の実子・正勝らとともにその陰謀に敢然と立ち向かう。はたして、伊賀の忍びにしてのちの大剣士と奇怪な忍術射撃の激闘の行方はいかに? 「アルファポリス第三回歴史・時代小説大賞応募作(転生・タイムスリップ等はありません)」
大賞ポイント 1pt
登録日 2015.05.30
文明六年、太田道灌は江戸城で歌合の会を催した。とき、あたかも道灌の主筋山内上杉家では、次の家宰職を巡って長尾景春と叔父との間に軋轢が昂じていた。 歌合のテーマは「海上うみの夕立」。長尾景春が謀叛すれば、関東は夕立で収まらず嵐になると予感する道灌が詠んだ歌は……。そして、勝負の相手木戸孝範が詠んだ歌は……。 さらに、その驚くべき理由とは……。
大賞ポイント 0pt
登録日 2023.05.21
※マルチ投稿。文字数:10,680 18分  ●水野忠邦と土井利位の不思議な関係。 弘化元年(1844年)  冬の寒さで冷え込む江戸城。 病に倒れた水野忠邦は、とある男と自分の人生を比較する。 自分とはなにもかも正反対の男、土井利位。 雪華を愛するこの男は、天が雪を降らす限り、決して絶望することはない。 参考引用文献 天保の雪 著:市原麻里子 天保図録 著:松本清張 人物叢書 水野忠邦 著:北島正元 水野忠邦 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%87%8E%E5%BF%A0%E9%82%A6 土井利位 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E4%BA%95%E5%88%A9%E4%BD%8D
大賞ポイント 0pt
登録日 2024.05.27
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