「apple」の検索結果
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90年代の音楽業界バブル。二十一世紀に入るとすぐに押し寄せたデジタル化の波の中で、レコード会社は大きく姿を変えていく。1999年入社で二年目の佐伯は、インディペンデント・レーベルで働く駆け出しのアシスタント。アメリカの影響から日本でも、制作部で働くディレクターをA&R(アーティスト・アンド・レパートリー)と呼ぶのが定着し始めた頃。ファイル共有ソフトの『Napster』の先見の明は消され、『iTunes(現Apple Music)』が登場する前夜。最も刺激的で残酷な新時代が幕を開けようとしていた。最近になってようやく声高らかに叫ばれる『DX』は、音楽業界にとっては遠い過去の出来事。デジタライズ、コークリエイション、エンパワーメント、新たな民主化、サブスクリプション・・・未曾有のビジネスモデルが立ち上がっていく黎明期に、音楽馬鹿な若者たちが酒と煙に巻かれながら書き殴られる青春グラフィティ(落書き)。
文字数 13,452
最終更新日 2021.08.17
登録日 2021.08.16
山の上にあるポツンと建つ古民家を買った。
管理人の上村さんから鍵を貰い山までの道を愛車のジムニーで走る。
途中まではガードレールがあるが、山の中間まで来るとガードレールもアスファルトも無くなり轍の真ん中に草が生える農道みたいな畦道になる。
畦道になった辺りから山頂までが俺の買った土地になるらしい。
これで10万は安いと思って理由を聞いてみると、歳を取って管理が辛いから手放す事にしたらしく、道の管理も託された。
まぁ、街に出るのに管理しないと草が生えて通れなくなり困るのは自分なので草刈りはするが……ちょっと大変そうだった
「苦労込みで10万なのかな……」
ボソリと俺は呟いた。毎年2、3回刈らないと駄目らしい……そのうちヤギでも飼おう……。
そんな事を考えながら畦道を登っていくと拓けた場所に辿り着く。
ここは地面が固くて草も余り生えないようだ。そこに車を止めて更に上を見上げると蔓や草木が生い茂った家の屋根が見えて来る。
其処がこれから住む古民家だった。
薄っすらと雑草の隙間から石畳が見えて階段もある様だが一度草刈りしないと歩けない。
取り敢えず日も暮れて来たので今夜は此処に野宿する事にした。
次の日には何とか草を掻き分けて階段を見付けて上っていくと石畳の庭らしき場所に着いた。
周りを見渡しても雑草が生い茂りどのくらい広いのかさえ分からなかった。壁中に蔦が絡まり窓から中は見えなかったので、仕方なく玄関らしき場所を見付けて鍵を開ける。
家屋の中はかび臭く壁や床は腐っているようだった。
流石にこのままでは住めないので夏になったら有給と夏休みと使って直す計画を立てよう。
柱などは意外としっかりしていたので全部解体する事は無い様だ。
もう一泊野宿する予定だったのだが、俺は山を後にした。
上村さんにまた夏に来るから今日は帰ると告げた。
帰り際に大根などの野菜をくれた。「豊作だったんだ」と言って嬉しそうに沢山くれた。
今度来る時はお土産を持ってきますと言っといた。
酒が好きだというので俺の好きな日本酒でも持っていこうと思う。
上村さんご夫妻に手を振って別れると車を走らせた。
文字数 244,575
最終更新日 2021.11.05
登録日 2021.09.01
小柄で童顔、見た目はほぼ“小学生”。
だけど中身は31歳の漫画家・小説家――それが狩生龍真(かりゅう・りゅうま)。
本名は龍真だが、作家としては星川りのの名前で活動し、
Instagram・YouTube・Apple Musicに歌動画も投稿している多才女子だ。
そして、彼女にはもう一つの顔がある。
人妻系デリヘル嬢「みれい」。
写メ日記は目出し、髪色は前髪だけ白、襟足は金というクセ強ビジュアル。
(全部、推しである那加森廣樹の真似)
そんな龍真のもとに、ある日突然DMが届いた。
――“ハーモニア公式スタッフです。新企画の件でお話をしたいのですが”
国民的バンド「ハーモニア」。
ボーカル兼ギタリストの那加森廣樹は、
彼女が2年ほど前からずっと推してきた“推し中の推し”。
だが龍真は推しにバレるのが怖くて、
「ファンじゃないです」
と言い張る、ちょっと面倒な拗らせ気味オタクだ。
オンライン通話で対面したハーモニアの3人は――
◆アヒル口でツンデレ気味、表は軽く裏は重めのボーカル
那加森 廣樹
◆兄ポジで世話焼き、長身爽やかギタリスト
瀬川 颯真
◆優しい口調で笑い、何もかも見透かすキーボーディスト
芹澤 涼河
廣樹は龍真を見るなり言う。
「その髪、俺の真似?」
龍真は動揺しながらも必死に否定するが――
廣樹は明らかに興味津々で、やけに距離が近い。
やけに構ってくる。
やけに拗ねる。
そんな中、さらに最悪な事態が起きる。
龍真のもう一つの顔、
人妻店のデリヘル嬢“みれい”としての写メ日記を、
廣樹が偶然見つけてしまうのだ。
「……これ、りのちゃんだよね?」
「呼んだら来てくれるの?」
推しにバレた。
そして――推しに“呼ばれた”。
ファンとしては夢のよう。
でも、当の本人からしたら地獄のような状況。
だって、裏の仕事を推しに知られ、
しかも“指名”されてしまったのだから。
「会いたいから呼んだんだけど……
ダメなの?」
廣樹は表向きは可愛いメンヘラ。
裏がどうなのかは……会ってみないとわからない。
逃げたいのに逃げられない。
好きなのにバレたくない。
でも、推しは距離を詰めてくる。
推しに会えるのは天国だと思っていた。
――実際は、甘すぎて息ができない地獄でした。
ラブコメ×秘密バレ×執着ぎみバンドマン。
ハーモニアの3人と、嘘が下手すぎる龍真の、
“幸せと恐怖が紙一重”の日々が今始まる。
文字数 16,336
最終更新日 2025.11.16
登録日 2025.11.13
『未来の神話、口語版!』
量子頭脳への人格転移を達成した人類に、異星人達の裁定は……。
この作品は「Lucifer(ルシファー)」シリーズの一編、
「好意」の口語体バージョンです。
画像サイトにあったイラスト、
しがらきさん、AppleCaramelさんの『love∞Destiny』や、
https://www.pixiv.net/artworks/62435444
https://www.pixiv.net/artworks/68182922
動画サイトにあった動画、
「デレステ」Love∞Destiny
https://www.youtube.com/watch?v=y6wzuRgurfg
「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」アニメMV
https://www.youtube.com/watch?v=xE8HtTjAcyw
に刺激を受けて、書き換えました。
素敵な刺激を与えてくれる、文化的作品に感謝します。
神や悪魔は人間自身の理想像や拡大像であり、
特に悪魔は災害や疫病、戦争や犯罪などの象徴でした。
しかし今、人間は神魔の如き技術の力を持ち、それらは自己責任になりつつあります。
我々は、〝責任ある神々〟になるべきだ(Y.N.ハラリ)とも言われます。
現代の神話とは、我々自身の心の内なる天使の独善を戒め、
悪魔さえ改心させるような技術と政策を活用し、
全てを活かして生き抜く物語なのかもしれません。
また近年は、そのような作品も増えているようです。
ご興味がおありの方は、『Lucifer(ルシファー)』シリーズの他作品や、
『文明の星』理論(仮説)についてのエッセイもご覧いただけましたら幸いです。
文字数 1,652
最終更新日 2020.06.01
登録日 2020.06.01
備忘録的な自伝です。突発的に始めたので更新まちまちです。
4月24日
完結しました。読んでくださってありがとうございました。
文字数 5,947
最終更新日 2021.04.24
登録日 2021.03.09
森で目覚めた青年・カツミは、名前と年齢以外の記憶をなくしていた。権力者には突然救世主だと言われる。束縛を嫌い自由を求めて旅に出るカツミの冒険譚。 ※小説家になろうから修正してお引越しです。
文字数 125,582
最終更新日 2019.04.24
登録日 2017.05.05
イギリスで ある種別の 果実を手にした青年が 日本に帰り 青森で もうひとつの果実を手にし 新しい物語を創る
文字数 1,504
最終更新日 2022.01.03
登録日 2022.01.02
巨大な壁に隔離された街――かつて“天使の遺物”と呼ばれた都市チェスター。
その壁を破壊し、ふらりと外へ現れたのは、神父服に身を包み、鈍器を担ぐ男・神凪倫一だった。
彼を迎えたのは、悪魔と天使を管理する謎の組織《Apple》。
車椅子に座る冷静無比な司令は告げる。
「私たちが欲しいのは、貴方自身です」
「・・・・・・紅茶とスコーン。出来ればスープつけてくれ。そしたら考えてやらなくもねえ」
文字数 6,393
最終更新日 2025.12.19
登録日 2025.12.19
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