「パクパク」の検索結果

全体で4件見つかりました。
4
恋愛 連載中 長編 R18
 陸に上がった魚の様に、口をパクパクさせているタクヤの姿に悍ましさを感じる私は、急かす夫の言葉に腹立たしさを感じながらも、仕方なしに乳房を口に含ませていった。  するとそれを咥え込むタクヤの口が乳房全体に、まったりと絡みつき、舌先だけが敏感な部分の先っちょをチロチロと擽っていく。  傍から見れば母乳を吸っている様にしか見えないが、咥えられた私には高度なテクニックで愛撫されてるようにしか思えない。  何も知らない夫はそんな私たちを微笑ましく見ているが、それに耐える私は全身をプルプルと震わせて、反応してはならないと、難しい数式を頭に思い描いていった。  気を抜くと声が出そうなほど上手な舌使いは何とも巧妙で、じわじわと乳首が甚振られて、私の呼吸が徐々に乱れていってるのに、それすらも気付かれてはならなかった。  私の乳首は自分の息子の口の中で、歯の無い歯茎で甘噛みをされたり、舌に乗せられて転がされたりを、淡々と繰り返されてジンジンと熱くなっている。  男性経験は夫を含めて何人かこなしているが、乳首だけで絶頂を迎えさせられた事など、私は今までの経験で一度も無い。  まるで匠の様に熟練されたタクヤの舌技は、どうにかして堪えているだけで、気を抜くといつ絶頂を迎えさせられても可笑しくないほどだった。  死に物狂いで他の事を考えて、乳首から伝わる快感から逃れようとしてるのに、タクヤの愛撫は一向に治まる気配がまるでなかった。  乳首を咥えながらニヤ付くその顔は、まるで私をあざ笑うかのようで、弱いところばかりを延々と攻め続ける舌先は、身体中を性感帯の様にじわじわと敏感にさせいく。  夫に気付かれまいと微かに息を荒げる私は、乳房を吸い続けるタクヤの姿を見て居られずに、天を見上げて大きく深呼吸を繰り返していった。  その虚ろな瞳は焦点も定まらず、何もないところを当ても無く延々と彷徨い続けている。 「清美…具合が悪いのか?…顔が真っ赤だぞ?」  今話しかけられても返答すらできないのに、夫は心配して私に声を掛けながら、その虚ろな顔をしつこく覗き込んでいく。  絶対に感じてる事を悟られたくない私は、タクヤの入念な愛撫を堪えながら、夫の言葉に答えようとその顔にゆっくりと目を向けていった。 「う、うんっ…す、少しぃ…熱があるだけだよぉ…」  上擦った私の声とトローンとした顔をする私の可笑しな様子に、夫は眉間に皺を寄せて首を傾げていく。  そんな事を言いながらも、タクヤに咥えられた乳首が今口の中で、ゆっくりと舐めまわされているとは、夫は思ってもいないだろう。
24h.ポイント 1pt
小説 538 位 / 21,302件 恋愛 187 位 / 4,940件
登録日 2024.04.06
恋愛 連載中 短編
バサッ…バサッ…パリーンッ! “何か”が羽ばたく音…ともすれば鳥類の上位種より力強いその羽ばたき。 煌めく白銀の鱗、爬虫類が如き雄々しく立派で巨大な体躯──蒼銀色の蛇のように吊り上がった瞳。 ワニのように勇ましい顏…爪も牙も先端に行くほど鋭く尖っている。 …それは古竜と言われる今では伝説にもなった幻棲種。 雄々しく立派な竜の背からヒラリ、と一人の少女がお城のバルコニーに降り立った。 前代未聞な登城の仕方に王妃も王もあんぐりと口をポカーンと開けています。 …まるで少女の家の庭先の池に飼っている鯉が水面にパクパクと酸素を補給しているように間抜け面を晒しています。 王太子も、王子も王女も…それから集まった諸侯も。 皆、呆然と立ち尽くすばかりです。 少女は一言。 「王子──いえ、“勇者様”?あなたを魔王様の贄にするべく不承、この“聖女”が直々に迎えに来て差し上げました。感謝なさい!」 は? なんと、“聖女”は人類──ああ、“あくまでも”この王国限定ですよ?──の敵である「魔王」を“様付け”で不躾な宣言をしました。 …………。 これは第2王子である「勇者」に公爵令嬢である「聖女」が婚約破棄されると幼少期に領地の森で出逢った“古竜”に予言されてからの10年間を山に谷に籠り修行をしてから10年後の16歳の誕生日であり、 婚約披露パーティーに堂々と古竜と共に「勇者、魔王の贄にする」宣言をしに王城へと凱旋を果たした所から始まる──浚われのお姫さ──王子様と公爵令嬢の魔王城へと連行される物語である。
24h.ポイント 0pt
小説 185,353 位 / 185,353件 恋愛 56,311 位 / 56,311件
文字数 7,776 最終更新日 2019.06.14 登録日 2019.05.27
現代文学 完結 ショートショート
詩。
24h.ポイント 0pt
小説 185,353 位 / 185,353件 現代文学 7,725 位 / 7,725件
文字数 40 最終更新日 2019.08.29 登録日 2019.08.29
SF 完結 ショートショート
 ケー氏は久しぶりに博士の部屋へ訪れた。奇怪なものがひしめく中、最奥に置かれている水槽だけがまともだった。 「タコかぁ」  家主は、水槽の右奥にへばりついていた。やたらと傷が多いことを除いて、普通のタコだった。口をパクパクしながら、もぞもぞと八本脚を動かしている。タコにしてはすこし、落ちつきがないかもしれない。 「それは酢ダコだよ」  背後から博士の声がした。 「酢ダコ? これから調理するんですか?」 「そうじゃない。酢ダコという種類なんだ。だが、知らなくて当然だ。私が品種改良したのだから」
24h.ポイント 0pt
小説 185,353 位 / 185,353件 SF 5,131 位 / 5,131件
文字数 1,540 最終更新日 2022.08.24 登録日 2022.08.24
4