木山楽斗

木山楽斗

twitterを始めました。 ※2020/03/02 改名しました。 N420→木山楽斗
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恋愛 完結 短編 R15
男爵令嬢であるエリシアは、親子ほど年が離れたヴォルダー伯爵と婚約することになった。 しかし伯爵は、息子や使用人達からも嫌われているような人物だった。実際にエリシアも彼に嫌悪感を覚えており、彼女はこれからの結婚生活を悲観していた。 だがそんな折、ヴォルダー伯爵が行方不明になった。 彼は日中、忽然と姿を消してしまったのである。 実家の男爵家に居場所がないエリシアは、伯爵が失踪してからも伯爵家で暮らしていた。 幸いにも伯爵家の人々は彼女を受け入れてくれており、伯爵令息アムドラとの関係も良好だった。 そんなエリシアの頭を悩ませていたのは、ヴォルダー伯爵の隠し子の存在である。 彼ととあるメイドとの間に生まれた娘ロナティアは、伯爵家に引き取られていたが、誰にも心を開いていなかったのだ。 エリシアは、彼女をなんとか元気づけたいと思っていた。そうして、エリシアと婚約者の家族との奇妙な生活が始まったのである。
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文字数 19,294 最終更新日 2023.11.22 登録日 2023.11.17
国の人々を苦しめる瘴気を払うために、村娘であるラーナは王城に呼び出された。 彼女は、王国の誰もが使える魔法とは異なる不思議な力妖術を使えたのだ。 そんなラーナの活躍によって、国を蝕む瘴気は払われた。 しかしそれから彼女は、王国から命を狙われることになった。強力な力を持つラーナは、国王を始めとする国の重鎮にとっては邪魔な存在だったのだ。 彼女は、兵士のユーラスの助けを借りて、なんとか隣国へと逃れた。 それから程なくして、彼女を用済みと切り捨てた国から再び力を貸して欲しいという要請があった。王国は、再び発生した瘴気に悩まされていたのだ。 だが彼女は、王国からのそんな要請を切り捨てた。 自分を用済みと切り捨てた国に、貸す力などなかったのである。
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文字数 24,563 最終更新日 2023.09.29 登録日 2023.09.26
公爵令嬢であるマルテリアは、婚約者である第二王子に対して疑念を抱いていた。 基本的には紳士的である彼には、裏の顔がある。様々な事柄から、マルテリアはそのように考えていたのだ。 ある時彼女は、第二王子から婚約破棄を告げられた。 困惑しながらもそれを受け入れたマルテリアは、その帰り道で襲われることになった。第二王子が、彼女を始末しようとしていたのである。 そんな彼女を助けたのは、第三王子であるウルドであった。 身を張ってマルテリアを助けた彼は、兄である第二王子が何を考えているかを知っていた。 彼は来たるべき王位争いに向けて準備をしていたのだ。 その関係でマルテリアが邪魔になり、凶行に及んだのである。 それを知ったマルテリアは、第二王子の王位継承を阻止することに決めた。 目的のためになら手段を選ばない悪辣な彼を、王にしてはいけないとマルテリアは考えたのだ。 その意見には、ウルドも同意してくれた。 こうしてマルテリアは、彼と協力して元婚約者を止めることになったのだった。
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文字数 19,302 最終更新日 2023.09.21 登録日 2023.09.19
侯爵令嬢であるフェリティアは、婚約者である第二王子の態度に辟易としていた。 彼は同盟国であるアルバラス王国に暮らす獣人のことを忌み嫌っており、堂々と批判していたのである。 ある時フェリティアは、第二王子に婚約破棄を告げた。彼女は身勝手な彼に、ついていけないと思ったのだ。 その一連の騒動を、アルバラス王国の王子であるライオンの獣人レオニアはその優れた聴覚で全て聞いていた。 そんな彼は、フェリティアを妻に迎えたいと申し出てきた。獣人を差別せず、毅然な態度を貫く彼女なら、二つの国に調査をもたらしてくれるとレオニアは考えたのである。 少し考えた後、フェリティアはその提案を受け入れることにした。 こうして彼女は、二つの国の平和のために奮闘することになったのである。 一方、元婚約者である第二王子は父親である国王からとあることを告げられていた。 人前で堂々と同盟国を批判する彼を、国王は許してくれなかったのである。
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文字数 18,563 最終更新日 2023.09.14 登録日 2023.09.12
恋愛 完結 短編
侯爵令嬢であるイルフェリアは、優秀な姉を持っていたが故に両親から期待されていた。 二人は、彼女が姉と同じようにできるとそう考えていたのだ。 しかしながら、イルフェリアは姉程に優秀な能力を持っていなかった。彼女は平凡ではなかったが、天才ではなかったのである。 それを知った時、両親は「裏切られた気分だ」とイルフェリアに言ってきた。その身勝手な主張に、彼女はずっと苦しんでいたのである。 不慮の事故によって姉が亡くなってから、両親はイルフェリアを今までよりももっと罵倒するようになっていた。 姉を失った行き場のない怒りを、両親は彼女ににぶつけていたのである。 そんなイルフェリアは、姉との婚約を引き継ぐことになった。 しかしその婚約者も、また彼女を姉と比べるような人物であった。 「……勝手に期待しておいて、裏切られたなんて言わないでください」 「……なんだと?」 「別に私は、あなたを裏切ってなんかいません。あなたが勝手に期待しただけではありませんか。その責任を私に求めないでください」 ある時、イルフェリアは積もりに積もった不満を爆発させた。 それを機に、彼女は両親や婚約者といった人々の元から飛び立つことを決めたのである。 こうして、イルフェリアは侯爵家を去ったのだった。
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文字数 32,579 最終更新日 2023.09.11 登録日 2023.09.07
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。 彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。 しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。
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文字数 19,720 最終更新日 2023.09.06 登録日 2023.09.04
恋愛 完結 短編
伯爵家の令嬢であるアルシエラは、高慢な妹とそんな妹ばかり溺愛する両親に嫌気が差していた。 ある時、彼女は父親から縁を切ることを言い渡される。アルシエラのとある行動が気に食わなかった妹が、父親にそう進言したのだ。 不安はあったが、アルシエラはそれを受け入れた。 ある程度の年齢に達した時から、彼女は実家に見切りをつけるべきだと思っていた。丁度いい機会だったので、それを実行することにしたのだ。 伯爵家を追い出された彼女は、商人としての生活を送っていた。 偶然にも人脈に恵まれた彼女は、着々と力を付けていき、見事成功を収めたのである。 そんな彼女の元に、実家から申し出があった。 事情があって窮地に立たされた伯爵家が、支援を求めてきたのだ。 しかしながら、そんな義理がある訳がなかった。 アルシエラは、両親や妹からの申し出をきっぱりと断ったのである。 ※8話からの登場人物の名前を変更しました。1話の登場人物とは別人です。(バーキントン→ラナキンス)
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文字数 48,455 最終更新日 2023.09.03 登録日 2023.08.28
父親がいないことによって、エルーシャは村の人達から迫害を受けていた。 彼らは、エルーシャが取ってきた食べ物を奪ったり、村で起こった事件の犯人を彼女だと決めつけてくる。そんな彼らに、エルーシャは辟易としていた。 ある日いつものように責められていた彼女は、村にやって来た一人の人間に助けられた。 その人物とは、公爵令息であるアルディス・アルカルドである。彼はエルーシャの状態から彼女が迫害されていることに気付き、手を差し伸べてくれたのだ。 そんなアルディスは、とある目的のために村にやって来ていた。 彼は亡き父の隠し子を探しに来ていたのである。 紆余曲折あって、その隠し子はエルーシャであることが判明した。 すると村の人達は、その態度を一変させた。エルーシャに、媚を売るような態度になったのである。 しかし、今更手の平を返されても遅かった。様々な迫害を受けてきたエルーシャにとって、既に村の人達は許せない存在になっていたのだ。
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文字数 26,522 最終更新日 2023.08.28 登録日 2023.08.24
恋愛 完結 短編 R15
「君とは一年後に離婚するつもりだ」 結婚して早々、私は夫であるマグナスからそんなことを告げられた。 彼曰く、これは親に言われて仕方なくした結婚であり、義理を果たした後は自由な独り身に戻りたいらしい。 身勝手な要求ではあったが、その気持ちが理解できない訳ではなかった。私もまた、親に言われて結婚したからだ。 こうして私は、一年間の期限付きで夫婦生活を送ることになった。 マグナスは紳士的な人物であり、最初に言ってきた要求以外は良き夫であった。故に私は、それなりに楽しい生活を送ることができた。 「もう少し様子を見たいと思っている。流石に一年では両親も納得しそうにない」 一年が経った後、マグナスはそんなことを言ってきた。 それに関しては、私も納得した。彼の言う通り、流石に離婚までが早すぎると思ったからだ。 それから一年後も、マグナスは離婚の話をしなかった。まだ様子を見たいということなのだろう。 夫がいつ離婚を切り出してくるのか、そんなことを思いながら私は日々を過ごしている。今の所、その気配はまったくないのだが。
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文字数 48,232 最終更新日 2023.08.27 登録日 2023.08.08
恋愛 完結 短編
婚約者であるリビルト様が浮気していることは、前々から薄々感じ取っていた。 その証拠を掴もうと彼をつけた私は、おぞましい場面を目撃してしまった。 それは、リビルト様の浮気の現場だ。 ただ単なる浮気なら、私も納得するだけだっただろう。問題だったのは、リビルト様の浮気相手である。 彼と楽しそうに話しているのは、間違いなく私の母親だった。 リビルト様は、私の実の母親と浮気していたのである。 二人の人間から同時に裏切られた私は、深い悲しみに襲われた。 しかし私は程なくして別の感情を覚えた。勝手なことばかりする二人に、怒りが湧き上がってきたのだ。 決して二人を許さない。私はそれを心に誓って、行動を開始するのだった。
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文字数 57,015 最終更新日 2023.08.27 登録日 2023.08.15
恋愛 完結 短編
子爵令嬢であるアノテラには、婚約者がいた。 しかしある日、彼女は婚約破棄を告げられた。婚約者には他に好きな女性がいたのだ。 その女性の婚約者である伯爵令息のラルードもその場にいた。そして彼も、アノテラと同じように婚約破棄を告げられたのである。 婚約者を失った二人は、途方に暮れていた。 これからどうしていくべきか、それを必死に考えていたのである。 「どこかに誰かいい人がいればいいんですけどね……」 「……もしもよろしかったら」 「はい?」 「もしもよろしかったら、私なんてどうですか?」 アノテラが何気なく発したその一言によって、二人は婚約することになった。 しかしアノテラは念のため、ラルードとの結婚には契約書を作っておくことにした。先の失敗を活かして、できるだけ不利益を出さないようにしたのである。 しかし結果として、その契約書はそれ程必要ではなかった。 ラルードは極めて紳士的であり、アノテラとも気が合ったのだ。 そんな二人が幸せな生活を送っていると、とある知らせが届いた。 かつての二人の婚約者達が、破局したのである。どうやら、元婚約者達の間には大きな溝ができてしまったらしい。
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恋愛 完結 短編 R15
田舎の男爵令嬢であるルルーナは、特別裕福という訳でもないが平穏な生活を送っていた。 前世の記憶を持っている彼女は、二度目の人生に幸福を感じていた。妙なしがらみもない田舎の弱小貴族は、彼女の気質にあっていたのだ。 しかしそんな彼女に災難が降りかかってきた。領地に悪辣な伯爵令息ドルナスが現れたのである。 権力さえあればなんでもできるという考えを持つ彼は、ルルーナに対しても横暴に振る舞った。それによって、ルルーナは窮地に立たされる。 そんな彼女を救ったのは、偶然お忍びでやって来ていた第二王子のゼナートであった。 こうしてドルナスは、より権力を持つ者によって捻じ伏せられたのだった。
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文字数 24,395 最終更新日 2023.08.06 登録日 2023.08.03
補佐である私は、仕事を丸投げしてくる聖女に辟易としていた。 お飾りでしかないというのに、聖女は高慢で悪辣だ。それに何より、私の仕事を邪魔してくる。正直言って、目ざわりでしかなかった。 しかしそれでも、彼女は高貴な地位にある人間だ。国王様が支持している限り、私は彼女の代わりに仕事をこなすしかない。 優れた魔法使いとして、この国の平和と発展に寄与する。それだけを支えとして、私は影として務めてきた。それによって、国はなんとか安定していたのである。 だがある時、それは崩れ去ることになった。 聖女が変なやる気を出して、仕事にあたったからだ。 それによって私は、第一王子のハルメルト殿下とともに事態を収拾にあたることになった。 お飾りの聖女が余計なことをしたせいで、王国は危機に瀕してしまったのである。
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恋愛 完結 短編
幼少期から魔法使いとしての才覚を見せていたラムーナは、王国における魔法使い最高峰の役職である聖女に就任するはずだった。 しかし、王国が聖女に選んだのは第一王女であるロメリアであった。彼女は父親である国王から溺愛されており、親の七光りで聖女に就任したのである。 ラムーナは、そんなロメリアを支える聖女補佐を任せられた。それは実質的に聖女としての役割を彼女が担うということだった。ロメリアには魔法使いの才能などまったくなかったのである。 色々と腑に落ちないラムーナだったが、それでも好待遇ではあったためその話を受け入れた。補佐として聖女を支えていこう。彼女はそのように考えていたのだ。 だが、彼女はその考えをすぐに改めることになった。なぜなら、聖女となったアナリアはとてもわがままな女性だったからである。 彼女は、才覚がまったくないにも関わらず上から目線でラムーナに命令してきた。ラムーナに支えられなければ何もできないはずなのに、ロメリアはとても偉そうだったのだ。 そんな彼女の態度に辟易としたラムーナは、聖女補佐の役目を下りることにした。王国側は特に彼女を止めることもなかった。ラムーナの代わりはいくらでもいると考えていたからである。 しかし彼女が去ったことによって、王国は未曽有の危機に晒されることになった。聖女補佐としてのラムーナは、とても有能な人間だったのだ。
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文字数 41,169 最終更新日 2023.02.09 登録日 2023.01.24
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悪役令嬢ラナトゥーリ・ウェルリグルに転生した私は、無事にゲームのエンディングである魔法学校の卒業式の日を迎えていた。 本来であれば、ラナトゥーリはこの時点で断罪されており、良くて国外追放になっているのだが、私は大人しく生活を送ったおかげでそれを回避することができていた。 しかしながら、思い返してみると私の今までの人生というものは、それ程面白いものではなかったように感じられる。 特に友達も作らず勉強ばかりしてきたこの人生は、悪いとは言えないが少々彩りに欠けているような気がしたのだ。 せっかく掴んだ二度目の人生を、このまま終わらせていいはずはない。 そう思った私は、これからの人生を楽しいものにすることを決意した。 幸いにも、私はそれ程貴族としてのしがらみに縛られている訳でもない。多少のわがままも許してもらえるはずだ。 こうして私は、改めてゲームの世界で新たな人生を送る決意をするのだった。 ※一部キャラクターの名前を変更しました。(リウェルド→リベルト)
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エリーフェ→エリーファ・アーカンス公爵令嬢は、王国の第一王子であるナーゼル・フォルヴァインに妻として迎え入れられた。 しかし、結婚してからというもの彼女は王城の一室に軟禁されていた。 夫であるナーゼル殿下は、私のことを愛していない。 危険な存在である竜を宿した私のことを彼は軟禁しており、会いに来ることもなかった。 「……いつも会いに来られなくてすまないな」 そのためそんな彼が初めて部屋を訪ねてきた時の発言に耳を疑うことになった。 彼はまるで私に会いに来るつもりがあったようなことを言ってきたからだ。 「いいえ、殿下が私を愛していないことは知っていますから」 そんなナーゼル様に対して私は思わず嫌味のような言葉を返してしまった。 すると彼は、何故か悲しそうな表情をしてくる。 その反応によって、私は益々訳がわからなくなっていた。彼は確かに私を軟禁して会いに来なかった。それなのにどうしてそんな反応をするのだろうか。
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文字数 30,940 最終更新日 2023.01.23 登録日 2023.01.13
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冷遇されていたフェルリナは、妹の策略によって嫌われ者の王弟殿下ロナードと結婚することになった。 色々と問題があると噂だったロナードとの婚約に不安を感じていたフェルリナだったが、彼は多少面倒臭がり屋ではあったが、悪い人ではなかっため、なんとか事なきを得た。 それから穏やかな生活を送っていた二人だったが、ある時ロナードの兄である国王が死去したという事実を知らされる。 王位を継承できるのは、ロナードだけであったため、彼はほぼなし崩し的に国王となり、フェルリナはその妻となることになったのだ。 しかし、フェルリナの妹はそれを快く思わなかった。 ロナードと婚約破棄しろ。そう主張する妹を、フェルリナはロナードの助けも借りつつ切り捨てるのだった。
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文字数 40,045 最終更新日 2022.11.24 登録日 2022.11.04
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侯爵令嬢であるセリティアは、ある日婚約者である侯爵令息のランドラから婚約破棄を告げられた。 なんでも彼は、とある平民の農家の女性に恋をしているそうなのだ。 身分違いの恋に燃えているという彼に呆れながら、それが危険なことであると説明したセリティアだったが、ランドラにはそれを聞き入れてもらえず、結局婚約は破棄されることになった。 セリティアの新しい婚約は、意外な程に早く決まった。 その相手は、公爵令息であるバルギードという男だった。多少気難しい性格ではあるが、真面目で実直な彼との婚約はセリティアにとって幸福なものであり、彼女は穏やかな生活を送っていた。 そんな彼女の前に、ランドラが再び現れた。 侯爵家を継いだ彼だったが、平民と結婚したことによって、多くの敵を作り出してしまい、その結果没落してしまったそうなのだ。 ランドラは、セリティアに助けて欲しいと懇願した。しかし、散々と忠告したというのにそんなことになった彼を助ける義理は彼女にはなかった。こうしてセリティアは、ランドラの頼みを断るのだった。
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文字数 51,174 最終更新日 2022.11.16 登録日 2022.10.27
レクンド王国の第一王女であるアルネシアは、聖女と呼ばれる地位に就いていた。 しかし、彼女は普段は働いておらず部屋に籠っているばかりだ。 そのため彼女は噂された。国王が娘可愛さに役職をあてがっただけのお飾りの聖女だと。 だが、実はアルネシアは強大な力を持っていた。 彼女はその力が強大過ぎる故に、国王によって部屋に閉じこもるように言われていたのだ。 しかし、それを知っている者は一部しかおらず、彼女は蔑まれる存在だった。 そしてその批判はいつしか膨れ上がっていき、彼女の実力を証明して、国王の愚かさを大々的に避難しようする者が現れたのである。 「お飾りの聖女だと侮っていたら痛い目を見ることになりますよ?」 そのような忠告も聞かず、アルネシアの元に現れた者達は悲惨な末路を辿ることになったのだった。
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頭を打った私は、自分がかつてプレイした乙女ゲームの悪役令嬢であるアルティリアと攻略対象の一人で私の推しだったファルクスの子供に転生したことを理解した。 少し驚いたが、私は自分の境遇を受け入れた。例え前世の記憶が蘇っても、お父様とお母様のことが大好きだったからだ。 二人は、娘である私のことを愛してくれている。それを改めて理解しながらも、私はとある問題を考えることになった。 お父様とお母様の関係は、良好とは言い難い。政略結婚だった二人は、どこかぎこちない関係を築いていたのである。 仕方ない部分もあるとは思ったが、それでも私は二人に笑い合って欲しいと思った。 それは私のわがままだ。でも、私になら許されると思っている。だって、私は二人の娘なのだから。 こうして、私は二人になんとか仲良くなってもらうことを決意した。 幸いにも私には前世の記憶がある。乙女ゲームで描かれた二人の知識はきっと私を助けてくれるはずだ。 ※2022/10/18 改題しました。(旧題:乙女ゲームの推しと悪役令嬢の娘に転生しました。) ※2022/10/20 改題しました。(旧題:悪役令嬢と推しの娘に転生しました。)
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文字数 50,298 最終更新日 2022.11.01 登録日 2022.10.17
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