「夜6時」の検索結果

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莉子はもうすぐ結婚式を挙げる予定だったが、 相手の両親の同居の件で、意見が食い違い、別れることになった。 彼女は瀟酒なマンションを後にし、駅で電車を待っていると、 友人のすずからメールが入り、彼女の古いアパートを訪ねた。  数年ぶりに会ったすずは、悩みを聞いてほしいと言った。それ は合コンで知り合ったお金持ちのあつしに求婚されているのだが、デートのあと時間が経つと、彼の顔を忘れてしまいこまっているという。健忘症に罹ってしまったのだ。  そして今夜6時にレストランで結婚の返事をするのだが、この健忘症のせいで行く気力が出ない、 彼に好意を持っているので、この話しがうまくいくことを望んでいる、一緒に行ってほしいと言った。  莉子は承諾し、レストランに同行した。運良く彼らの近い場所に席を取り耳を澄ました。 しかしあつしはすずに、申し訳ないが結婚の話しはなかったことにしてくれと言った。ハッとして顔を上げたすずは、あつしをまじまじと見つめていた。そしてあなたのお母様に伝えて欲しい事があると言った。
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文字数 4,796 最終更新日 2023.08.12 登録日 2023.08.12
ホラー 完結 ショートショート R15
連日30度を超える夏休みのお盆期間。山々に囲まれた小さな村に住む女子中学生達の間で、とある都市伝説が囁かれていた。 その都市伝説は、毎年8月15日に行われる儀式めいた死者を招いて見送るお盆時期のお祭り『彼岸祭』についてのことだった。 『彼岸祭』とは、お盆期間の期間中に行われる毎年恒例の村行事のようなものである。その最大の特色はお盆期間中にある夜6時以降、山の頂にある神社より盆提灯の光を携えて霊達が村に降りて来ることにある。 生贄役の少女が祭壇の中で一晩を明かすと言うもので、閂をさされて祭壇に閉じ込められ一晩を過ごすというだけの行事である。 勿論毎年恒例であり、少女の身に何かが起きると言うわけではない。 しかし、これに伴って別の都市伝説が噂として広まっていた。それは『祭壇の傍にある橋の下で丑三つ時に蝋燭を立てて盆踊りをすると異空間に閉じ込められる』と言うものである。 いつから広まったのか、誰が広めたのか分からないが、閉鎖された村で退屈な毎日を過ごしている女子中学生達にとっては興味惹かれるものではあった。 もっとも、丑三つ時に浴衣を着て盆踊りを踊る事を許す親など居ないのだが、一人、一人暮らしをしている女の子が深夜に試そうとしていた。
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小説 185,296 位 / 185,296件 ホラー 6,767 位 / 6,767件
文字数 3,444 最終更新日 2023.08.21 登録日 2023.08.21
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