「はるかに 意味」の検索結果

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 40年前────  生命が地上を支配するとある星が、突如一匹の怪物によって絶滅の危機に陥っていた。  その他に住まう戦う力を持つものたちは、我らの命を奪わんとする怪物を討伐せんと動いた。  しかし、世界の危機に脅かすほどの力を持った怪物の強さは我らの想像をはるかに超えたものであった。 ────討伐ランクは史上最高のSSS。  それが意味するものはランクこそ表されど、討伐不可能というもの。  生命たちは誰もが絶望し、逃げ場のない恐怖に怯えて震えるほかなかった。  そんな時、一人の人物によって世界の敵であり何にも変えられぬ脅威である怪物を単独で倒してしまった。 その者の名は────。
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小説 185,515 位 / 185,515件 ファンタジー 42,667 位 / 42,667件
文字数 13,802 最終更新日 2018.05.12 登録日 2018.05.12
ファンタジー 連載中 ショートショート
 正義感をもってこの仕事に付こうとするやつはバカだ。力を奪われた魔王を改心させて世の中の役に立たせようなんておこがましいにもほどがある。上に言われた通りに資料を作ってそれを報告すればいいだけの仕事なのだ。自分の意思や相手の意思なんて関係ない。決められたとおりに進めるのが一番正しい事なのだ。悔しいことに、言われた通りに物事が進まなければ世界は平和にならないのである。  最初は誰もが希望に胸を躍らせてこの仕事に就くと思うのだが、気付いた時には自分の思想なんて世の中を平和にするためには何の役にも立たないという事を知ってしまうのだ。  戦う力を持たない俺達は魔王との対話の中で人類の歩むべき道を模索することになるのだが、そもそも力を持たない俺達が魔王に尋問することなど何の意味も持たないという事を世間は知るはずもないのだ。  なぜかこの世界には魔王が多く存在する。他の世界では魔王は一体くらいしかいないという話なのだが、多くの世界から溢れた魔王が何故か俺達の世界へ大挙して押し寄せてきたのだ。  この世界を創った神が多くの魔王を受け入れているという事が原因なのだろうが、それに比例するように魔王討伐という名声を得るために多くの勇者もやってくるようになったのだ。  その結果、捕らえられる魔王は尋問委員会のキャパをはるかに超える事態になってしまっていたのである。  一般の人達は魔王尋問委員会と聞いて魔王に対して様々な尋問を行っていると思っているのだろうが、実際に行われていることは井戸端会議と何も変わりはしないのだ。力を持たない俺達が勇者につかまったことで力を失った魔王の今後について話し合う、そんな場所なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」に投稿しております
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小説 185,515 位 / 185,515件 ファンタジー 42,667 位 / 42,667件
文字数 14,183 最終更新日 2022.09.16 登録日 2022.09.14
橘 八雲(たちばな やくも)は異性に好まれない容姿のせいで、異世界に召喚されるもクーリング・オフで返還されてしまう。それも一度ではなく二度、三度……。しかし、度重なる召喚によって得たチートスキルにより、自力で異世界を行ったり来たり出来るように。チートスキル持ってる自分より、はるかにチートな双子の妹達、マイペースな両親や意味不明な魔王。謎の組織に勧誘されたり、ちゃんと召喚された勇者に絡まれたり、波瀾万丈な異世界ライフ――のような、ボケとツッコミが入り乱れたなんちゃって冒険譚。
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小説 21,311 位 / 21,311件 ファンタジー 8,274 位 / 8,274件
登録日 2015.12.31
「――剣は、やめろ」 目の前の少女の唐突な発言に、アルスランは思わず眉をひそめた。 目の前にいるのは十二歳にして王国一の騎士から最年少で宝剣を授かった少女だ。同年代の少女と比べても小柄だが、その身に秘めた力はそこらの騎士をはるかに凌駕する。 アルスランが忠誠を誓った王の娘であり、この王国の正当な後継者でもある少女だった。 「何を急に……?」 アルスランは戸惑いながら聞き返した。 先ほどから剣の鍛錬をしていたので、それを見ていた少女が急に止めたことに疑問を覚えたのだ。 「だから、剣をやめろと言ったんだ」 「……それは命令でしょうか?」 「違う」 アルスランの言葉に少女は首を振った。だが、その表情にははっきりとした意志が込められていた。 命令ではないとしたら、それは何を意味するのか。 「……理由をお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?」 「そんなものは決まっているだろう」 アルスランが尋ねると、少女は力強く答えた。 「私がお前を鍛えるからだよ」 その発言に、アルスランは目を見開いた。それからゆっくりと首を振り、少女に対して笑顔を見せる。 「……いくら殿下と言えど、それは無理です。剣の鍛錬をやめろと言われてやめられるはずがありません」 冗談めかして言うと、少女が不満そうな表情を浮かべる。 「私は本気だ」 「本気なのは十分伝わっておりますよ」 アルスランは苦笑しながら言うと、剣を鞘にしまった。 「ですが、私の剣は殿下をお守りする為のものです。いくら殿下でも、それは譲れません」 そう伝えると、少女は眉根を寄せた。どこか寂しそうな表情を浮かべながら口を開く。 「それは分かっているが……しかしな……」 そのまま黙り込んでしまう少女を見て、アルスランは困ったように笑った。そして少女に向かって優しく話しかける。 「殿下、ご心配なさらずとも大丈夫です」 「……アルスラン?」 少女は不思議そうな顔をしながら彼を見た。彼は穏やかな笑みを浮かべながら続ける。 「殿下が私に剣を捨てろと仰るなら、私は喜んで捨てましょう。ですが、私が剣を捨てるのはあくまで『守るべきものがある時』です」 少女はじっとアルスランを見つめ、彼の言葉を聞いていた。そして静かに口を開いた。 「……そうか。それならいい」 少女のその答えに、アルスランは思わず安堵の息を漏らした。 「ありがとうございます、殿下」 アルスランが礼を言うと、少女は小さく頷いて踵を返した。そのまま歩き出す少女の背中に向かって声をかける。 「殿下?」 「……剣は好きか?」 少女が振り返って尋ねる。彼は微笑んだまま答えた。 「ええ、もちろんです」 その言葉を聞いて、少女は再び歩き出した。そのまま足を進めていくと、城の出入り口の前で立ち止まった。彼女は振り向くと、少しだけ寂しそうな表情を浮かべながら言った。 「……私も好きだぞ」
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小説 185,515 位 / 185,515件 恋愛 56,288 位 / 56,288件
文字数 1,328 最終更新日 2023.12.29 登録日 2023.12.29
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